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大波乱!?料理対決!!

フェスティバルWave1

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ラビーは逡巡する。

(高温殺菌した牛乳!? いや、 それはアリかもしれない
高温殺菌する事で持ち運びはしやすくなり保存性が効く
しかしこの状況で持ち運びや保存性を重視する理由は何!?
高温殺菌する事で風味は消えてしまう
・・・牛乳の持ち味を殺して何をするつもり!?)

「ではそれではフェスティバル、 スタートです!!」

ラビーの逡巡をよそに決勝戦が始まった。
ラビーは素早くカツを揚げて準備に入る。
カレーは既に準備は整っており、 ライスも準備万端である。
【ダイナー・ファニーズ】料理人も竜田揚げを揚げ始める。
【博物館付属食堂】シェフもベビーカステラを焼き始める。

全員プロである。
調理を始めれば雑念は消え去る。

そしてやって来る200人の亜人。
若い男女が中心である。

当然ながら【ダイナー・ファニーズ】料理人に行列が出来る。
揚げ物とノンアルコールとは言えビールの組み合わせは鉄板。
外れる訳が無い、 そして素早く揚げていく。
行列は掃けていく。

しかしながら行列は長い。
ラビーと【博物館付属食堂】シェフの所に並ぶ事になった。
行列はラビーが7、 シェフが3と言った割合である。

「っ!!」

ラビーは初めての屋台で若干提供が遅れた。
【博物館付属食堂】シェフの方は恐ろしく手慣れた手つきで行列を捌いていく。
【博物館付属食堂】シェフの行列はすぐさま掃けた。
ラビーの行列から【博物館付属食堂】シェフに並び替え始める。

「くっ!!」

ラビーに焦りが見える。
が自制する、 そもそもラビーのカツカレーは
カツとカレーを調理しなければならない。
カレーは既に用意しているが、 乗せる作業もある為作業量は二人よりも多い。
万事休すか、 と思われたが。

「はい!! こっちはこれで終了!!」
「!?」
「何だと!?」

【ダイナー・ファニーズ】料理人は用意していた分を全て捌いた。
恐ろしく速い、 しかし・・・

「えー、 もう終わりかよー、 まだまだ大勢居るぜー?」
「そーだそーだ、 見通しが甘いぞー」

行列に並んでいた20人弱はブーイングである。

とりあえず一度目の200人は終了した。
そして即座に新しい200人がやって来た。

「インターバル無し!?」
「祭りとはそう言う物だ」

ラビーの叫びに【博物館付属食堂】シェフは淡々と答える。
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