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冥府にGO!!

閑話 四天王の名前

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カマボコ公国の竹輪城にて。

「・・・・・」

ビア帝国から届いたマヤ討伐の報をはらりと落とすかいせん。

「アラモードとツイスト、 この良く分からん二人の部隊が
ウィノとか言うまた分からん奴と協力してマヤを討伐出来ると思うか?」

かいせんは娘であるすきみに尋ねた。

「あり得ませぬな」

すきみは断言した。

「まずその二人の皇族は私は存じ上げませんし
ウィノと言う男は知っています、 カラメル王国騎士団長の息子ですが
深海戦争にも来なかった惰弱な男です」
「ふむ、 確かにマヤを倒せるのはマヤ帝国でも皇帝本人か
【四天王】の長兄、 黒のベルトルトか長女ダムダムの何方かだと思っていたが・・・」
「四天王ならイングリントとライフリングの二人は深海戦争でも活躍しましたし
彼等でも勝てると思いますが・・・」
「あの二人とは長兄と長女は別格だ、 マヤを倒すのならば最強の刺客を送るべき
この二人の皇族が四天王級に強いという訳も無いだろう」
「・・・・・ではこの情報は嘘だと?」
「可能性は高いだろう、 しかしながら何故そんな事をするのかが分からん」

頭を抱えるかいせん。

「・・・・・そういえば、 四天王の名前って可笑しくないですか?」
「うん?」

すきみの言葉に首を傾げるかいせん。

「だって皇族の名前って大体食べ物の名前じゃないですか」
「あぁ・・・確かにそうだな、 前に何かの集まりの時に皇帝に聞いてみた」
「それで?」
「四天王や一部の皇族は御母堂、 つまり皇妃が命名されていて
大半の皇族は皇帝が命名されているらしい」
「? 何故一部だけ?」
「どういう基準が有るのかは知らないが・・・
食べ物を人の名前にするというのはどうだろう」
「”かいせん”や”すきみ”だって食べ物でしょう」

ふふ、 と笑うかいせん。

「ところで父上、 先日我が国を通過した森羅の傭兵達は如何なりました?」
「まだ帰って来てないな、 巾木議員が一緒だから全滅はあり得ない筈だが
聊か遅い」
「ラビーを連れて帰ってくれるか不安ですね・・・大丈夫かな」
「大丈夫だろう、 あの面子ならば余程の失敗が無ければ問題はない」

立ち上がるかいせん。

「父上? 何方に?」
「でかける準備をしよう、 マヤを倒したのならばこちらとしても祝いの言葉が必要だろう
様子も見に行きたい」
「分かりました、 私も準備します」
「うむ、 来るが良い」
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