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第五機
同時暴走事件 《東エリア――南部介護施設》 4
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空気中にはコンクリートなどの粉が舞、呼吸をするには不適応な場所へと変わった施設。空気を求める篤の体にはあまりにも酷だ。
呼吸をする度に体中から汗が噴き出る。
「辛そうですけど大丈夫ですか?」
ツバキは心配そうに篤の体をさする。
上からボロボロと粉が落ちてくる。その度に金属が歪んでいくような嫌な音が施設内に響き渡る。
篤はポケットから小さなケースと取り出して、ふたを開ける。その中には液体の入った注射器が三本。そのうちの一本をケースから出して、栓を外した。腕に針を刺して、液体を流し込む。すると篤の乱れた呼吸が落ち着きだして、表情も正常になった。
「それは?」
「これは、機甲官に渡される体内の酸素を調節する薬だ。傷の治りも早くなる。これによって、長時間の先頭を可能にしている。俺は大丈夫だが、この建物がまずい。早いところ外に出よう」
「あの……」
ツバキは言い辛そうに言葉を詰まらせて、柱に背を預けて動かない機械人形を見た。
篤はその様子を見てツバキの気持ちを読み取る。
「こいつらも連れて行かないとな」
ツバキは篤の言葉に反応して顔を見る。ツバキは目を一瞬見開き、満面の笑みを浮かべた。
篤達の退却後、すぐに建物は崩れた。だがその音は海上都市中の戦闘音によってかき消されて、そのことに注目したのは施設にいた人とその近所に住む人、通行人だけだった。
呼吸をする度に体中から汗が噴き出る。
「辛そうですけど大丈夫ですか?」
ツバキは心配そうに篤の体をさする。
上からボロボロと粉が落ちてくる。その度に金属が歪んでいくような嫌な音が施設内に響き渡る。
篤はポケットから小さなケースと取り出して、ふたを開ける。その中には液体の入った注射器が三本。そのうちの一本をケースから出して、栓を外した。腕に針を刺して、液体を流し込む。すると篤の乱れた呼吸が落ち着きだして、表情も正常になった。
「それは?」
「これは、機甲官に渡される体内の酸素を調節する薬だ。傷の治りも早くなる。これによって、長時間の先頭を可能にしている。俺は大丈夫だが、この建物がまずい。早いところ外に出よう」
「あの……」
ツバキは言い辛そうに言葉を詰まらせて、柱に背を預けて動かない機械人形を見た。
篤はその様子を見てツバキの気持ちを読み取る。
「こいつらも連れて行かないとな」
ツバキは篤の言葉に反応して顔を見る。ツバキは目を一瞬見開き、満面の笑みを浮かべた。
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