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第七機
時間稼ぎ 【篤・ツバキ】 13
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今までの篤の迷いはロボットの行動によって、倉庫の壁のように粉砕されて、力を開放する。
右足に意識を集中させて、力を溜めるように関節をまげて走る前段階をとる。溜まった力を思いっきり、地面を蹴る。コンクリートの地面は陥没してひび割れながら足の形を模る。跡を作り出した篤はその一蹴りだけで十メートルを超える距離にいるロボットの背後まであと少しというところで、右足でプラスの勢いに対してマイナスのブレーキをかける。地面を削り取りながら勢いを殺していく。勢いが落ち着くころにはそばまで辿り着いていて、敦はすかさず左腕を引いて拳を握り締めながら狙いを定める。
「お前は、何仲間に手を出しているんだ!!」
ソニックブームが発生するほどの速度で翠間が銃弾を撃ち込んだ足を殴り折る。翠間たちを攻撃しようとしていたロボット。砕けるようにして折れた足にかかっていた重さによってバランスを失って、無様に倒れる。
攻撃をした篤のその姿に唖然とした表情を浮かべる。その中で一人水瀬はあきれた表情をした。
「キミはもうその力を使わないものだと思っていたよ……本当にキミは優しすぎる」
「こいつは俺が何とかします。早く行ってください」
「あぁ、必ず生きて帰ってくるんだ。どれだけ傷つこうが、生きて帰ってくれば私が治す」
篤は静かに頷いて水瀬達を送る。その場に残っている翠間と佐藤に軽症者数名にちらりと目線を向けて言う。
「そこを動かないでくれ」
篤の言葉など全く耳に入っていない翠間の意識は篤の成りにくぎ付けだ。
「その腕と足……それは何だ?」
ロボットを殴る寸前と異なる姿。右足と左腕にあった人のものから鈍く艶光する銀色の手足に姿を変えている。重苦しさすら感じる冷たく冷徹な手足。ともに空気を放出するような音がかすかに聞こえる。
その手足から連想させるのは機械人形。だが彼の体は人のもので、左手右足と体の一部が機械化された人間。そしてそれを施したのが水瀬美陽。
「後で話す……。集中していないと暴走を起こすかもしれない……正直今こうして立っているだけできついんだ」
「そんなんでお前は戦うつもりか!? 正真正銘の馬鹿だな!」
「この力はもう使うつもりはなかったんだよ。長い間使っていないから余計に……制御ができない。だから声をかけるな。俺に集中させてくれ」
右足に意識を集中させて、力を溜めるように関節をまげて走る前段階をとる。溜まった力を思いっきり、地面を蹴る。コンクリートの地面は陥没してひび割れながら足の形を模る。跡を作り出した篤はその一蹴りだけで十メートルを超える距離にいるロボットの背後まであと少しというところで、右足でプラスの勢いに対してマイナスのブレーキをかける。地面を削り取りながら勢いを殺していく。勢いが落ち着くころにはそばまで辿り着いていて、敦はすかさず左腕を引いて拳を握り締めながら狙いを定める。
「お前は、何仲間に手を出しているんだ!!」
ソニックブームが発生するほどの速度で翠間が銃弾を撃ち込んだ足を殴り折る。翠間たちを攻撃しようとしていたロボット。砕けるようにして折れた足にかかっていた重さによってバランスを失って、無様に倒れる。
攻撃をした篤のその姿に唖然とした表情を浮かべる。その中で一人水瀬はあきれた表情をした。
「キミはもうその力を使わないものだと思っていたよ……本当にキミは優しすぎる」
「こいつは俺が何とかします。早く行ってください」
「あぁ、必ず生きて帰ってくるんだ。どれだけ傷つこうが、生きて帰ってくれば私が治す」
篤は静かに頷いて水瀬達を送る。その場に残っている翠間と佐藤に軽症者数名にちらりと目線を向けて言う。
「そこを動かないでくれ」
篤の言葉など全く耳に入っていない翠間の意識は篤の成りにくぎ付けだ。
「その腕と足……それは何だ?」
ロボットを殴る寸前と異なる姿。右足と左腕にあった人のものから鈍く艶光する銀色の手足に姿を変えている。重苦しさすら感じる冷たく冷徹な手足。ともに空気を放出するような音がかすかに聞こえる。
その手足から連想させるのは機械人形。だが彼の体は人のもので、左手右足と体の一部が機械化された人間。そしてそれを施したのが水瀬美陽。
「後で話す……。集中していないと暴走を起こすかもしれない……正直今こうして立っているだけできついんだ」
「そんなんでお前は戦うつもりか!? 正真正銘の馬鹿だな!」
「この力はもう使うつもりはなかったんだよ。長い間使っていないから余計に……制御ができない。だから声をかけるな。俺に集中させてくれ」
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