屋上の合鍵

守 秀斗

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第11話:不倫してやる

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 次の日の朝。

 目覚めると、私は少し冷静になっていた。やっぱり不倫はまずいかなあ。不倫は文化って言った芸能人もいるらしいけど。だいたい、夫が離婚してくれればいいのに。このタワーマンションはすごい豪華だけど、気の合わない人と住むのは苦痛でしかないわ。向こうもそう思っているはず。世間体とか言って、いつ離婚してくれるんだろう。私は出かける夫にはっきりと聞いてみた。

「あの、すみません……単刀直入に言いますけど、もう離婚しかないと思います」
「ああ、そのつもりさ」

 そうなの。じゃあ、なんですぐしないの。世間体かしら。

「世間体のために引き延ばしているんですか、じゃあ、いつ頃ですか」
「二、三年後かなあ」

 私、三十才近くになってしまうじゃないの。

「あの、今すぐにではだめなんですか」
「ああ、そうだ。でも、君もここは気に入っているんだろ」

 確かにすごい住まいだけど、そんな私をほったらかしにして、会話も無いし、ベッドで抱いてもくれない。全然かまってくれない。私はイライラしてきた。つい、怒鳴ってしまう。

「私は赤ちゃん欲しいんです!」
「うるさいなあ。俺は寝不足なんだよ、夜中に淫らな変な道具で遊んでいる女が同居しているんでな、そんな光景見たくもないけどね。何やってんのって感じだよ、自分でいやらしいって思わないのか。赤ちゃん産んで、そのすぐ横で自分でするのかよ。うるさくて赤ん坊が夜中に泣きだすぞ」

 私の顔が真っ赤になる。聞こえてたんだ。夫は何も言わずにさっさと出て行く。こんな侮辱はないわ。もう、夫に対して一ミリの愛情も無くなった。ふざけんな! なんなのよ、あの男は。

 もう、不倫してやる!

……………………………………………………

 出社すると、私はメモをさりげなく周りに気付かれないように鈴木さんに渡した。内容は午後九時に地下室の倉庫部屋に来るようにって。実際のメモは短縮形。『地下午後九時』しか書いてない。でも、わかったでしょう。私は振り返らずに自分の部署に戻った。

 そして、午後九時。早めに倉庫部屋に行って、ソファに座っている私。ドキドキする。そして、あそこが熱くなっている。多分、そうなることを想像しているわ、この三人掛けソファですると思う。背もたれのないソファ。やりやすいわね。床に寝転んでもいいけど。

 そして、鈴木さんがやって来た。

「し、失礼します」

 緊張しているみたい。そわそわしている。

「……あの、鍵を閉めてくれますか」
「はい」

 鈴木さんがスライド式の鍵を閉める。これで二人っきり。外からは開けられない。鈴木さんにいろんなことを無理矢理されるのを想像しちゃう。ああ、早く私を抱いてほしい。

「あの、昨日のご返事ですけど……」
「はい」

 鈴木さんが私の顔をじっと見る。私はちょっと恥ずかしくなる。あんなところを見られたんだもん。でも、そんなことをした女に告白してくれるなんていい人よね。普通ならドン引きよね。

「あの、お受けいたします」
「え、では付き合ってくれるんですか」
「はい……でも、絶対に秘密にしてほしいんです……夫は世間体を気にする人ですから」
「ええ、もちろん」

 そして、私と鈴木さんは見つめ合う。私の心臓の鼓動が早くなる。もっとドキドキしてきた。ああ、早く抱いて。すると鈴木さんが私に抱き着いてきた。きつく抱きしめてくれる。ああ、気持ちいいわ。しばし、そのまま。頭がふわふわするわ。そして、私は彼にキスをする。最初は優しく、そして、段々と激しく、舌をからませる。一度、顔を離すと私は立ち上がる。

「ねえ、鈴木さん、私が服を脱ぐのを見ててくれる」
「は、はい」

 私は鏡の前に立つ。ゆっくりと服を脱いでいく。半袖シャツ、スカート。私は下着姿になった。そして、その下着もさっと脱いでしまう。

「……私の全てを見て……」

 全裸の私を見る鈴木さん。本当は女は恥ずかしがるもんだわ。実際、恥ずかしい。でも、私はもう恥ずかしい行為を見られたんだから、積極的にすることにしたの。あんな恥ずかしいこと、鏡の前であそこを擦ったり後ろの穴をさわって悦んでいた女。ああ、思い出しても恥ずかしい。だから、なおさら早く私を抱いてほしいの。あそこに挿入してほしいわ。本来なら恥ずかしい行為よね、男と女が裸になって、普段見せない部分でひとつになるんだから、恥ずかしい部分をさらして愛し合うんだから。でも、そうなれば自分一人でしてた恥ずかしさも忘れるわ。

 そして、私はソファの上に押し倒された。彼も素早く服を脱いだ。たくましい体だわ。そして、私の体にむしゃぶりつく。私の大きい胸も揉み回す。私も彼の背中に手を回す。ああ、久しぶりだわ。いいわ、すごくいい、肌を合わせるのってすごく気持ちがいいの。素敵だわ。場所がこんな地下倉庫の部屋でもね。本当は彼の家に行くとか考えたんだけど、誰かに一緒のところをもし見られたらと思うとね、ここが一番安心よ、灯台下暗しね。

「ああ、いいわ、気持ちいい……」

 そして、鈴木さんは私の股を大きく広げ、もうすでに濡れているあそこを舐めまわし始める。

「あう、ああん、いい、ああ、もっと舐めて、私のあそこを……ああ、いいわ、そこ、いい」

 鈴木さんが指もつかって私のあそこをなぶり、濡れた花びらをもてあそぶ。私はその快感に震えてあそこから恥ずかしい液が爛れた穴から溢れ出す。

「き、気持ちいいですか、進藤さん」
「はい、とっても……あん、あうう、いい、もっとなぶって、私のいやらしいところ、ああ、もっと責めて、この淫乱女を、この部屋であんな恥ずかしいことした女を、ああん、もっと責めて、責めまくって……」

 そして、鈴木さんが私のあそこの肉穴深く指を入れて油送する。同時に女の敏感な突起をいじる。

「ああ、いいわ、いい、いっちゃう! あああ! いいわ、いい、いっちゃう、理央、いっちゃう!」

 ああ、もういきそうだわ、早く入れてほしい。

「進藤さん、もう入れていいですか」
「はい……あ、ちょっと待って」

 私は体を伸ばしてカバンから避妊具を取り出す。

「これは付けてね」
「はい」

 この時間、ちょっとしらけちゃうのよね、まあ、仕方が無いか。そして、彼が大きくなったアレを私のあそこに当てる。

「いいですか」
「ああん、早く、お願い、早く入れて、ああ、入れて、入れてください、ああん、入れてえ! 私をメチャクチャにしていいのよ、ああ、愛して、鈴木さん、私をもっと愛してえ!」

 もう興奮していやらしくせがむ私。
 彼が硬いモノを私のあそこに挿入する。

「あああああ! いいわ、いい、気持ちいい!」

 ああ、本当に久しぶりだわ、気持ちいいわ、おもちゃより全然いいわって、そして激しく鈴木さんのモノが私を貫いた……って、あれ、どうしたのかしら。

「え、あ、あれ」
「あの、どうしたんですか、鈴木さん」
「いや、その……」

 やだ、彼のが萎えていく。え、EDかしら、そんなあ。
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