非常階段の踊り場で裸になる私

守 秀斗

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第15話:高木さんに抱かれる

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 翌日。
 私はそわそわしている。

 今夜、高木さんが私の部屋に来るの。
 何をされるのかしら。

 いきなり、俺の性奴隷になれだもん。
 どんなことされるのかしら、ひどい目に遭うのかしら。

 さすがに殺されたりはしないわよねえ。
 でも、彼、実はすごいサディスティックな人だったりして。

 どういう趣味をもっているのかしら。
 鞭で全身を叩かれたりするのかしら。

 ああ、でも、それも刺激的だわ、虐められたいの。
 私の願望でもあるの。
 いろんな変態的なことされたいの。

 どれだけ我慢できるかしらね。

 でも、彼の穏やかな顔を見ると、そんなに酷いことはしないと思うけどなあ。
 ソフトSMくらいかしら、それなら、むしろ大歓迎よ。

……………………………………………………

 私は自分の部屋のベッドの上で高木さんに抱かれている。

 普通にセックスしただけ。
 ちょっと、拍子抜けかしらね。

 性奴隷になれって、冗談で言ったのね。
 でも、気持ちいいわ、久々だもん、男に人に抱かれるのって。

 彼に抱き着いて気分が良くなる。
 結局、男性と肌を合わせて抱き合っているのが、一番好きなんだけどね。

 高木さんが背中を擦ってくれる。
 すごく気持ちがいいの。

 私が目を瞑って彼に抱き着いていると聞かれた。

「七尾さん、聞きたいことがあるんですけど」
「あ、あの、美奈子って呼んでください」

「ああ、えっと、じゃあ、美奈子さん」
「はい、なんでしょう」
「その、いろんなこと言ってましたよね」

 ああ、喘ぎながら、私って変態的なことを叫んじゃうのよ。
 変態そのものだからね。

「すみません。犯してとか、あそこをメチャクチャにしてえとか、奴隷にしてとか、辱めてとか言ってしまって……すみません、淫らな女で……でも、いやらしいことを言うと興奮するんです……気持ちいいの……」
「いえ、そういうのは別にいいんですけど、あの、上書きしてとか言ってましたよね」

「え……はい」
「どういう意味ですか」
「えっと、あの、元カレの記憶を上書きしてくださいってことです……」

 本当は違うけど、そういうことにしたいの。

「そうですか。それで、昨日はいろいろと言ってましたよね」
「……あの変態的なことしたいってことでしょうか」
「何でしたいんですか」

 どうしようかしら。
 したいのよねえ、後ろでもしてもらいたいし、野外でも犯してもらいたいの、私は。
 もっともっと刺激的なことしたいの。

「はい、したいです、嫌ですか……嫌ですよね……高木さんが嫌なら我慢しますけど」
「うーん……だから、なぜ、したいんですか」

「……私が変態だからです、そういう女なんです……あの、やっぱり嫌ですか、そういう女」
「いえ、そうではなくて、変態の一言で済まされるとよくわからないんですよね」
「はい……えーと、でも、そういう女ってことです」

 なぜか黙ってしまう高木さん。

「高木さん。いえ、紀彦さんって呼んでいいですか」
「ええ、いいですよ」

「あ、あの、私のこと、嫌いになったんですか」
「いえ、そんなことないですよ。あの踊り場で見たとき、七尾さん、えっと、美奈子さんが裸でいるのを見た時、一瞬、妖精がいるのかと思ったんですから。すごくきれいな人だなあって思って」

 きれいって言われたのはすごくうれしい。
 でも、妖精かあ。

 その妖精は非常階段の踊り場でオナニーしてたのよね。
 その後、スっ転んで失禁までしちゃったけど。

 変態妖精ね。

「妖精は大げさだと思います。単なる淫らな女ですよ。異常かもしれないし……」
「いや、異常ではないと思います……それで、大勢に人に裸とかを見られたいって思いがあるってことですけどね」
「はい」

「でも、僕一人に見られただけで、焦ってましたよね。結局、美奈子さんは頭の中で妄想しているだけですよね」
「そ、そうですね」

「そういうのは別に異常でも何でもないんですよ。単なるファンタジーなんだから。実際は隠れてしてたんで、美奈子さんは異常じゃないですよ」
「そうですか、まあ、いやらしい女ですけど」
「うーん……」

 また、何か考えている高木さん。
 何だろうと思っていると、ベッドから立ち上がる。

 ああん、また元カレみたいにシャワーを浴びて、その後はすぐに眠ってしまうのかと思ったら、電気を消そうとする。

「ああ! 待って、電灯はそのままにしてください!」
「え、でも、さきほどは自分の全てを隅から隅まで見てもらいたいから、電気は点けたままにしてとか言ってしたよね」

「すみません。私、明かりを消すと眠れないんです。子供みたいですみません。あの、薄暗いくらいなら大丈夫なんですけど」
「そうですか」

 高木さんが少し電灯を暗くした。
 私は胸がドキドキしてしまう。

 性的なドキドキじゃなくて。

 そして、高木さんがベッドにまた入ると私は抱き着く。
 少し落ち着いてきた。

「このまま、朝まで眠ってほしいんです、抱いてほしいんです。だめですか」
「ああ、いいですよ」

 ふう。私は彼の胸に顔を擦り付ける。
 安心できるわ、好きな人とこういうふうに過ごすのが私は一番好き。

 変態行為も好きだけど。

「さっきの話ですけど、やっぱりいろんなことをしたいんですか」
「……はい、したいです、いやらしい女ですよ、私は。でも、したいんです」

「野外でしたいんですか」
「はい、したいです」

「見られたいの」
「はい、ああ、でも、実際に見られると恥ずかしいかも」

「じゃあ、やっぱり妄想しているだけじゃないですか」
「うーん、実際に元カレとする寸前までいきましたし」

「でも、人が来たらすぐにやめてしまったと」
「そうですね」

 でも、人が来なかったらしてたかもなあ、野外でアナルセックス。
 ああ、してみたい、高木さんと。
 したいの。この淫乱女は。

 全く、熊もいい加減、山奥に帰ってほしいわね。
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