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第3話:ゴミのような女
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私はぐったりとベッドで横になって、今の行為の快感を反芻している。
ものすごく気持ちが良かった。
アラン様はコップの液体を飲んでいる。
「フランソワーズ、疲れたかい」
「はい、少し……」
「じゃあ、少し休憩するか」
「はい、ありがとうございます……」
私が疲れるとちゃんと休憩時間を取ってくれる。
やさしいご主人様。
ベッドの上で抱きしめてくれるアラン様。
私はアラン様の胸に顔をうずめる。
吸血鬼は身体が冷たいと思っていたけど、人間と変わらないのを知った。
アラン様はやさしく裸の私の身体を撫でてくれる。
とてもやさしく私の身体を撫でるアラン様。
気持ちがいい。
この部屋にはいろんな武器が飾ってある。
ベッドのサイドテーブルの引き出しにはナイフもある。
そして、私は護身用に銀のナイフをいつも所持している。
今はたたんだメイド服の横に置いてある。
これでアラン様の心臓を突き刺すことも出来るだろう。
しかし、今の私にはそんな事をする気は全く無い。
私は隣国の女剣士だった。
人間が支配する国。
ウロホリー王国。
密命をおびて、私を入れて十人の仲間と共に、トランシルヴァニア王国コンスタンツァ海岸近くの別荘に滞在中のアラン様を暗殺に来たのだった。
しかし、一瞬で仲間のほとんどがアラン様一人にやられた。
身体を八つ裂きにされる仲間を見て、恐怖にかられた私は真っ先に逃げ出してしまった。
しかし、あっさりと捕まってしまった。
そして、アラン様の前に引きずり出された。
私は泣きながらアラン様の前に這いつくばって不様に命乞いをした。
殺されるという恐怖のあまりに失禁までしまい、周りの警備の吸血鬼たちからさんざん嘲笑された。
その光景を思い出すと今でも恥ずかしくなる。
しかし、私は殺されなかった。
他の仲間はみんな殺されたのに。
私が殺されなかったのはある秘密のため。
私が特異体質だったからだ。
アラン様からも口止めされている。
喋ったら殺すと言われている。
そして、今は吸血鬼の国の王様の慰み者になっている。
仕方がないと自分では思っている。
今は全く逆らう気がしない。
それはものすごい性の快楽を教えてくれたから。
私は、当時の年齢は十八歳。
処女だった。
そんな私をアラン様はとてもやさしく扱ってくれた。
てっきり酷い目に遭わされると思っていたのに。
それに夜の行為がこんなにも気持ちがいいとは知らなかった。
私はすっかりアラン様の虜になった。
あまりの気持ち良さに、一生、性奴隷になってもいいと思った。
暗殺することなんて全く考えなくなった。
快感を味わうために。
性の快楽のために任務を捨てて、吸血鬼の慰み者になることを願う、あさましい女だと自分でも思う。
それに、すっかりアラン様に恋してしまった。
やさしくて素敵な方。
実際は違うかもしれないけど、私に見せる顔は紳士的な方だ。
夜はけっこう激しいけど、ものすごい快感を与えてくれて気持ちよくさせてくれるので、私は満足している。
私がアラン様に抱き着いていると、彼に聞かれた。
「フランソワーズ、君はいつも憂鬱そうな顔をしているね」
「あ、申し訳ありません……」
「まあ、殺そうと思った人間に抱かれているんじゃあ、憂鬱にもなるか」
「いえ、そうではなくて……」
「ん、じゃあ、どうしたの」
私はアラン様の暗殺失敗で真っ先に逃げた。
アラン様が別荘に滞在した時を狙ったのだが。
その別荘は断崖絶壁にあり、近づくには吊り橋を渡るしかない。
当然、逃げる時もその吊り橋の上を私は走った。
一緒に逃げた仲間がその吊り橋で足を滑らした。
「フランソワーズ、助けてくれ!」
吊り橋の端っこの木の板を必死に手で掴んで、仲間のクロードが私に助けを求める。
助けることは出来たはず。
しかし、私はそれを無視して逃げてしまった。
吸血鬼たちへの恐怖のため、そして、自分が死ぬのが怖かったためだ。
背後からは、吊り橋から落ちる彼の絶叫が聞こえてきた。
私は仲間を見捨てて逃げてしまった。
一番仲の良い仲間だったのに。
幼馴染だったのに。
そして、捕まって、吸血鬼たちに泣いて命乞い。
失禁までしてさんざん馬鹿にされて、挙句の果てに、今や吸血鬼の王様の慰み者になった。
仲間のクロードが吊り橋から落ちていくとき時の絶叫。
今でも思い出したくない。
しかし、どうしても忘れることができない。
毎日のように思い出しては、憂鬱な気分になる。
剣士としての誇りなんて全く失ってしまった。
再び、剣を握ることはないだろう。
「……私はゴミのような女なので……」
私がつぶやくように言うとアラン様が少し驚いたような顔をした。
「なんで君がゴミなんだよ」
私は仲間を見捨てたことを素直に告白した。
「うーん、けど、結局、君も捕まったんだから、その仲間を助けても同じことだったんじゃないの」
「……そうですけど……」
しばらくお互い黙って抱き合う。
再び、見捨てた仲間、クロードの絶叫が頭の中に響いてきた。
やはり忘れることが出来ない。
私は目を瞑る。
「そろそろ、いいかな」
「はい、私の身体はアラン様のものなのでご自由にお使いください……」
「いや、君の身体を壊すつもりはないよ」
「ありがとうございます……」
そして、アラン様がまた荒々しく私を責める。
もっと責めてほしい。
私をメチャクチャにしてほしい。
クロードの絶叫を忘れさせてほしい、性の快楽で。
どんなはしたない格好でも受け入れる。
どんな恥ずかしい命令でもきく。
アラン様の命令には絶対服従する。
自分はゴミみたいな女なんだから。
ご命令には一切逆らうつもりはない。
いろんな格好でアラン様に抱かれる私。
恥ずかしい体位で責められる。
最初は恥ずかしかった。
けど、そういう格好も今は興奮するようになった。
しかし、慰み者と言っても、実際のところそんな感じはしてこない。
はっきり言って、すごく気持ちがいい。
絶頂に達するときの気持ちよさ。
もう、完全にアラン様に身も心も支配されてしまった。
それに夜のご奉仕と言っても、なんだか私が奉仕しているのではなく、アラン様が私に奉仕しているのではと思ってしまうときもある。
この快感からは逃れられないだろうなと私は思う。
それにアラン様は非常にやさしいお方だ。
一生、抱いてほしいと思うときもある。
けど、若い時だけだろうなと思うと、なおさら、何もかも忘れて快感に浸りたいと私はアラン様との行為に積極的になる。
アラン様の精液を、あそこに何度も注ぎ込まれる。
これがすごく気持ちがいい。
ちなみに、吸血鬼は人間の女を妊娠させることはできない。
吸血鬼同士じゃないと子供は出来ない。
だから私の身体には、何度精液を注ぎ込まれてもアラン様の赤ちゃんを宿すことはない。
そして、何度も絶頂に達して気絶してしまうこともある。
そんな時はやさしく介抱してくれるアラン様。
もう、アラン様から一生離れられないと私は思った。
ものすごく気持ちが良かった。
アラン様はコップの液体を飲んでいる。
「フランソワーズ、疲れたかい」
「はい、少し……」
「じゃあ、少し休憩するか」
「はい、ありがとうございます……」
私が疲れるとちゃんと休憩時間を取ってくれる。
やさしいご主人様。
ベッドの上で抱きしめてくれるアラン様。
私はアラン様の胸に顔をうずめる。
吸血鬼は身体が冷たいと思っていたけど、人間と変わらないのを知った。
アラン様はやさしく裸の私の身体を撫でてくれる。
とてもやさしく私の身体を撫でるアラン様。
気持ちがいい。
この部屋にはいろんな武器が飾ってある。
ベッドのサイドテーブルの引き出しにはナイフもある。
そして、私は護身用に銀のナイフをいつも所持している。
今はたたんだメイド服の横に置いてある。
これでアラン様の心臓を突き刺すことも出来るだろう。
しかし、今の私にはそんな事をする気は全く無い。
私は隣国の女剣士だった。
人間が支配する国。
ウロホリー王国。
密命をおびて、私を入れて十人の仲間と共に、トランシルヴァニア王国コンスタンツァ海岸近くの別荘に滞在中のアラン様を暗殺に来たのだった。
しかし、一瞬で仲間のほとんどがアラン様一人にやられた。
身体を八つ裂きにされる仲間を見て、恐怖にかられた私は真っ先に逃げ出してしまった。
しかし、あっさりと捕まってしまった。
そして、アラン様の前に引きずり出された。
私は泣きながらアラン様の前に這いつくばって不様に命乞いをした。
殺されるという恐怖のあまりに失禁までしまい、周りの警備の吸血鬼たちからさんざん嘲笑された。
その光景を思い出すと今でも恥ずかしくなる。
しかし、私は殺されなかった。
他の仲間はみんな殺されたのに。
私が殺されなかったのはある秘密のため。
私が特異体質だったからだ。
アラン様からも口止めされている。
喋ったら殺すと言われている。
そして、今は吸血鬼の国の王様の慰み者になっている。
仕方がないと自分では思っている。
今は全く逆らう気がしない。
それはものすごい性の快楽を教えてくれたから。
私は、当時の年齢は十八歳。
処女だった。
そんな私をアラン様はとてもやさしく扱ってくれた。
てっきり酷い目に遭わされると思っていたのに。
それに夜の行為がこんなにも気持ちがいいとは知らなかった。
私はすっかりアラン様の虜になった。
あまりの気持ち良さに、一生、性奴隷になってもいいと思った。
暗殺することなんて全く考えなくなった。
快感を味わうために。
性の快楽のために任務を捨てて、吸血鬼の慰み者になることを願う、あさましい女だと自分でも思う。
それに、すっかりアラン様に恋してしまった。
やさしくて素敵な方。
実際は違うかもしれないけど、私に見せる顔は紳士的な方だ。
夜はけっこう激しいけど、ものすごい快感を与えてくれて気持ちよくさせてくれるので、私は満足している。
私がアラン様に抱き着いていると、彼に聞かれた。
「フランソワーズ、君はいつも憂鬱そうな顔をしているね」
「あ、申し訳ありません……」
「まあ、殺そうと思った人間に抱かれているんじゃあ、憂鬱にもなるか」
「いえ、そうではなくて……」
「ん、じゃあ、どうしたの」
私はアラン様の暗殺失敗で真っ先に逃げた。
アラン様が別荘に滞在した時を狙ったのだが。
その別荘は断崖絶壁にあり、近づくには吊り橋を渡るしかない。
当然、逃げる時もその吊り橋の上を私は走った。
一緒に逃げた仲間がその吊り橋で足を滑らした。
「フランソワーズ、助けてくれ!」
吊り橋の端っこの木の板を必死に手で掴んで、仲間のクロードが私に助けを求める。
助けることは出来たはず。
しかし、私はそれを無視して逃げてしまった。
吸血鬼たちへの恐怖のため、そして、自分が死ぬのが怖かったためだ。
背後からは、吊り橋から落ちる彼の絶叫が聞こえてきた。
私は仲間を見捨てて逃げてしまった。
一番仲の良い仲間だったのに。
幼馴染だったのに。
そして、捕まって、吸血鬼たちに泣いて命乞い。
失禁までしてさんざん馬鹿にされて、挙句の果てに、今や吸血鬼の王様の慰み者になった。
仲間のクロードが吊り橋から落ちていくとき時の絶叫。
今でも思い出したくない。
しかし、どうしても忘れることができない。
毎日のように思い出しては、憂鬱な気分になる。
剣士としての誇りなんて全く失ってしまった。
再び、剣を握ることはないだろう。
「……私はゴミのような女なので……」
私がつぶやくように言うとアラン様が少し驚いたような顔をした。
「なんで君がゴミなんだよ」
私は仲間を見捨てたことを素直に告白した。
「うーん、けど、結局、君も捕まったんだから、その仲間を助けても同じことだったんじゃないの」
「……そうですけど……」
しばらくお互い黙って抱き合う。
再び、見捨てた仲間、クロードの絶叫が頭の中に響いてきた。
やはり忘れることが出来ない。
私は目を瞑る。
「そろそろ、いいかな」
「はい、私の身体はアラン様のものなのでご自由にお使いください……」
「いや、君の身体を壊すつもりはないよ」
「ありがとうございます……」
そして、アラン様がまた荒々しく私を責める。
もっと責めてほしい。
私をメチャクチャにしてほしい。
クロードの絶叫を忘れさせてほしい、性の快楽で。
どんなはしたない格好でも受け入れる。
どんな恥ずかしい命令でもきく。
アラン様の命令には絶対服従する。
自分はゴミみたいな女なんだから。
ご命令には一切逆らうつもりはない。
いろんな格好でアラン様に抱かれる私。
恥ずかしい体位で責められる。
最初は恥ずかしかった。
けど、そういう格好も今は興奮するようになった。
しかし、慰み者と言っても、実際のところそんな感じはしてこない。
はっきり言って、すごく気持ちがいい。
絶頂に達するときの気持ちよさ。
もう、完全にアラン様に身も心も支配されてしまった。
それに夜のご奉仕と言っても、なんだか私が奉仕しているのではなく、アラン様が私に奉仕しているのではと思ってしまうときもある。
この快感からは逃れられないだろうなと私は思う。
それにアラン様は非常にやさしいお方だ。
一生、抱いてほしいと思うときもある。
けど、若い時だけだろうなと思うと、なおさら、何もかも忘れて快感に浸りたいと私はアラン様との行為に積極的になる。
アラン様の精液を、あそこに何度も注ぎ込まれる。
これがすごく気持ちがいい。
ちなみに、吸血鬼は人間の女を妊娠させることはできない。
吸血鬼同士じゃないと子供は出来ない。
だから私の身体には、何度精液を注ぎ込まれてもアラン様の赤ちゃんを宿すことはない。
そして、何度も絶頂に達して気絶してしまうこともある。
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もう、アラン様から一生離れられないと私は思った。
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