学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった

136君

文字の大きさ
92 / 170
figure1

こころを綺麗に②

しおりを挟む
 今回潜る施設に到着して、先輩を待つ。併設している水族館で時間を潰していると、先輩がやってきた。

「お久しぶりです。」
「今日はよろしくお願いします。」

交流会以来の顔合わせになる先輩にお辞儀する。そして、施設の人にも挨拶して、説明を受けた。

 水着に着替えて、ウエットスーツとか諸々の準備をする。今日はタンクは背負わないので、少しだけ身体は軽いが、果たしてこれで潜れるのか不安だ。

「それじゃあ、階段まで行こっか。」

先輩の背中を追って、海岸線を歩いていく。澄んだ潮風の香りと、時折聞こえてくる波の音が心地いい。普段生活している環境とは程遠い環境だからこそ、心が綺麗になっていく気がする。

 波打ち際でフィンを履き、泳ぎ始める。今回は海を中から見るのではなくて、上から見る番だ。並に揺られながら沖へ沖へと進んでいき、時折軽く潜ってまた浮上してを繰り返す。そこら中にいるベラやキュウセン、そしてキジハタ立ちを眺めながら進んでいくと、やがて大きな岩に辿り着いた。ここには沢山の根魚がいるのが、上から見ても分かる。

(めっちゃおるやん。)

海の中からでは見えない世界。全体を俯瞰して見れるようなそんな世界。また違う楽しみだ。

 そして先輩は言っていた。スキューバと違うのは魚を捕れる点だと。

 俺は1度潜って、魚たちの近くに近づく。すると、ベラたちが逃げていって、捕まえることなど到底できそうにない。

(もう1回)

もう一度潜ってみても結果は同じ。近くで見ることは出来ても、網を構えたら素早く逃げていく。そんな攻防が何回か続き、結局俺が諦めることに。

 そして岸に近づき、1度休憩がてら座った。スキューバダイビングとは違う世界。これもこれでいい。そう思えるほどには楽しい。1度息を吐くと、浮き上がってきた先輩が聞いてくる。

「2人とも疲れどんな感じ?」
「ちょっと疲れてきたかなって感じです。」
「まだ行けます。」

雄之助はまだ余裕そうだが、俺は寝不足が少し響いていて疲れが溜まってきている。

「それじゃあ岸沿いに泳いで戻ろっか。」
「「了解です。」」

また潜ってゆっくりと戻っていく。水面を流されるように進んでいくと、また同じように魚たちの群れを見つけたり、クラゲと戯れたり。先輩は先輩でウミウシを見つけていたりして、海を満喫しながら、最初に潜り始めた場所にたどり着いた。

「もう終わりか。」

そう呟くと体に疲れがどっとやってくる。日はもう傾きそうになっていて、それだけの時間潜っていたんだと実感した。

 海から上がって道具を脱いでいく。そして俺は海に向かって

「海だぁ~!」

って叫ぶフリをした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...