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第28話:告白する理奈子
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気が付くと、理奈子はベッドの上で裸のまま寝ている。
(どこかしら、ここは新道さんの部屋かしら……)
きれいに整頓された部屋。理奈子はまだ頭がはっきりとしていない。ベッドの横の机の上に服が置いてある。それを着て、しばらくベッドに座る。時計を見ると、あれから三時間くらい経っている。窓を見るとどうやら二階のようだ。やっぱり新道さんの自室かしらと理奈子は思った。
(だいぶ寝てしまったようだわ。どうしたのかしら、私。新道さんはどこかしら……)
理奈子は部屋から出て、一階への階段を下りる。途中で、玄関の方から話し声が聞こえてきた。そっと見てみると、新道が先週見た外国人女性と話している。そして、また熱烈キス。
(ああ、私が寝ている間に恋人さんが来てたのか。もしかして、緊縛、いえ、セックスしてたのかも、私が寝ている間に……また落ち込む場面を見てしまった……)
その外国人女性は帰るようで、玄関から出て行く。見送った後、こちらに振り返った新道は廊下で佇む理奈子に声をかけた。
「ああ、美夜本さん、御気分は」
「はい、全然、大丈夫です」
「ちょっと、居間でお茶でも飲みませんか」
「……はい」
(本当は早く帰りたいんだけどなあ……ああ、あんな熱烈キス見たらしらけちゃうわよ……)
理奈子は居間の椅子に座って、麦茶とお菓子を食べる。
「さっきの私、変でしたよね。あの……その、あそこから噴き出すなんて、それにすごく気持ちよくて、何だか頭がふわふわとした状態が続いて……」
「うーん、縄酔いって現象がありますけど」
「え、どんなことですか」
「緊縛されることで恍惚の境地に達するって感じかなあ」
(うーん、私ってかなりの変態かしら。緊縛されたことで恍惚の境地に達するなんて……やたら卑猥な妄想してたけどなあ……)
「でも、今日は暑かったので、熱中症とかも考えられますけど……よくわからないですけどね」
「そうですか。ところで、今の外国人女性の方も……その緊縛されにきたんですか」
「そうですね。あの方は、大企業のお偉いさんですね。まだ若いんですけどね。すごい給料もらっているみたいです」
「……新道さんは、そんな方を恋人にするなんてすごいですね」
「違いますよ。あの方は単なるお客です」
え、あの外国人のお客さん、恋人じゃないの!
「え、でも、その、玄関でキスされてましたけど」
「ああ、あの人の母国では普通の挨拶みたいですね」
「じゃあ、恋人ではないんですか」
「そうですね」
(え、え、じゃあ、私にもチャンスが、ああ、でも、他にいるかも。もう、聞いてしまおうかしら)
「……あの、新道さんって彼女っているんですか」
「いないですねえ、残念ながら」
えー、大チャンスじゃないの、どうしよう、どうしようかしら、えい、告白だわ、でも、緊縛されて失禁したり、あそこからいやらしい液を噴き出した女、縄酔いしちゃった変態女、そして、家ではオナニーばかりしているしょうもない女、でも、いいの、好きなの! ああ、でも、どうしよう、振られたら。こんな変態女、いやじゃないかしら、自ら拘束道具を持ってきて、首輪とか付けたり、その変態行為をカメラ撮影までさせた淫乱女。ああ、どうしよう、どうしようかしら。とにかく何か話さないと。
「あ、あの……私って、その、あの、好きな人に、その、大事なところを見てほしいって願望があるんですけど、変でしょうか」
「そういうこと聞かれたことがありますね。うーん、実は大学でちょっと心理学の授業を受けたことがあるんです。なんでSM行為とかしてるんだろうって思って。それで、質問してみたんです。そういうことをしたい女性の心理をね。すると、裸を見せることは究極の自己開示のひとつだって言ってました。好きな人に見せることで、心も体も受け入れてほしいという愛情確認につながるみたいですね。後、恥ずかしさを乗り越えて見られると特別な人にしか許していないということが相手に対する究極の愛情だと思うようです」
特別な人にしか許していないということが相手に対する究極の愛情、ああ、そうだわ、私は究極の愛情を新道さんに捧げたいの。
えい、もう告白するぞ!
「あ、あの、新道さん」
「は、はい」
「最初に会った時から好きだったんです。私と付き合ってください!」
一瞬、新道が沈黙してしまう。ああ、失敗かと理奈子が思っていると、新道が驚いたように理奈子に聞いてきた。
「……美夜本さんって恋人がいるって聞いてたんですけど」
ああ、処女隠しのために職場ではウソをついてたんだっけ。
「いないです! あの、とにかく、私、新道さんのことが好きなんです」
「……実は、僕も美夜本さんっていいなあって思ってたんですけど。でも、恋人がいるって他の係の人に聞いて、残念だなあって」
え、いいなあって、え、え、え、え、え、いいなあって、どーゆーこと。
「あの、いいなあって、その、私のことが……」
「えっと、好きなんです、美夜本さんのことが」
え、え、え、え、え、じゃあ、相思相愛じゃない。
ウォー、告白成功!
……………………………………………………
家に帰って、飛び跳ねる理奈子。
「やったあ、新道さんと恋人になったわ。今日はとりあえず、何もせずに帰ったけど」
しかし、突然、思い出してしまった。あの緊縛行為。
(何であんなことしてしまったのかしら、もう完全な変態女って思われてる。好きって言ってくれたけど。緊縛されて気持ち良かったけど。でも、最初から告白すればよかったんじゃないの。そして、普通に映画やら遊園地に行って、頃合いをみて抱いてもらって処女を奪ってもらえばよかった、ああ、私のバカ! もう、こうなったら、即、抱いてもらおうと思う、だって、あそこを全部見られたんだもん。おまけに、なぜか緊縛されてるだけで、大量にあそこから潮噴くのを見られたんだから、恥ずかしい行為を見せるのは究極の愛情よ。それだけしたんだから、見せたんだから、私の処女を奪ってほしいわ!)
理奈子は、コンビニに走った。わざわざ、何駅か電車で離れた駅まで行って。よくわからないので、全種類のコンドームを買ってしまった。
(もう、私の家に来てもらおうっと。そして抱いてもらうの)
そして、家に帰って、また、オナニーをしてしまう。自分の部屋のベッドで新道に抱かれるのを想像して。いろんな格好で愛される。ありとあらゆる格好で貫かれて、泣き悶えて、快感に震える自分を妄想してしまう。
「新道さん、もうメチャクチャにしてえ、理奈子のあそこを貫いてえ!」
朝まで裸で絡み合って、抱き合うのを妄想する理奈子。
「ああ、いっちゃう、いっちゃう、いく、理奈子、いく、ああ、新道さん、理奈子を愛してえ、ああ、いっちゃいそうです、ああ、いく、いく、いくう」
あっさりと絶頂へいってしまった。そして、ちょっと考えてしまう。
(いろいろと変態的な妄想をしてきたなあ、今までに。私と土田課長が全裸でソファに拘束されてバイブであそこを連結されるなんてとんでもない淫らな妄想してたなあ。他にも延々と新道さんに責められた。でも、今の妄想は普通よね、普通のセックスだと思うわ、したことないけど。ああ、性欲って本当にわからないわ……本当のセックスをしてみたい、早くしたいわ……)
(どこかしら、ここは新道さんの部屋かしら……)
きれいに整頓された部屋。理奈子はまだ頭がはっきりとしていない。ベッドの横の机の上に服が置いてある。それを着て、しばらくベッドに座る。時計を見ると、あれから三時間くらい経っている。窓を見るとどうやら二階のようだ。やっぱり新道さんの自室かしらと理奈子は思った。
(だいぶ寝てしまったようだわ。どうしたのかしら、私。新道さんはどこかしら……)
理奈子は部屋から出て、一階への階段を下りる。途中で、玄関の方から話し声が聞こえてきた。そっと見てみると、新道が先週見た外国人女性と話している。そして、また熱烈キス。
(ああ、私が寝ている間に恋人さんが来てたのか。もしかして、緊縛、いえ、セックスしてたのかも、私が寝ている間に……また落ち込む場面を見てしまった……)
その外国人女性は帰るようで、玄関から出て行く。見送った後、こちらに振り返った新道は廊下で佇む理奈子に声をかけた。
「ああ、美夜本さん、御気分は」
「はい、全然、大丈夫です」
「ちょっと、居間でお茶でも飲みませんか」
「……はい」
(本当は早く帰りたいんだけどなあ……ああ、あんな熱烈キス見たらしらけちゃうわよ……)
理奈子は居間の椅子に座って、麦茶とお菓子を食べる。
「さっきの私、変でしたよね。あの……その、あそこから噴き出すなんて、それにすごく気持ちよくて、何だか頭がふわふわとした状態が続いて……」
「うーん、縄酔いって現象がありますけど」
「え、どんなことですか」
「緊縛されることで恍惚の境地に達するって感じかなあ」
(うーん、私ってかなりの変態かしら。緊縛されたことで恍惚の境地に達するなんて……やたら卑猥な妄想してたけどなあ……)
「でも、今日は暑かったので、熱中症とかも考えられますけど……よくわからないですけどね」
「そうですか。ところで、今の外国人女性の方も……その緊縛されにきたんですか」
「そうですね。あの方は、大企業のお偉いさんですね。まだ若いんですけどね。すごい給料もらっているみたいです」
「……新道さんは、そんな方を恋人にするなんてすごいですね」
「違いますよ。あの方は単なるお客です」
え、あの外国人のお客さん、恋人じゃないの!
「え、でも、その、玄関でキスされてましたけど」
「ああ、あの人の母国では普通の挨拶みたいですね」
「じゃあ、恋人ではないんですか」
「そうですね」
(え、え、じゃあ、私にもチャンスが、ああ、でも、他にいるかも。もう、聞いてしまおうかしら)
「……あの、新道さんって彼女っているんですか」
「いないですねえ、残念ながら」
えー、大チャンスじゃないの、どうしよう、どうしようかしら、えい、告白だわ、でも、緊縛されて失禁したり、あそこからいやらしい液を噴き出した女、縄酔いしちゃった変態女、そして、家ではオナニーばかりしているしょうもない女、でも、いいの、好きなの! ああ、でも、どうしよう、振られたら。こんな変態女、いやじゃないかしら、自ら拘束道具を持ってきて、首輪とか付けたり、その変態行為をカメラ撮影までさせた淫乱女。ああ、どうしよう、どうしようかしら。とにかく何か話さないと。
「あ、あの……私って、その、あの、好きな人に、その、大事なところを見てほしいって願望があるんですけど、変でしょうか」
「そういうこと聞かれたことがありますね。うーん、実は大学でちょっと心理学の授業を受けたことがあるんです。なんでSM行為とかしてるんだろうって思って。それで、質問してみたんです。そういうことをしたい女性の心理をね。すると、裸を見せることは究極の自己開示のひとつだって言ってました。好きな人に見せることで、心も体も受け入れてほしいという愛情確認につながるみたいですね。後、恥ずかしさを乗り越えて見られると特別な人にしか許していないということが相手に対する究極の愛情だと思うようです」
特別な人にしか許していないということが相手に対する究極の愛情、ああ、そうだわ、私は究極の愛情を新道さんに捧げたいの。
えい、もう告白するぞ!
「あ、あの、新道さん」
「は、はい」
「最初に会った時から好きだったんです。私と付き合ってください!」
一瞬、新道が沈黙してしまう。ああ、失敗かと理奈子が思っていると、新道が驚いたように理奈子に聞いてきた。
「……美夜本さんって恋人がいるって聞いてたんですけど」
ああ、処女隠しのために職場ではウソをついてたんだっけ。
「いないです! あの、とにかく、私、新道さんのことが好きなんです」
「……実は、僕も美夜本さんっていいなあって思ってたんですけど。でも、恋人がいるって他の係の人に聞いて、残念だなあって」
え、いいなあって、え、え、え、え、え、いいなあって、どーゆーこと。
「あの、いいなあって、その、私のことが……」
「えっと、好きなんです、美夜本さんのことが」
え、え、え、え、え、じゃあ、相思相愛じゃない。
ウォー、告白成功!
……………………………………………………
家に帰って、飛び跳ねる理奈子。
「やったあ、新道さんと恋人になったわ。今日はとりあえず、何もせずに帰ったけど」
しかし、突然、思い出してしまった。あの緊縛行為。
(何であんなことしてしまったのかしら、もう完全な変態女って思われてる。好きって言ってくれたけど。緊縛されて気持ち良かったけど。でも、最初から告白すればよかったんじゃないの。そして、普通に映画やら遊園地に行って、頃合いをみて抱いてもらって処女を奪ってもらえばよかった、ああ、私のバカ! もう、こうなったら、即、抱いてもらおうと思う、だって、あそこを全部見られたんだもん。おまけに、なぜか緊縛されてるだけで、大量にあそこから潮噴くのを見られたんだから、恥ずかしい行為を見せるのは究極の愛情よ。それだけしたんだから、見せたんだから、私の処女を奪ってほしいわ!)
理奈子は、コンビニに走った。わざわざ、何駅か電車で離れた駅まで行って。よくわからないので、全種類のコンドームを買ってしまった。
(もう、私の家に来てもらおうっと。そして抱いてもらうの)
そして、家に帰って、また、オナニーをしてしまう。自分の部屋のベッドで新道に抱かれるのを想像して。いろんな格好で愛される。ありとあらゆる格好で貫かれて、泣き悶えて、快感に震える自分を妄想してしまう。
「新道さん、もうメチャクチャにしてえ、理奈子のあそこを貫いてえ!」
朝まで裸で絡み合って、抱き合うのを妄想する理奈子。
「ああ、いっちゃう、いっちゃう、いく、理奈子、いく、ああ、新道さん、理奈子を愛してえ、ああ、いっちゃいそうです、ああ、いく、いく、いくう」
あっさりと絶頂へいってしまった。そして、ちょっと考えてしまう。
(いろいろと変態的な妄想をしてきたなあ、今までに。私と土田課長が全裸でソファに拘束されてバイブであそこを連結されるなんてとんでもない淫らな妄想してたなあ。他にも延々と新道さんに責められた。でも、今の妄想は普通よね、普通のセックスだと思うわ、したことないけど。ああ、性欲って本当にわからないわ……本当のセックスをしてみたい、早くしたいわ……)
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