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大波乱!?料理対決!!

同時進行

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料理を開始したクイズ王専属料理人と発明王。
ラビーと【博物館付属食堂】シェフ。
彼等を後目に審査員席にて審査員達が喋っていた。
料理に関しては一家言ある者達である。

「審査員100人とは最初から飛ばすなぁ」
「料理を100人前作るのは素人では不可能と、 判断したわけか」
「確かに100人分は辛いのは目に見えて明らかですなぁ・・・」
「む? アレは・・・?」

発明王サイドのキッチンスペースに次々と機材が運び込まれる。

「アレは一体・・・」
「噂に聞く発明王が発明した全自動調理機とやらでは?」
「え? 汚ッ!! そんなのアリか!?」
「一応言っておくが問題は無い」

マクスウェルが解説する。

「そもそもの話
この大会では自分が普段使いしている調理器具を持ち込み可能だ
最大限育成したフライパンも使用可能と言う点で言うと
寧ろあの全自動調理機とやらが一端の料理人以上に料理を熟せるのか
と言う所が疑問だ」
「なるほど・・・ためになります」
「うむ、 ではな」

マクスウェルが去って行く。

「もう一方のホットケーキ対決は如何なっているんだ?」

ラビーと【博物館付属食堂】シェフの対決は対照的な戦いになっていた。
ラビーは大量のホットケーキを焼きながら
アイスクリームを作りながらアーモンドを砕いていた。
【博物館付属食堂】シェフは静かに5枚のホットケーキを焼いていた。

「あの人間娘のホットケーキは装飾過多に思える」
「いや、 でも中々に美味しそうに見えるぞ」
「だがシェフの昔ながらのホットケーキはシンプルだがそれ故に思いで補正と言う物がある」
「そもそもあの人間、 何で何枚もホットケーキを焼いているんだ?
5人分だろ? 100人前・・・には程遠いがそれでも多い」
「いや・・・ふふ、 なるほど、 俺の眼には分かったぞ・・・
中々面白い事を企んでいる様だな」

当然ながら100人分を作っている発明王とクイズ王専属料理人に比べて
5人分の料理を作っているラビーと【博物館付属食堂】シェフの方が速く料理が出来るのは
自明の理である、 ホットケーキが焼き上がった二人。
しかしここで【博物館付属食堂】シェフの奇襲攻撃が炸裂した。
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