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第七機
時間稼ぎ 【篤・ツバキ】 10
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冷却液を大量に失ったナヅナの体は、異常な程熱を帯びていた。この状況が数分続けば体内のパーツを焼き尽くして人でいう死が訪れる。
まずは体を冷やすことが先決であるが、そんなものは調達できない。
翠間が頭を抱えていると、ツバキが一つの案を提供した。
「私の冷却液の管とナヅナちゃんの管を繋いで循環させましょう」
「確かにそれはいい手だがどちらにしても量が足らない。それでは共倒れだぞ」
それなら、とツバキは倉庫内を歩いて横たわる機甲人形に声をかけた。
「ナヅナちゃんを助けるのを手伝ってもらえないでしょうか?」
黒髪の短髪で切れ長の目。瞳はグレーでどこか寂しさを感じる風貌の女形機甲人形は首を動かして、ナヅナと翠間を一度見て答えた。
「好きに使ってくれ……ワタシは彼らに救われた身だ。同類を助けられるというなら、仲間が死んだ中、生き残ってしまったワタシにも意味があったと思える」
静かにそれでいてハッキリとしたよく通る低めの声から察せられる言葉に翠間は――
「悪い。助かる……名前は」
「RX-2」
三体の機甲人形がナヅナを中心に川の字になった。
翠間はまず、ナヅナ胸に空いた穴から見える管を出入り口だけ残して全てを一時的に繋ぎ合わせる。
その後にツバキとRX-2にナヅナの管を繋げて循環するようにする。三つの体を二つ分の冷却液でやりくりをする。ナヅナの体温は次第に下がり始めたのに対してツバキとRX-2の体温が上昇する。それぞれの体温が均等に保たれて、何分で消滅する体を何時かまで引き延ばすことができた。
「翠間さん手際がいいですね。驚きました」
ツバキは戦闘員とは思えない腕前に驚く。
「いや、遅いさ」
翠間のもとへ水瀬と医者が到着した。
まずは体を冷やすことが先決であるが、そんなものは調達できない。
翠間が頭を抱えていると、ツバキが一つの案を提供した。
「私の冷却液の管とナヅナちゃんの管を繋いで循環させましょう」
「確かにそれはいい手だがどちらにしても量が足らない。それでは共倒れだぞ」
それなら、とツバキは倉庫内を歩いて横たわる機甲人形に声をかけた。
「ナヅナちゃんを助けるのを手伝ってもらえないでしょうか?」
黒髪の短髪で切れ長の目。瞳はグレーでどこか寂しさを感じる風貌の女形機甲人形は首を動かして、ナヅナと翠間を一度見て答えた。
「好きに使ってくれ……ワタシは彼らに救われた身だ。同類を助けられるというなら、仲間が死んだ中、生き残ってしまったワタシにも意味があったと思える」
静かにそれでいてハッキリとしたよく通る低めの声から察せられる言葉に翠間は――
「悪い。助かる……名前は」
「RX-2」
三体の機甲人形がナヅナを中心に川の字になった。
翠間はまず、ナヅナ胸に空いた穴から見える管を出入り口だけ残して全てを一時的に繋ぎ合わせる。
その後にツバキとRX-2にナヅナの管を繋げて循環するようにする。三つの体を二つ分の冷却液でやりくりをする。ナヅナの体温は次第に下がり始めたのに対してツバキとRX-2の体温が上昇する。それぞれの体温が均等に保たれて、何分で消滅する体を何時かまで引き延ばすことができた。
「翠間さん手際がいいですね。驚きました」
ツバキは戦闘員とは思えない腕前に驚く。
「いや、遅いさ」
翠間のもとへ水瀬と医者が到着した。
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