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フェールの花-価値のない王子は完璧な王に愛される-
最終章・夜明け前 46 ぬるま湯
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愛していると言われた時、素直に受け取ることができたことがすごく嬉しかった。前の自分だったら、すぐに疑ってしまっていたと思う。
「クライス様! ……お帰りなさいませ」
部屋の前で待っていてくれたのは、ユイアナだった。涙を溢れさせているのが、自分のためだとわかって申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
実際はコールとクリースに仕組まれた脱走劇だったが、ユイアナは知らなかったのだと思う。ちゃんとそばにいてくれようとしていた。
話を聞いた時、最初は騙されていたという事実に怒りを感じた。囮にされなければ、父である王から事実を聞かずに済んだと……。
でも結局は事実を知ることになったのだと思う。逆に先に話されていたら、何も信用しなかっただろうしクリースを疑っただろう。
自分に価値など最初からなかったと、信じたくないからだ。価値はないままだが、コールに愛されているのならもういいかと思える。
下ろしてもらってちゃんと謝ろうとするのに、コールに下ろす気がないのか上手くあしらわれてしまう。
恥ずかしいのを我慢して、仕方なく抱かれたまま口を開く。
「ごめん」
「いいえ、いいえ、クライス様がご無事ならいいんです」
さっとドアを開けてくれるユイアナは、優しく微笑んでくれる。
「湯を溜めて置きましたので、夕食までごゆっくりとお過ごしくださいませ」
綺麗に頭を下げるユイアナの姿がひどく懐かしく感じる。ユイアナによってドアが閉められると、コールが下ろしてくれる。
「ちょうど叶えてやれるな」
何を言われているのかわからなくて、首を傾げると服に手をかけられる。急に恥ずかしくなって、コールの手を止める。
「あ、あの! 僕の身代わりになった人は……」
「普通に仕事をしている。何の罪もない者だからな」
「で、では……」
「質問癖でもあるのか?」
そんな癖はいままでに一度も発揮されたことがない……はずだと思う。心外だという意味を込めて、首を振る。
「じゃあ、もう黙れ」
かっこいいと憧れていた顔が目の前に迫ってくる。愛があると思うと、余計に恥ずかしく感じてしまうのはなぜなのか。
「んぅ……」
ぴったりと唇が重なって、濡れた音が口内で響く。強く舌を吸われると、腰骨からぞくぞくっとした変な感覚が這い上がってくる。
コールに触れられると、すぐに体から力が抜けてしまう。すがるように背に腕を回すと、また抱き上げられる。
溜められた湯のおかげで、乾燥した空気に湿気が含まれ暖かく感じる。湯気が上がり、白く揺らいでいる。
「綺麗にしてやる」
嬉しそうに笑うコールを見て、なぜか失言してしまったと感じた。
「じ、自分で……洗え、ます……」
だんだんと言葉が小さくなってしまったのは、平然とコールが服を脱いだからだ。綺麗に筋肉のついた体を、惜しげもなく晒している。
脱いだのはコールなのに、なぜかクライスの方が恥ずかしくなってしまっている。記憶を辿っても、抱かれている時にコールの肌を見たことはなかった。
というより、いつも感じすぎて途中から記憶が曖昧になって覚えていない。思わずじっと見てしまう。
クリースもだが筋肉がつきにくい体質なのか、訓練してもコールのようにはなれない。見惚れていると、コールの腕が伸びてきて服を脱がされる。
途中ではっとして、慌てて逃げようとしたが無駄だった。
「いくらでも見ていいぞ。オレも好きにする」
楽しそうな声と共に、湯に沈められる。思っていたよりも冷えていたのか、体がジーンとして一気に力が抜けて行く。
けれどいくらでも見ていいと言ったのに、コールに背を預けるように座らされたせいで足しか見えない。不満を言おうかと口を開いたが、出たのは別の声だった。
「やっぁ、あぁ……」
後ろから伸びた指に胸の突起を摘ままれる。一カ月近く放っておかれたはずなのに、コールの指で簡単に芯を持って硬くなってしまうのがわかる。
「んぅ……あ、ダメ……」
摘まんだと思ったら、指の腹で優しく撫でられる。剣を持つザラついた皮膚の感触に、我慢ができない。
体が勝手に跳ねて湯が大きく波打っているのが見える。無意識に逃げようとすると、逃げられないように陰茎を握り込まれる。
「あぁ、もう硬くなっているな」
少し赤い小さな突起をいじられただけで、別の場所まで芯を持って硬くなってしまっている。暖かい湯の中で、ゆっくりと手を動かされるとひどく焦らされている気持ちになる。
「う、動か……さない、で……」
「どうしてだ?」
気持ちよさそうだと、耳元で囁かれるだけでまた小さな波が立ってしまう。
「イっちゃ……から……」
「出したくないのか?」
こくこくと頷くと、手の動きを止めてくれる。
「なぜだ?」
コールが聞きながら、胸をいじり続けていた手をゆっくりと腿の間に滑らせてくるのに気づいて慌てて閉じる。
「クライス?」
答えを促されて、すでにのぼせた気持ちになる。
「お湯が……汚れ、っあ、あぁぁ……」
絶対にわざとだ。口を開くのに合わせて、止めていた動きを再開される。
「や、やぁ……ダメっ!」
湯の中で、必死にコールの腕を掴んで堪える。止めても無駄だと思っていたのに、コールは動きを止めるだけでなく手を離してくれる。
「出したくないなら、協力しよう」
自分の思い通りになったはずなのに、なぜか不安しか感じない。
「あ、なに……っ?」
陰茎を握っていた手が空いたからか、両手をで足を開かされる。上半身を前に倒して逃れようとしたのに、肩の上に顎を乗せられて動けなくなる。
手でいじられなくても、硬いままの胸の突起や湯の中で震える陰茎を見られているとわかる。さらに片手が奥に沈むのが見える。
ゆっくりと指の腹で押しながら、入り口の緩みを確かめられる。中に入り込もうとする指を、勝手に収縮して受け入れようとしているのがわかる。
けれど指を一本入れられただけで、中がぎゅうぎゅうになってしまう。
「うぅ……ん……」
「また最初からゆっくり広げてやろう」
入っていた指を抜いたコールに体を解放される。ほっとするのと同じくらい、物足りなさを感じていることに気づく。
自分のはしたなさに湯の中に沈んでしまいたくなる。
「クライス、浴槽に手をつけ」
再び後ろから手を回して来たコールに、腕を取られて湯から出される。浴槽のふちに手を乗せて、何をされるのかわからずにいると急に足を引かれた。
「わ、っぅぷ!」
一瞬、本当に湯の中に顔が沈む。慌てて手に力を入れて顔を出したのはいいが、自分が取らされている体勢に気づいて暴れたくなる。
片足は湯に浸かっているが、コールが持ち上げたもう片方の足を浴槽のふちに乗せている。自然と尻が持ち上がって、湯から出た全てを見られている。
「こ、こんなっ! コ、コール様!」
「暴れるな、危ないから」
危ないならこんな姿勢を取らせないで欲しい。
「ひゃっぁ……んぅ……」
文句を言いたいのに、ぬるついたコールの指がするっと秘部に入り込む。微かに香油の匂いが漂って鼻をくすぐる。
体がびくっと反応するたび、陰茎が揺れて湯を叩く音が大きく響いている気がして恥ずかしい。
「これ、やぁ……止め、て……指、うごか……さ、あぁぅ!」
抵抗しようとすると、一番感じる場所をぐっと押されて言葉にならない声を上げさせられる。少し緩んだのがわかったのか、今度は二本の指がゆっくり沈み込んでくる。
「あ、あっ……」
中から押し広げられる感覚に、体が震えて背がしなる。
「ダメ……出ちゃ……」
必死に我慢しているのに、もう限界まで張り詰めてしまっている。勝手に腰が揺れてしまうと、なぜかコールが指の動きを止めてしまう。
「な、何で……」
あともう少しでイけるのに、なぜと思ってしまう。
「出したくないと言っただろう?」
確かに自分が言ったことだが、意地悪だと思ってしまう。さらに震える陰茎にそっと手を添えるのに、イけるだけの刺激はくれない。
「いくらでも協力する」
「うんぁあっ!」
ぐっと急に根元を握られて、腰が大きく跳ねる。ふちに乗っていた足が湯に落ちてしまったが、中の指を遠慮なく出し入れされる。
何をされているのかわかった時に、二回目の失言をしていたことに気づいた。
「クライス様! ……お帰りなさいませ」
部屋の前で待っていてくれたのは、ユイアナだった。涙を溢れさせているのが、自分のためだとわかって申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
実際はコールとクリースに仕組まれた脱走劇だったが、ユイアナは知らなかったのだと思う。ちゃんとそばにいてくれようとしていた。
話を聞いた時、最初は騙されていたという事実に怒りを感じた。囮にされなければ、父である王から事実を聞かずに済んだと……。
でも結局は事実を知ることになったのだと思う。逆に先に話されていたら、何も信用しなかっただろうしクリースを疑っただろう。
自分に価値など最初からなかったと、信じたくないからだ。価値はないままだが、コールに愛されているのならもういいかと思える。
下ろしてもらってちゃんと謝ろうとするのに、コールに下ろす気がないのか上手くあしらわれてしまう。
恥ずかしいのを我慢して、仕方なく抱かれたまま口を開く。
「ごめん」
「いいえ、いいえ、クライス様がご無事ならいいんです」
さっとドアを開けてくれるユイアナは、優しく微笑んでくれる。
「湯を溜めて置きましたので、夕食までごゆっくりとお過ごしくださいませ」
綺麗に頭を下げるユイアナの姿がひどく懐かしく感じる。ユイアナによってドアが閉められると、コールが下ろしてくれる。
「ちょうど叶えてやれるな」
何を言われているのかわからなくて、首を傾げると服に手をかけられる。急に恥ずかしくなって、コールの手を止める。
「あ、あの! 僕の身代わりになった人は……」
「普通に仕事をしている。何の罪もない者だからな」
「で、では……」
「質問癖でもあるのか?」
そんな癖はいままでに一度も発揮されたことがない……はずだと思う。心外だという意味を込めて、首を振る。
「じゃあ、もう黙れ」
かっこいいと憧れていた顔が目の前に迫ってくる。愛があると思うと、余計に恥ずかしく感じてしまうのはなぜなのか。
「んぅ……」
ぴったりと唇が重なって、濡れた音が口内で響く。強く舌を吸われると、腰骨からぞくぞくっとした変な感覚が這い上がってくる。
コールに触れられると、すぐに体から力が抜けてしまう。すがるように背に腕を回すと、また抱き上げられる。
溜められた湯のおかげで、乾燥した空気に湿気が含まれ暖かく感じる。湯気が上がり、白く揺らいでいる。
「綺麗にしてやる」
嬉しそうに笑うコールを見て、なぜか失言してしまったと感じた。
「じ、自分で……洗え、ます……」
だんだんと言葉が小さくなってしまったのは、平然とコールが服を脱いだからだ。綺麗に筋肉のついた体を、惜しげもなく晒している。
脱いだのはコールなのに、なぜかクライスの方が恥ずかしくなってしまっている。記憶を辿っても、抱かれている時にコールの肌を見たことはなかった。
というより、いつも感じすぎて途中から記憶が曖昧になって覚えていない。思わずじっと見てしまう。
クリースもだが筋肉がつきにくい体質なのか、訓練してもコールのようにはなれない。見惚れていると、コールの腕が伸びてきて服を脱がされる。
途中ではっとして、慌てて逃げようとしたが無駄だった。
「いくらでも見ていいぞ。オレも好きにする」
楽しそうな声と共に、湯に沈められる。思っていたよりも冷えていたのか、体がジーンとして一気に力が抜けて行く。
けれどいくらでも見ていいと言ったのに、コールに背を預けるように座らされたせいで足しか見えない。不満を言おうかと口を開いたが、出たのは別の声だった。
「やっぁ、あぁ……」
後ろから伸びた指に胸の突起を摘ままれる。一カ月近く放っておかれたはずなのに、コールの指で簡単に芯を持って硬くなってしまうのがわかる。
「んぅ……あ、ダメ……」
摘まんだと思ったら、指の腹で優しく撫でられる。剣を持つザラついた皮膚の感触に、我慢ができない。
体が勝手に跳ねて湯が大きく波打っているのが見える。無意識に逃げようとすると、逃げられないように陰茎を握り込まれる。
「あぁ、もう硬くなっているな」
少し赤い小さな突起をいじられただけで、別の場所まで芯を持って硬くなってしまっている。暖かい湯の中で、ゆっくりと手を動かされるとひどく焦らされている気持ちになる。
「う、動か……さない、で……」
「どうしてだ?」
気持ちよさそうだと、耳元で囁かれるだけでまた小さな波が立ってしまう。
「イっちゃ……から……」
「出したくないのか?」
こくこくと頷くと、手の動きを止めてくれる。
「なぜだ?」
コールが聞きながら、胸をいじり続けていた手をゆっくりと腿の間に滑らせてくるのに気づいて慌てて閉じる。
「クライス?」
答えを促されて、すでにのぼせた気持ちになる。
「お湯が……汚れ、っあ、あぁぁ……」
絶対にわざとだ。口を開くのに合わせて、止めていた動きを再開される。
「や、やぁ……ダメっ!」
湯の中で、必死にコールの腕を掴んで堪える。止めても無駄だと思っていたのに、コールは動きを止めるだけでなく手を離してくれる。
「出したくないなら、協力しよう」
自分の思い通りになったはずなのに、なぜか不安しか感じない。
「あ、なに……っ?」
陰茎を握っていた手が空いたからか、両手をで足を開かされる。上半身を前に倒して逃れようとしたのに、肩の上に顎を乗せられて動けなくなる。
手でいじられなくても、硬いままの胸の突起や湯の中で震える陰茎を見られているとわかる。さらに片手が奥に沈むのが見える。
ゆっくりと指の腹で押しながら、入り口の緩みを確かめられる。中に入り込もうとする指を、勝手に収縮して受け入れようとしているのがわかる。
けれど指を一本入れられただけで、中がぎゅうぎゅうになってしまう。
「うぅ……ん……」
「また最初からゆっくり広げてやろう」
入っていた指を抜いたコールに体を解放される。ほっとするのと同じくらい、物足りなさを感じていることに気づく。
自分のはしたなさに湯の中に沈んでしまいたくなる。
「クライス、浴槽に手をつけ」
再び後ろから手を回して来たコールに、腕を取られて湯から出される。浴槽のふちに手を乗せて、何をされるのかわからずにいると急に足を引かれた。
「わ、っぅぷ!」
一瞬、本当に湯の中に顔が沈む。慌てて手に力を入れて顔を出したのはいいが、自分が取らされている体勢に気づいて暴れたくなる。
片足は湯に浸かっているが、コールが持ち上げたもう片方の足を浴槽のふちに乗せている。自然と尻が持ち上がって、湯から出た全てを見られている。
「こ、こんなっ! コ、コール様!」
「暴れるな、危ないから」
危ないならこんな姿勢を取らせないで欲しい。
「ひゃっぁ……んぅ……」
文句を言いたいのに、ぬるついたコールの指がするっと秘部に入り込む。微かに香油の匂いが漂って鼻をくすぐる。
体がびくっと反応するたび、陰茎が揺れて湯を叩く音が大きく響いている気がして恥ずかしい。
「これ、やぁ……止め、て……指、うごか……さ、あぁぅ!」
抵抗しようとすると、一番感じる場所をぐっと押されて言葉にならない声を上げさせられる。少し緩んだのがわかったのか、今度は二本の指がゆっくり沈み込んでくる。
「あ、あっ……」
中から押し広げられる感覚に、体が震えて背がしなる。
「ダメ……出ちゃ……」
必死に我慢しているのに、もう限界まで張り詰めてしまっている。勝手に腰が揺れてしまうと、なぜかコールが指の動きを止めてしまう。
「な、何で……」
あともう少しでイけるのに、なぜと思ってしまう。
「出したくないと言っただろう?」
確かに自分が言ったことだが、意地悪だと思ってしまう。さらに震える陰茎にそっと手を添えるのに、イけるだけの刺激はくれない。
「いくらでも協力する」
「うんぁあっ!」
ぐっと急に根元を握られて、腰が大きく跳ねる。ふちに乗っていた足が湯に落ちてしまったが、中の指を遠慮なく出し入れされる。
何をされているのかわかった時に、二回目の失言をしていたことに気づいた。
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