旧校舎の地下室

守 秀斗

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第11話:ペットボトルに出す

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 夏の蒸し暑い日。旧校舎の地下室。ベッドの上で美貌の女子高生が全裸になり、頭をベッドの枕につけて、お尻を高々と上げている。大股開きになり、足枷、膝枷を付けて、それに鉄の棒の両端が付けられて、股間を閉じることが出来ない。両腕は背中の後ろで黒いテープで拘束されて、首輪には鎖を付けられて、それはベッドの端の柵に括りつけられて拘束されている。あそこはもうぐしょ濡れ状態だ、いやらしい液が次から次へと湧き出てくる。それが股間の下に敷いてあるバスタオルに滴り落ちる。淫靡そのものの光景だ。

 しばらくその何ともいやらしい格好を見ていると、前回、前々回と同様、デジカメで撮影するよう京野に言われた。俺はあそこを硬くしたまま、京野の拘束されてお尻を高々と上げた姿態を撮影していく。湿気がひどいので、俺は汗だくになってしまうが、京野も全身に玉のような汗をかいている。それがまたなんともいやらしい。そして、京野のあそこからさらに淫液が溢れだして、もうベッドに敷いてあるバスタオルはびしょびしょに濡れ放題だ。フラッシュが焚かれるたびに、京野が喘ぎ声を上げる。

「……ああ、撮影して、ご主人様、私のあそこを撮影して……後ろの方も……ああ、気持ちいいですう、いやらしい私の濡れたあそこを撮影して、辱めて、ああん、私を乱暴して、屈服させて、征服して、私、ご主人様に征服されたいの、身も心も支配されたい……ああ、ご主人様……私の全てを支配してくださいませ……ああ、責めて、この淫乱女をもっと責めて、ああん、中に出してえ!」

 淫らな言葉を美しい唇から発しながら、汗まみれの体を少しうごめかす美人女子高生。気持ち良さそうな感じでため息をつく。

「ああ……ああん、気持ちいいわ……いい、ああ、いいわ、ご主人様……乱暴して、私をメチャクチャにして……ああ、いいの、いっぱい出して、前も後ろも、口にもいっぱい白いの出してえ! ああ、美味しいです、ご主人様……ああん、気持ちいいわ、ああ、いっぱい白い体液かけて、顔にも体にも……ああ、全身にかけて!」

 中に出してとか、白い体液かけてとかって、何を言ってるのかね。京野は、時折、唾を飲み込んで喉元を動かすのだが、なんだかご主人様の白い体液を飲み込んでいる妄想をしている感じだ。撮影しながら、京野が何を妄想しているのか気になった。つい、聞いてしまった。

「君は、今、何を考えているんだ」
「……乱暴されてるの、ご主人様たちに……そして、私が乱暴されているのを撮影されてるの……いやらしい格好であそこをおもちゃにされてるの、後ろの穴も……前後の穴にいっぱいご主人様たちの体液を注ぎ込まれるの、口にも出されて私はそれを喜んで飲み干すの、そして、美味しいって言うの、ご主人様への礼儀よね、そう言わなければいけないの、性奴隷の私は……全身にも浴びるの、白い体液を。私は辱めを受けてるの……ああ、いいわ……気持ちいいの……気持ちいいわ、絶頂へいって、あそこからはしたない淫液が噴き出るの、いっぱい……ああ、私は性奴隷なの、ご主人様には逆らえないの……乱暴されまくって、その快感ですごい絶頂へいくの……」

 お尻をまた少し揺する京野。あそこからの淫液が太股を伝わって膝を濡らしながらどんどん垂れ流れていく。もうバスタオルはすっかりびしょ濡れで下のベッドも汚してしまいそうな状態だ。俺の下半身はますます硬くなっていく。弱みを握られていなかったら、デジカメを放り出して京野を襲っていたかもしれないとまた考えてしまう。いや、やっぱりそんな勇気はないかな、このヘタレ男には。

 京野はご主人様たちにって言ったが、数人の男に乱暴されている妄想をしているんだろうか。乱暴されたいと思っているのか、この女は。口から飲んだりとか全身に体液を浴びるって、そんなAVみたいなことを想像しているのか。変態なんで、そう考えてもおかしくないだろうけど。実際にやったことはあるんだろうか、その点は気になるところでもある。

 そして、引き続きいろんな方向から京野のいやらしい姿態を撮影する。あそこもアップで撮影した。前も後ろも。本人も喜ぶだろうと思った。そして、目を瞑って上気した顔に焦点を当てる。京野はハアハアと息が荒い。口が開き放しで大量に涎が垂れ流れて、枕を汚している。何とも淫らな表情だ。そして、京野が目を開けた。

「……もう三十分経ったわよね」
「うん、それくらい経ったよ」
「ありがとう、もういいわ。テープを切ってくれる」

 俺は京野の首の鎖をベッドの柵から外し、腕を拘束していた黒いテープをハサミで切った。股間を閉じられないようにしていた鉄の棒も外す。後は京野自身が足枷、膝枷を外した。

「あら、バスタオルがもうびしょ濡れ……すごいわね……」

 京野の汗やあそこからの体液でぐっしょりと濡れたバスタオルを見て、顔を少し赤くする京野。恥ずかしいって感覚もあるのかと俺は思った。そして、京野はカバンから新しいタオルを取り出すと全身を拭いている。そして、またすばやく服を着た。机の上のペットボトルのスポーツドリンクをゴクゴクと飲む。勢いよく飲んだので、口の端から少しドリンクが垂れた。顎を伝わって床に落ちる。なぜか、俺のアレが出した体液を京野が飲んでいるのを妄想してしまい、その仕草にも興奮してしまった。すごい淫らな感じがした。

「ごめんなさい、こんなに暑くなるとは思わなかったの。地下室だから少しは涼しいと思ったんだけど」

 そして、ペットボトルを俺に差し出した。

「……口つけちゃったけど、飲む? 嫌ならいいけど」
「……いや、ありがとう」

 俺もすごく汗をかいてしまった。喉が乾いて仕方が無い。俺もそのスポーツドリンクを飲む。それを京野に返すと残りを本人が飲み干した。そして、ちょっと気になったことを質問した。

「えーと、あの、君は大勢の男に乱暴されたことがあるのか」
「大勢の男? ないわよ」
「なんだか全身に男の体液浴びるみたいなこと叫んでだけど」
「AVで見たわ。それで妄想してるだけ。まあ、実際は嫌よね」

 単に妄想して遊んでいる変態女ってわけなのかなあ。よくわからない。

「じゃあ、いつものように俺はまた誰にも気づかれずに出て行かなきゃいけないんだろ」
「そうね。今日は本当にありがとう。来週が最後ね」
「え、そうなんだ」
「だって、来週が最後の金曜日でしょ。夏休み前の。この旧校舎は夏休みに取り壊されるから」

 そうだよな、この地下室は取り壊されるんだ。京野の変態遊びも、もう終わりってことか。ちょっと京野にふざけて言ってみる。

「……残念だね、こういうことが出来なくなって。ここはお気に入りだったんだろ。君はもっとしたいんだろうけど」
「そうね……もっとしたかったけど……他にいい場所ないかなあ……」

 そう言って、また無表情になる京野。ペットボトルを机に置いた。俺はそのペットボトルを掴む。

「これはゴミ箱に捨てて行くよ」
「ありがとう、来週もよろしくね」

 俺は地下室を出た。京野が口を付けたペットボトル。きれいな唇でスポーツドリンクを飲んで、少し、口から中身が垂れた。俺もそのスポーツドリンクを飲んだ。なんだかとてもいやらしいことをしたような気分になった。単なるスポーツドリンクのペットボトルなのに。

 旧校舎の出口でそっと扉を開ける。誰もいない。俺は静かに旧校舎から出ると学校の校門で少し周りを見まわした。やはり誰もいない。そして、学校から帰路の途中の自販機の横のゴミ箱に飲み干したペットボトルを捨てようとした。

 しかし、なぜか捨てるのがもったいなくなった。結局、捨てずにカバンの中に入れる。これも、一種の変態行為かなあと俺も思った。好きな女が口をつけたものに執着するとは。でも、捨てられなかった。なぜだろう、でも、捨てられない。下着泥棒の気分だな、女の物に執着するなんて。いや、この場合は違うか。よくわからない。

 それにしても、あの変態行為も来週が最後か。何だか、もっと続けたいという気持ちとあの恥ずかしい動画を早く削除なりしてほしいものだと思いながら家路を急ぐ。下半身がすごく疼いてしまう。家に着くと、俺は自分の部屋へ行き、服を全部脱いだ。もう汗だくだ。しかし、我慢できずにシャワーを浴びる前に自分でしてしまう。京野のあの汗まみれの四つん這いの姿態を、高々と上げたきれいなお尻を、もうびしょ濡れのあそことうごめく後ろの穴を思い出して。さんざん、京野のあそこに入れては出す、妄想の中では京野は快感で喘いでいる。俺に中に出されて絶頂へいっている。ありえないけどな。女としたことないしね、俺は。男もないけどな。

 そして、俺はいつものティッシュペーパーではなく、ペットボトルの口に向けて出してしまった。ペットボトルの穴は京野の口やあそこ、後ろの穴ってことを妄想しながら。しかし、ペットボトルの口は小さいので、さすがに挿入は出来ない。ちょっと離して中に出そうとしたが、うまく出来ずに外側にもついてしまった。

 そして、京野がペットボトルの中身を飲んで口から少し垂らしたのを思い出す。また妄想してしまう。その垂らした液体は俺の体液だ。そんなことを考える俺も完全な変態じゃないかと思いながら、ペットボトルに入った白い体液を見る俺。脳裏にはまたあの京野の色っぽい姿態とペットボトルを飲んだときに口の端から漏れる液体を思い出してしまった。そして、俺の頭には俺のモノを京野の口の中に挿入することまで妄想してしまう。口の中に出して、京野に無理矢理飲ませるんだ。実際はそんなことは出来ないけどなあ。

 さすがに目が覚めて、トイレに中身を流して、洗面台でペットボトルを洗う。ゴミ箱に捨てようと思った。でも、捨てられない。部屋に戻って机に置いた。その後、シャワーを浴びて着替える。机の上のペットボトル。ただのスポーツドリンクが入っていたペットボトルに過ぎないのに何か特別に見えてしまう。

 よく下着泥棒とかいるけど、女の下着なんて通販で簡単に購入できる。それなら何の犯罪行為にもならないぞ。普通の下着より、もっとセクシーな衣装なんて通販で数百円で売ってる。ビニール製で安いからな。何でわざわざ危険を冒して盗むのか。おばあさんが履いている下着かもしれないのに。不思議だ。どうも人間の行動はわからない。

 変態の行動なんだからわからなくて当たり前かもしれないな。なぜ人間はあんなことをするんだろうか。そして、なぜ俺は京野が口をつけたペットボトルを捨てられないのか。わからない。でも、このまま置いておくと親が勝手に捨てるかもしれないなとペットボトルの横にカッターナイフで少し切って穴を開ける。そこからいくらか小銭を入れた。高校になって貯金箱って変かな。でも、これで捨てられることはないだろう。そのペットボトルを机の隅に置いた。

 そして、また俺の頭には京野がペットボトルで飲んでいる姿がちらつく。また、変な妄想が始まるとまずいのでベッドに横になる。今日は疲れた。眠くなってきた。少し昼寝をするかと俺は目を瞑った。
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