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第五機
同時暴走事件 《東エリア――南部介護施設》 1
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東エリア――南部のとある介護施設。
暴走している介護用機械人形を篤がひきつけている間に、ツバキは施設内に取り残された人を施設で働く人達と安全な場所への移動を手伝っていた。
暴走している介護用機械人形は全部で四体。まったく同じ外見である機械人形が四体だと判断できたのは、それぞれに蓄光ペイント弾を撃ち込んでためだ。
「ツバキ、移動完了までどのくらいかかる」
篤がひきつけるにも限界がある。
『あと一分です!』
篤は流れる汗を肩で拭いながらカートリッジを交換する。柱から受付のカウンターへと滑り込むように身を隠す。その間に、篤は背中を向けていた機械人形の左足第一関節を集中的に撃って姿勢を崩させる。
カウンターから撃った機械人形を歩けないのを目視で確認して、とどめを刺すべくカウンターを飛び出す。水瀬オリジナルのフィンガーグローブ型スタンガン〝信号干渉〟をはめた左手を心臓部に伸ばす。機械人形へ電流が流れて、動きを停止させる。
「やっと一体……後三体――!!」
篤は右の壁に違和感を覚えて、地面を蹴って後退する。その行動とともに、右側の壁と突き破って、篤のさっきまでいた場所に突進した。そのまま左側の壁も突き破る。
「何て無茶苦茶な……。体の丈夫さを利用して俺を殺しにかかるなって」
篤は呆けた表情で一人呟いた。
『篤さん、大丈夫ですか!? いま大きな音が――』
「大丈夫だ。心配ない。移動のほうはどうだ?」
篤はいつ姿を現すかわからない機械人形のいるであろう方に、銃口を向けて構える。
『ようやく完了しました。篤さんの居場所はどこですか?』
「三階、カウンター前。エレベーターは故障して動かない。エレベーター横の階段から来てくれ」
『分かりました。すぐに行きます』
ツバキとの通信を終えたところで、穴の開いた左側の壁がボロボロと崩れ始めた。崩れた壁を掴む指が覗く。
篤は後ろを確認しながら後退る。一歩、二歩、三歩――
「ッ!!」
篤は背後から接近する機械人形の存在に気が付いて、体を反転して相対する。
暴走している介護用機械人形を篤がひきつけている間に、ツバキは施設内に取り残された人を施設で働く人達と安全な場所への移動を手伝っていた。
暴走している介護用機械人形は全部で四体。まったく同じ外見である機械人形が四体だと判断できたのは、それぞれに蓄光ペイント弾を撃ち込んでためだ。
「ツバキ、移動完了までどのくらいかかる」
篤がひきつけるにも限界がある。
『あと一分です!』
篤は流れる汗を肩で拭いながらカートリッジを交換する。柱から受付のカウンターへと滑り込むように身を隠す。その間に、篤は背中を向けていた機械人形の左足第一関節を集中的に撃って姿勢を崩させる。
カウンターから撃った機械人形を歩けないのを目視で確認して、とどめを刺すべくカウンターを飛び出す。水瀬オリジナルのフィンガーグローブ型スタンガン〝信号干渉〟をはめた左手を心臓部に伸ばす。機械人形へ電流が流れて、動きを停止させる。
「やっと一体……後三体――!!」
篤は右の壁に違和感を覚えて、地面を蹴って後退する。その行動とともに、右側の壁と突き破って、篤のさっきまでいた場所に突進した。そのまま左側の壁も突き破る。
「何て無茶苦茶な……。体の丈夫さを利用して俺を殺しにかかるなって」
篤は呆けた表情で一人呟いた。
『篤さん、大丈夫ですか!? いま大きな音が――』
「大丈夫だ。心配ない。移動のほうはどうだ?」
篤はいつ姿を現すかわからない機械人形のいるであろう方に、銃口を向けて構える。
『ようやく完了しました。篤さんの居場所はどこですか?』
「三階、カウンター前。エレベーターは故障して動かない。エレベーター横の階段から来てくれ」
『分かりました。すぐに行きます』
ツバキとの通信を終えたところで、穴の開いた左側の壁がボロボロと崩れ始めた。崩れた壁を掴む指が覗く。
篤は後ろを確認しながら後退る。一歩、二歩、三歩――
「ッ!!」
篤は背後から接近する機械人形の存在に気が付いて、体を反転して相対する。
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