海上都市の機甲女 ~a point of change~

ケニーさん

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第二機

パートナーの喜び

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 建物の中はとても清潔的で白で統一されている。
 二人は建物の中央にある太い円柱の柱へ向かう。そこには扉がいくつもついている。その扉の横にボタンがあり、篤は迷うことなくそれを押す。少し経つと目の前の扉が開く。
 この柱は各階を行き来するエレベーターを束ねている。中には行先の階を指定するボタンがある。それを見てわかるのは、この建物には地価があること。それも一階、二階程度ではなく何十階も存在する。
 篤は二十階のボタンを押す。誰も乗ってくる気配がないので扉を閉める。最初の数秒はゆっくりと降下していたが徐々に速度が上がっていく。しかし、速度が上がりきる前に原則を初めて、完全に停止した。すると扉が開き目的の研究室がある階へと到着した。
 地下の為かどこか湿っぽさを肌で感じる。

「なんだか寒いですね」

「覚えて無いだろうが、ツバキは一度ここへ来たことがあるんだぞ」

「全く覚えてないです」

 篤は正面の案内標識通り廊下を左に進む。建物の一番端にあった。
 扉の上には〝機甲課第三研究室〟と堅苦しいゴッシック文字で書かれていた。
 現在時刻は八時二十四分。予定時刻より一分ほど早い。
 篤は手のひらを扉の横に設置されたモニターにかざす。そうすると一瞬、微弱な青い光を放つ。するとモニターに〝三守篤みかみあつし二等官〟と表示されて、扉が左右に開く。

「これからここに来るようなことがあったらツバキに俺がしたようにすれば入れるようになっている。当然、ほかの場所も同様にだ」

「はい。それで……水瀬さんとはどういった方なんですか?」

「そうだな……一言でいえば変わり者。それと俺の命の恩人だ」

 研究室の中に入るや否や数多くの機械があちらこちらにある。流石、研究室といったところだ。
 そして資料が山積みさてた机で珈琲を楽しむ水瀬がいた。

「時間通りだね。さて、君には初めましてと言ったほうがいいのかな……三守篤君」

「ちょっと待ってください。あれだけ朝普通に話していた人のセリフじゃないですよ」

「そういえばそうだったかな?」

「えーそうですよ」

「それはそれとして、改めて……初めましてツバキちゃん。私は水瀬美陽だ。仕事は篤君を研究すること、それと趣味は篤君をいじることかな」

「はぁ……。えーっと、ツバキです。よろしくお願いします。水瀬さん」

「その自己紹介、あながち間違ってないので修正しずらいんですけど……」

「時間もないことだし早速足を見せてもらおうじゃないか。そうだ、彼女はどうする?」

「それはもちろん、これから一緒に仕事をするパートナーですからね。見ていてもらいますよ。ツバキも構わないか? もちろん強制はしない」

 パートナーと言われたことがよっぽどうれしかったのか「そばで見ています」と大きな声で返事をした。
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