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大波乱!?料理対決!!

フェスティバルWave2

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(不味い・・・)

ラビーが心で嘆いた。
食べた感想では無く状況的に不味いのだ。
ラビーは前世も今世もここまで大勢の客を捌いた経験は無い。

ラビーは今世では教育の一環で体を鍛えており、 従軍経験もある。
当然ながら厳しい訓練を受けている。
ならば楽勝では無いかと思う読者諸賢が居るだろう。
しかしながら戦場という貴族でもはしたない事が許される場所と
飲食業を一緒にしてはならない。
両者ともに気を張り詰めてなければならないが
飲食業は相手に気を使わねばならない。
疲れたからとしかめ面などもっての外である。

(・・・・・何を驕っているラビー・ストロング)

従軍経験がある。
戦争の英雄。
馬鹿馬鹿しい。
ラビーは今世の一幕の思い出した。


アレはサンライズと食事に出かけた時の事。
アスパルと出会う前だからカラメル王国学院入学前の事。
確かカラメル王国学院の入学祝にサンライズと共に
有名店でディナーを一緒にした時の話。
予約の取れない店との評判だったが、 大した事無かった
と言うのが正直な感想だった。
サンライズは絶賛していたが社交辞令なのは分かった。

一流店のコック。
有名店のオーナーシェフ。
どこどこのだれだれ。
そう言った肩書と料理の旨さは必ずしも比例しないとラビーは学んだ。

翻って自らの従軍経験がある?
それが料理と何が関係している?
やらねばならないだろうが!!

疲れが見え始め若干破綻しながらもラビーは調理を勧めた。


次の200人は男ばかりである
食べ応えのあるカツカレーと竜田揚げに列を成す。
先程と似たような展開だが行列を捌く力は【ダイナー・ファニーズ】料理人の方が上。

「はい!! こっちはこれで終了!!」

【ダイナー・ファニーズ】料理人は用意していた分を全て捌いた。
またしても列が残っているにも関わらず・・・

(狙った数の奴が得点入れれば後は無視!?)

【ダイナー・ファニーズ】料理人の戦術に歯噛みするラビー。
だがこれではあぶれた者達が他の料理人の所に行く。

(自信がある、 と言う事?)

自信が有るからと客に食べさせないのはアリなのか?
ラビーは思ったが廃棄を極力出さない安定性を求めた戦術とすれば話は分かり易い
戦術とすればアリだろう。

そうこうしている内に次の200人が来た。
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