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大波乱!?料理対決!!

料理人の化粧

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亜人圏中心部の外れ、 そこに巨大なクッキングスタジアムが出来ている。
そこに集められたのは八王と八王配下の選ばれた精鋭。
そして八王が選んだ料理人と料理人の関係者。

ラビーは控え室にて待機していた。

「関係者が私たち二人で良いのか?」

盾の騎士と勲章の騎士が尋ねる。

「でぶ妖精でも良いかなぁと思いましたが、 それだったら
とマクスウェルさんに言われまして」
「でぶ妖精第一候補だったのか・・・」
「正直、 人が多い所は久しぶりなので
せめて雰囲気柔らかくしようと・・・」
「その心配は無い、 雰囲気は寧ろ緩い感じだ
『位置について、 よーい、 スタートって言ったら始めて下さい』とか
やり出す様な感じだ」
「それって亜人でも使うの?」
「人間も使うのか、 人間も亜人も差は無いな・・・」

盾の騎士が黄昏る。

「まぁ心配は無い、 ぶつかっていけば良いと思うよ」
「だと良いんですがね、 ですが少々お待ち下さい、 化粧をしますので」
「料理に化粧? 大丈夫か?」
「女性料理人でも化粧はしますよ、 当然ながら通常のメイクとは違いますが」

そう言ってテキパキと化粧をするラビー。
最低限のメイクで無ければ料理に影響が出る。
しかし薄いメイクでも公爵令嬢のスキルを持って使えばきちんと美人に見える。

「香水無しだけども問題無いわね」
「おぉ、 何時もより美人になっているじゃないか」
「ありがとうございます」

準備を整えたラビー。
その時ADから呼び出しがかかった。

「そろそろ入場の準備をして下さい」
「分かりました」

ラビーは立ち上がった。
コックフードを見に纏いコック棒を被って準備は万端である。

「おぉ・・・」
「映えますな」
「それ程でも無いですよ、 じゃあ」

ラビーは控え室から出て入場口に辿り着いた。
他の参加者が一斉にラビーを見る。

「どうも」

ラビーは負けずと挨拶をする。

「・・・・・」

亜人参加者たちは黙った。

『それでは選手入場です!!』

会場でナレーターが叫んだ。
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