愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗

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第8話:初めて興奮した頃を思い出す

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「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、いく、いく、いっちゃう、理奈子いくう、ご主人様、出して、中に出してえ、理奈子を孕ませてえ、ああん、理奈子、妊娠したいの! ああ、いく、いくううう!!!」

 絶頂へいき、ぐったりと裸のまま、安アパートの部屋のベッドの上で横になっている理奈子。

(一日にオナニーを三回もするなんて初めてだなあ……)

 実際は一度も男性に抱かれたことはないので、妄想だけがふくらんでしまう。すごい変態的な妄想をしてしまった。おまけに土田課長まで登場させて、レズプレイまでさせるハレンチ行為、オナニーを見せ合って、潮まで噴き出してお互いの液で身体がびしょ濡れなんてありえないわ。おまけに、あそこで一本のバイブを二人で咥え込んで、腰を淫らに動かして絶頂へいくなんて。肛門にアナルビーズを入れて互いに引っ張り合いとか。自分は何て淫らなことを考えてしまうのかと思った。実際にこんなことをしている人は、まあ、いないだろうなあと思った。自分はとんでもない淫らな女だと思ってしまう。

(セックスってどんな感じなんだろう……抱きしめられて男性のアレが挿入された時って気持ちいいのかなあ……一応、処女なんだけど、もう何度もバイブであそこの奥深く入れちゃったから、処女とは言えないのかなあ、ああ、でも、初めての相手がバイブって情けないなあ。でも、自転車のサドルよりはましかなあ……)

 ベッドに疲れて横になって、理奈子は自分の小さい頃の記憶を辿る。昔、見たアニメ。題名は忘れた。ギャグアニメだったと思うが、ヒロインが悪の組織かなんだかよくわからないけど、そういう男たちに攫われて地下室に監禁されるのだ。子供対象のアニメなんで、服を着たまま上半身をロープでグルグル巻きにされて、正座して座っているだけのヒロイン。

 当然のごとく、そのヒロインは男たちに何をされるでもなく、主人公たちに助けられるのだが、理奈子はそれを見て興奮してしまった。初めての性的興奮。まだ、小学生だと言うのに。自分でも、その興奮がよくわからなかった。その夜から、実家の寝床で眠りながらも、自分も何者かに監禁されて、ロープで縛られているって光景を何度も妄想してしまう。

 監禁されて、ロープで拘束された後は、何もされない。と言うか、何をされるのか、その頃はよくわからなかった。何となく漠然としていた、セックスというものに。でも、そういう妄想を何度もしてしまうのだった。

 そして、小学校高学年の時、友人からかなり詳細に教えてもらった。セックスというものがあるってことに。それまでも映画とかで何だか大人の男女がベッドに入っているのは見たことがあるのだが、はっきりとはわからなかった。つまり、自分の両親もそういうことをしているのだとわかってびっくりした思い出がある。でも、その結果、自分は生まれてきたのだ。まあ、そういうことをしなくてはいけないのだろうなあと納得した。男女がただベッドの中に並んで寝ているだけでは、赤ちゃんは出来ないよねえとも思った。

 その後、中学生になってオナニーを覚えてしまった。なんだかあそこを擦ってたら、気持ち良くなって絶頂へいってしまったって感じ。最初にしたのがいつだったか覚えてない。自転車のサドルにあそこを破られて処女を失ってしまった前なのか後なのかも覚えてない。

 ただ、気持ち良さと同時に妙な罪悪感を覚えてしまうのだった。それでも、親に隠れて、やたらオナニーをしていた。ただ、残念ながら彼氏とかはいなかった。何となく情けないなあと思っていたら、また友人にパソコンで動画を見せられた。まだ、スマホは持ってなかった。

 AV動画で裸で絡み合う男女。モザイクがかかっていたが、あそこでつながる映像を見て、気持ち悪いなあと思った。みんな、こんなことをしているのかあと思ったり。でも、その中に縄で縛られている女性が出てきた。それを見て、興奮してしまった。

 その後、縛られている自分を妄想してのオナニーを続けてしまった。そして、緊縛されてあそこに挿入される事も妄想するようになった。ある日、兄が大学へ進学と同時に一人暮らしをするため、実家を出て行った。置いていった物の中に、足首に巻くサポーターみたいなものがあった。それをこっそりと持ち出して自分の足首に巻いてみた。平たい重りが付いていた。どうも、それを付けて兄はジョギングしたりと運動していたみたいだったが、もちろん理奈子の目的は違った。

 理奈子は裸になって、細い両足首をまとめて、そのサポーターみたいなもので巻いて拘束する。重りのせいで拘束されている感じが高まってしまう。頭の中では男たちに誘拐されて足首を縛られるのを妄想して、そして、オナニーをしていた。それの方が興奮してしまうのだった。

 でも、興奮が終わった後、また妙な罪悪感を感じてしまった。何だかやっぱり性欲って不思議だなあと理奈子はいつも思っていた。その後も彼氏は無し。オナニーばっかりの生活。空しいなあと思っていた。そんなわけで、新道が異動してきたときはときめいたものだったのだけど。

(ああ、がっかり、また、空しくオナニーばっかりするのかしら、私)

 理奈子がオナニーをする時の妄想はなぜか暴力的なものが多かった。自分は被虐的な女かなあとも思った。いつも四つん這いにされて、SM用具で拘束されたり、荒縄やロープで緊縛されたりして逃げられない状態で男たちにさんざんあそこを乱暴に責められて、辱めを受けるのを想像しては絶頂へいっていた。でも、最近の相手は新道だったのだが。

(あーあ、もう新道さんを相手に妄想するのは、空しいわよねえ。恋人は土田課長だもの、あの美人でスタイル抜群の女性だもん)

 妄想では後ろの穴にアナルビーズを入れて引っ張り合いなんてとんでもないハレンチな行為をしたあげくに、それに勝ったことで、土田課長の前で新道と愛し合うなんてことを考えてしまった。

(いまだに未練があるのかしらね、私、いやらしいわ。新道さんにまたがって濡れたあそこを貫かれて悶えているところを土田課長に見せつけるのを妄想するなんて、ああ、激しく腰を上下させていたわ……嫉妬してるんだわ、ホントいやらしいわ、私って)

 他にも、後ろの穴でするのってどんな感じなんだろうかと思ってしまう理奈子。あのビルの地下室で土田課長は後ろの穴にバイブを入れられて悶えていた、おまけに失禁までしていた。興味を持った理奈子は、我慢できずにネットで注文してしまった。アナルビーズ、アナルプラグ、それにアナルバイブに浣腸器具。

(こんなものまで注文しちゃう、私。ホントにいやらしいわ、何であんな妄想をしてしまうのかしら。セックスしないと人間は滅んじゃうけど、変な拘束されることや後ろの穴でする必要はないわよねえ)

 妄想と現実は違う。そんなことはわかっているけど、妄想してしまう。この性欲っていうのも、やはりわからない。とにかく気持ちいいってことだけは事実だわと理奈子は思ってしまう。

(でも、実際にセックスはつまらないものかもしれないなあ、したことないから、よくわからないけど……ああ、新道さんに抱かれたかったのに、あそこを貫かれたかったわ、残念だわ。妄想の中で抱かれるだけなんて、しかも、相手の恋人の女性にそれを見せつけるのを妄想して、興奮して、ああ、しょうもない女……)
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