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第六機
お見舞い【ナヅナ】 2
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見上げる篤を見る森下は言った。
「そうですか。彼らに会いに来る人間は決まって、私達のような機甲技師か機甲研究員。見舞いなどという理由で訪れる人はいません。ほとんど来ることはありませんが例え機甲官がペアを見に来てもそれは道具として使えるかを確認するため――」
エレベーターは停止して扉が開く。エレベーターを待っていた人たちと入れ替わり、再び歩き始める。
「だからですね……ナヅナさんは三上さんのような方と出会えて幸せだと……私は思います。きっと喜びますよ」
「そうだと……いいのですか」
前を歩く森下の背を見ながら言った。
篤は森下という男がナヅナの担当技師で良かったと心から思った。
「三守さんはこの施設どう思いますか?」
振り返るしぐさを一切することなく篤に問うてきた。その森下の表情は篤からうかがい知る事はできない。
「私はこの施設は役割を果たしていないように思えてならない」
声の大きさは周りに迷惑をかけないようにと下げられているが、声に力が込められていて言葉から思いの重さを感じる。
森下はまだ何か言いたげだったので篤は聞く側に徹した。
「この施設は機甲人形と機甲官の一つの交流の場所であり、彼らが落ち着ける第二の居場所でなくてはならない。彼らは私たちの代わりに戦い、傷ついていく……。私は全てを治したい。しかしながら、この施設は――」
「諦めてはだめですよ。それに日本のトップは彼らの為に動いています。現状一人で動いているようなものですが、きっと変えてくれますよ」
森下は足を止めて篤の方に向きを変えて、真っすぐ目を見つめる。
そんな森下に篤は一言。
「私もそう思い、願う一人です」
「本当にあなたはいい人だ」
B――403号室の前について、森下は業務に戻った。
「そうですか。彼らに会いに来る人間は決まって、私達のような機甲技師か機甲研究員。見舞いなどという理由で訪れる人はいません。ほとんど来ることはありませんが例え機甲官がペアを見に来てもそれは道具として使えるかを確認するため――」
エレベーターは停止して扉が開く。エレベーターを待っていた人たちと入れ替わり、再び歩き始める。
「だからですね……ナヅナさんは三上さんのような方と出会えて幸せだと……私は思います。きっと喜びますよ」
「そうだと……いいのですか」
前を歩く森下の背を見ながら言った。
篤は森下という男がナヅナの担当技師で良かったと心から思った。
「三守さんはこの施設どう思いますか?」
振り返るしぐさを一切することなく篤に問うてきた。その森下の表情は篤からうかがい知る事はできない。
「私はこの施設は役割を果たしていないように思えてならない」
声の大きさは周りに迷惑をかけないようにと下げられているが、声に力が込められていて言葉から思いの重さを感じる。
森下はまだ何か言いたげだったので篤は聞く側に徹した。
「この施設は機甲人形と機甲官の一つの交流の場所であり、彼らが落ち着ける第二の居場所でなくてはならない。彼らは私たちの代わりに戦い、傷ついていく……。私は全てを治したい。しかしながら、この施設は――」
「諦めてはだめですよ。それに日本のトップは彼らの為に動いています。現状一人で動いているようなものですが、きっと変えてくれますよ」
森下は足を止めて篤の方に向きを変えて、真っすぐ目を見つめる。
そんな森下に篤は一言。
「私もそう思い、願う一人です」
「本当にあなたはいい人だ」
B――403号室の前について、森下は業務に戻った。
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