陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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アケボノ

カール③

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 サードはうちのチームは渡辺くん。あだ名はマッドサイエンティストだ。

「ガードの裏に置いて!」
「はーい!」

山下さんとは仲が良く、よく2人で喋っているのを見る。クラスの奴らからは付き合ってるんやないかって噂も出るほどだ。

 そんな渡辺くんは指示通りガードストーンのすぐ裏に置いた。

「ナイス~!」
「ナイショー!」

そして相手チーム。次は松島くんだ。

「松島くんは、今さっきのにつけるように。ちょっと飛ばしてもいいから。」
「うい!」

投げた石はサイドガードの横を通り、さっき渡辺くんが投げた石に少し当たって止まる。今ので1番近い石が聡のチームの石になった。

「やべぇ。めっちゃ楽しい。」
「やな。」

ここまで拮抗している試合をしているとやはり楽しい。

 そしてサードの2投目は2人とも大きく外れる。ガードストーンが動くこともなく、配置は全く変わっていない。

「山下さん、センターガード壊そっか。」
「せやな。それ当てたらいいとこ行くと思う。」

スキップの1投目。山下さんに指示を出すのは俺だ。センターガードの前にブラシを置き、そこに来るように指示を出す。

 投げられた石は真っ直ぐセンターガードに向かってきた。

「どう?擦らんでいい?」
「いけると思う。あっ、やっぱ擦って!ヤーップ!」

少し緩い気がして、ブラシをするように指示を出す。するとスピードがほぼ落ちることなくセンターガードを弾き、中の2つを弾いて止まった。しかも少しガードストーンの裏に隠れるように止まったので絶対に狙いにくいはず。

「OKいいとこいいとこ!勝てんちゃう?」
「いや、次は花胡ちゃんやからな。何してくるか分からん。」

聡がブラシを置いたのはサイドガードの間。ここからどうやって攻めてくるのか。

 船戸さんが投げた石は少し左のガードストーンに寄っていく。そして当たった。

―ココン

弾いたあと、もう片方のガードストーンにも当たる。ダブルテイクアウトだ。

「マジかよ。」

お陰でハウスの前で邪魔になっている石はなくなり、うちのチームの石だけが見えてしまった。

「どうするどうする?」
「山下さんは、ここら辺狙って!」

俺はできる限り同じようなところを狙えるようにブラシを置く。できる限り、うちのチームの石につけられるように。ぴったりにくっつけばうちのチームの勝ちはほぼ確定。でも、少しでも間が空いてしまったら、負ける可能性が出てくる。

 山下さんが投げた石は少しカールを描いてさっきの石に向かっていく。スピードも速くなく、いいところで止まりそうだ。

「当たるな当たるな当たるな!」

―コン

「当たったぁー!」

少し当たってしまい、間ができてしまう。

「これはこっち勝機あるぞ!船戸さん!ここ2つとも押し出して!」
「そんな間空いてるん?」

船戸さんは手早く準備をして、構える。そして、蹴り出した。

「届けぇ!」
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