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大波乱!?料理対決!!

久々の通常営業

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レストラン・スコヴィルにて一人伸びをするラビー。

冥府の門での円、 金鬼、 ゼロ、 ツイスト、 アラモード、 ウィノをビア帝国へと送り
巾木、 雷、 密、 園田は亜人との対談を求めて交渉する為に亜人圏中心部に向かった。

ラビーは久々に帰って来た事に一息吐いていた。

「何だか十か月位、 冥府の門に行っていた気がするわぁ・・・」
「それ位じゃないにょ?」

でぶ妖精がにゅっと現れた。

「おでぶちゃんは一日千秋の思いで待って居たにょ
ぎぶみーごはん」
「はいはい、 じゃあそろそろ寒くなって来たしおでんにしますか」
「にょー♪」

当然ながらただのおでんでは無い。
魚は貴重なのでちくわは無し、 とは絶対に言わない。
届けて貰った魚をすり身にしてちくわを自作したラビー。
そのちくわは既に鍋に入っている、 料理をするのではなく
既に料理は終わっていたのだ!!

「ならもう食べられるにょ?」
「温めて、 出来上がりっと
おでんたねはちくわと大根、 こんにゃくとソーセージ、 あと卵ね」
「にょー♪ 頂きますにょ―」

もぐもぐと食べるでぶ妖精。

「にょもし!!」

想定外の辛さがでぶ妖精を襲う。
不意打ちである、 ラビーが作ったのは汁おでんと言われるおでんである。
鳥皮で出汁を取った山椒を溶かしたピリ辛の汁で作ったおでん。
ラビーが前世でグルメ漫画を見て出ていた料理を
聖地巡礼までして再現したメニューである。
本来ならさつまあげも入れる料理だが納得の行くさつまあげが作れなかったので
本来は入れないゆで卵を入れてみた。

「ほふにょー、 あちゅくて辛くて美味しいにょ―」
「良かったねー」

でぶ妖精達におでんをあげながら自分もおでんを食べるラビー。

カランコロンと盾の騎士が入店した。

「お、 旨そうなの食べてますな、 俺にも一つ」
「はーい」

盾の騎士におでんを出すラビー。
盾の騎士は舌鼓を打った。

「うーん、 相変わらずいい仕事をするなぁ」
「ありがとうございます」

久々の日常業務に一安心するラビーだった。

「しかし店長、 もう昼だぞ、 寝過ぎじゃないのか?」
「あ、 寝起きだって分かりました?
冥府の門に行った疲れがまだ残っているみたいで・・・」
「そうか、 寝ぐせ付いてるぞ」
「あ、 す、 すみません、 直して来ます」
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