愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗

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第29話:できない新道

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 次の週。
 職場でこっそりと理奈子は新道にささやいた。

「新道さん、今日は定時で帰れませんか……私のアパートに来てほしいんですけど」
「え、はい、わかりました」

 よし! セックスよ、セックス。抱いてもらうのよ、思いっ切り。中学生の頃、自転車のサドルに処女は奪われたけど、今度は本当に処女を奪われるのよ、新道さんに、と理奈子は妄想して、あそこを濡らしてしまう。

(いいわ、濡れてたって、それの方が男性は挿入しやすいんでしょ、もう、したいの、私は淫乱なの、変態なの、あそこや肛門にバイブを入れて楽しんでいる女なの。それなのに処女なの、ああ、処女を奪ってほしい)

 そして、自分のアパートに新道を入れるなり、抱き着いてしまう理奈子。びっくりとしている新道だが、もう、そんなことはかまわない、淫乱と思われてもいい、早く抱いてほしい、もう、思いっきりあそこを貫いてほしい、そして、絶頂へいかせてほしい。

「あ、あの、新道さん、お願い、抱いてほしいです、だ、だめですか」
「え、いいんですか」
「いいんです、お願い、早く抱いて、もう、私の身体を好き勝手にしていいです、メチャクチャにしてほしい、愛してほしい、ああん、抱いてえ!」

 無理矢理、新道を自分の部屋に引っ張っていき、熱烈にキスをする理奈子。キスも初めて。でも、夢中で新道とキスをする。わけもわからず唇を押し付けてしまう。本当に何もかも奪ってほしいと思った。ベッドに二人で倒れ込む。

 ああ、でも、大事なことを言わないと。

「新道さん……私、初めてなの、あの、やさしくしてください……」
「え、あ、はい」

 やさしくしなくてもいいけどとも思った。いっそ、緊縛されてものすごく恥ずかしい格好にされてもいいの。いや、むしろされたいわ、乱暴してほしい。ああ、もうメチャクチャに犯してほしい。

 でも、そういうのが女らしいかなあとも思ったので。お互い、服を脱いで全裸で絡み合う。延々と再びキスをする。

(ああ、さっきは夢中でよくわからなかったけど、キスってこんな感触なのね、唇でも気持ちいい、興奮しちゃう、あそこがもっと濡れてくる、ああ、早く入れてほしい)

「い、いいですか、美夜本さん」
「はい、お願いします」

 理奈子は用意していたコンドームを新道に見せる。すると、新道さん、ちょっとコンドームを入れるのに手間取っているなあって思ってしまうけど、そんなものかなあとも思った。初めてなんでよくわからない。

 ああ、早く、抱いてほしい。

「新道さん、来て、もうあそこがびしょ濡れ、いやらしい私をメチャクチャにしてください!」

 新道が理奈子に抱き着いてきた。

(見て、あそこを、もうびっしょりと濡れたあそこを、そして、思いっ切り貫いて、ああ、来たわ、AVだとモザイクかかってよくわからなかったけど、けっこう太いわね、でも、バイブで慣れているから大丈夫よ……ああ、硬いのが当たって、そして、私の中に入って……ああ……あれ、え、どうなってるの……)

 新道も焦っている。

「あ、あれ、おかしいなあ……」

(え、どうしたの、まさか、大きくならないのかしら……)

……………………………………………………

 裸で抱き合う新道と理奈子。

「……すみません」
「いえ、あの、気にしない方がいいと思います」

(男性って意外と繊細って聞いているから、ここは優しくしてあげないと……でも、ああ、処女卒業は、おあずけかあ……)

「……実は僕も初めてなんですよ」
「え、そうなんですか」

(新道さんって、二十七才じゃなかったかしら。童貞だったのかあ。私って、やたら淫らな妄想ばかりしていて、世の中の人も皆そうだと思ってたけど……もしかして、そんなにみんなセックスばかりしているわけではないのかしら……)

「SMの緊縛とかしてたら、なんていうか、女性のことを何て言うか、あまりさわりたくないって思ってしまって」
「さわりたくないって……でも、何で、私は、その好きになったんですか」
「……美夜本さんって、清純な感じがして」
「あの、全然、清純じゃないことしましたよね、私」
「うーん、でも清純な感じがするんです、美夜本さんって」

(私って、すごくいやらしい女なんだけどなあ)

「私、清純でも何でもありません……いやらしい女ですよ、清純な女が緊縛されて、あそこを濡らしたりしないと思いますけど」
「でも、心は清純って感じがして……」

(心かあ。自分でも真面目な方だと思う……性に関係する事以外だけど)

「でも、何ていうか新道さんって無表情で、そんなに私の方を見てなかったですよね」
「あんまり見たくないなあと思って。実は職場ではずっと美夜本さんのことを見てたんです」
「え、気が付かなかったですけど」
「まあ、背中とかですけど」

 どういうことなんだろう、裸は見たくないけど、背中は見たいって?

「あの、私がダメなんでしょうか」
「そ、そんなことないですよ。僕が悪いんです」

(ああ、どうしよう、よくわからないわ。どうすればいいのかしら。自信が無いのかしら。そうだ、一度、私をいかせればいいんじゃないかしら)

「……あの、新道さん、指でしてくれませんか」
「え、指、ですか?」
「……はい、私、気持ちよくなりたいの……」

(とにかく、私を一度、絶頂へいかせれば、自信がつくんじゃないかしら。この女を征服したぞって。この変態女を俺のものにしたんだって。それで、次はアレで私をいかせてほしい。それでちゃんと処女を卒業したい)

 理奈子は股間を大きく開いた。

「新道さん、お願いします。私を気持ちよくさせてください」
「えっと、いいですか」
「はい」

 新道が理奈子のあそこに中に指を入れた。

「ああ、いいです、もっと深く挿入して、あの、クリトリスの裏側辺りを擦って、ああ! そう、そこです、気持ちいい、ああ、この淫乱女をお仕置きしてえ!」

(あ、お仕置きなんて言ってしまった。妄想じゃないんだから……あんまり変なことは言わない方がいいわよね)

「新道さん、クリトリスもいじってください、同時に中と外を責めて、ああ、そう、いいです、気持ちいい」

 新道の指が理奈子の中と外の敏感な場所を擦った。

「あ、いいわ、ああん、私のあそこ、好き放題にしていいんですよ、ああ、気持ちいいです、ああ、いい、いく、いっちゃう、いく、ああ、いくう!」

 身体を震わして絶頂へいく理奈子。

(ああ、気持ちよかった……新道さんの、ああ、大きくなってる……アレで私を征服してほしい、ああ、早くしてほしい)

「ねえ、新道さん、指じゃなくて、アレで私を征服して……ああ、お願い、もう私の全てを奪っていいですから……私、新道さんになら、何をされてもいいの」

 新道が覆いかぶさってきた。

(ああ、いいわ、硬いのが……私を貫く……あれ、え、また、だめ、ああ、そんな……)
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