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第一機
ツバキ
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「すみません。運動機能が低下しているため自力では動けません」
「そうか……これから俺の知り合いのところで治療をしてもらおうと思っている。さしあたってキミを……キミの名前は?」
「S・T6です」
「要するに名前がないんだな」
篤はS・T6と名乗る機械人形を見て何か思案し始める。一分ほどの時が経過したところで「ツバキ」と呟いた。
S・T6は小首をかしげる。
「キミの名前だ。ツバキ。俺の好きな花の名前だ。実際には見たことがないが」
篤によって名付けられたツバキは篤の発言に笑みがこぼれた。
(実際に見たこともないのに好きだなんて、変わった人)
それを見た篤は安心したのか話の続きを始める。
「これから水瀬美陽さんのところへ、ツバキを連れて行こうと思っている。そのためには移動をしなくちゃならない。車をここまで回すことができない以上、ツバキを背負わなきゃならない。さっきは焦っていたとはいえ、女の子の体を触ったことは本当に悪かった」
申し訳なさそうに目を瞑り、頭を下げる。
篤ははっきりとツバキのことを女の子といった。断りもなく体を触ったことなど、それはツバキを人として異性として見ている決定的な証拠となった。
(初めての体験ばかり。これが嘘でももう構わない)
「いいえ。大丈夫です」
と二言だけ告げて目を瞑った。
「そうか……これから俺の知り合いのところで治療をしてもらおうと思っている。さしあたってキミを……キミの名前は?」
「S・T6です」
「要するに名前がないんだな」
篤はS・T6と名乗る機械人形を見て何か思案し始める。一分ほどの時が経過したところで「ツバキ」と呟いた。
S・T6は小首をかしげる。
「キミの名前だ。ツバキ。俺の好きな花の名前だ。実際には見たことがないが」
篤によって名付けられたツバキは篤の発言に笑みがこぼれた。
(実際に見たこともないのに好きだなんて、変わった人)
それを見た篤は安心したのか話の続きを始める。
「これから水瀬美陽さんのところへ、ツバキを連れて行こうと思っている。そのためには移動をしなくちゃならない。車をここまで回すことができない以上、ツバキを背負わなきゃならない。さっきは焦っていたとはいえ、女の子の体を触ったことは本当に悪かった」
申し訳なさそうに目を瞑り、頭を下げる。
篤ははっきりとツバキのことを女の子といった。断りもなく体を触ったことなど、それはツバキを人として異性として見ている決定的な証拠となった。
(初めての体験ばかり。これが嘘でももう構わない)
「いいえ。大丈夫です」
と二言だけ告げて目を瞑った。
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