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童貞卒業
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「そろそろ童貞卒業するかぁ」
以前から考えていたこの悩みを解決するべく、俺は財布と携帯を持ち、大人の世界へ向かった。
ネオンがちらほらと灯る、田舎の小さな風俗街。街全体が静かなのに、ここだけはまるで別世界のようにざわめいている。
何も下調べも予約もしていない俺は、息を飲みながら1軒の店の扉を開けた。勢いだけでここに来てしまった。
カウンター越しの女性スタッフが笑顔で迎える。
「いらっしゃいませ、初めてですか?」
「は、はい......」
声が震える。手汗がひどい。だが、ここまで来たら後戻りはできない。
「では、こちらのパネルからお選びくださいね」
壁に並んだパネルには、いくつもの女の子の写真。ぎこちない手つきで順に見ていくと、ある1枚で指が止まった。
(えっ......中山さん!?)
そこに写っていたのは、中山祥子にそっくりな女の子。黒髪のボブ、伏し目がちな目、あどけなさが残る顔立ち。年齢は19歳と書いてある。そして名前は「アイナ」
写真を見つめる俺太ってるの心臓が、喉元まで飛び出しそうに跳ね上がる。
「こちらのアイナちゃんでよろしいですか?」
「あ、はい....お願いします」
自分で言った言葉に耳を疑う。だが、頭の中は真っ白だった。
スタッフに案内され、薄暗いカーテンで仕切られた部屋へと入る。深呼吸をして、待つ。
「お待たせしました~」
カーテンがスッと開く。目の前に現れた
のは、中山さんに瓜二つの女の子。
「えっ......!」
思わず息を呑んだ。顔立ち、髪型、背格好、すべてが中山祥子そのもの。いや、よく見ると彼女よりも少しだけ柔らかい雰囲気。
でも、それ以外は驚くほど似ている。
「ふふっ、驚いた?私、アイナです。よろしくね」
アイナは微笑み、伏し目がちな目で俺を見つめた。心臓の音が耳に響く。
(やばい......めちゃくちゃ似てる......)
「初めて、だよね?」
「あ、うん......」
「大丈夫。優しくするからね」
アイナはゆっくりと近づき、手を握る。小さくて柔らかい手。緊張で硬直した体が、少しずつ解れていく。
「キス、してみる?」
頷くのが精一杯だった。
アイナがそっと顔を近づけ、唇が触れ合う。
初めてのキスは、想像以上に温かく、柔らかかった。触れるだけじゃない、舌が絡まる。
「大人のキス」
唇を重ねたまま、甘い吐息が漏れる。頭の中がぼんやりとし、全身が熱を帯びる。
「ふふっ、上手だよ」
アイナの声に、胸が締め付けられる。
彼女はバスローブを解き、滑らかな肩が露わになる。小さな胸ーAカップの膨らみが、控えめに揺れる。華奢で、低身長のロリ体型。
それでも、その姿には確かに大人の色気があった。
「優しくしてね......」
彼女の言葉に導かれ、俺は人生で初めて、女性の身体に触れた。
柔らかな肌、震える指先。自分が何をしているのか、何度も自問しながらも、身体は自然と動く。
以前から考えていたこの悩みを解決するべく、俺は財布と携帯を持ち、大人の世界へ向かった。
ネオンがちらほらと灯る、田舎の小さな風俗街。街全体が静かなのに、ここだけはまるで別世界のようにざわめいている。
何も下調べも予約もしていない俺は、息を飲みながら1軒の店の扉を開けた。勢いだけでここに来てしまった。
カウンター越しの女性スタッフが笑顔で迎える。
「いらっしゃいませ、初めてですか?」
「は、はい......」
声が震える。手汗がひどい。だが、ここまで来たら後戻りはできない。
「では、こちらのパネルからお選びくださいね」
壁に並んだパネルには、いくつもの女の子の写真。ぎこちない手つきで順に見ていくと、ある1枚で指が止まった。
(えっ......中山さん!?)
そこに写っていたのは、中山祥子にそっくりな女の子。黒髪のボブ、伏し目がちな目、あどけなさが残る顔立ち。年齢は19歳と書いてある。そして名前は「アイナ」
写真を見つめる俺太ってるの心臓が、喉元まで飛び出しそうに跳ね上がる。
「こちらのアイナちゃんでよろしいですか?」
「あ、はい....お願いします」
自分で言った言葉に耳を疑う。だが、頭の中は真っ白だった。
スタッフに案内され、薄暗いカーテンで仕切られた部屋へと入る。深呼吸をして、待つ。
「お待たせしました~」
カーテンがスッと開く。目の前に現れた
のは、中山さんに瓜二つの女の子。
「えっ......!」
思わず息を呑んだ。顔立ち、髪型、背格好、すべてが中山祥子そのもの。いや、よく見ると彼女よりも少しだけ柔らかい雰囲気。
でも、それ以外は驚くほど似ている。
「ふふっ、驚いた?私、アイナです。よろしくね」
アイナは微笑み、伏し目がちな目で俺を見つめた。心臓の音が耳に響く。
(やばい......めちゃくちゃ似てる......)
「初めて、だよね?」
「あ、うん......」
「大丈夫。優しくするからね」
アイナはゆっくりと近づき、手を握る。小さくて柔らかい手。緊張で硬直した体が、少しずつ解れていく。
「キス、してみる?」
頷くのが精一杯だった。
アイナがそっと顔を近づけ、唇が触れ合う。
初めてのキスは、想像以上に温かく、柔らかかった。触れるだけじゃない、舌が絡まる。
「大人のキス」
唇を重ねたまま、甘い吐息が漏れる。頭の中がぼんやりとし、全身が熱を帯びる。
「ふふっ、上手だよ」
アイナの声に、胸が締め付けられる。
彼女はバスローブを解き、滑らかな肩が露わになる。小さな胸ーAカップの膨らみが、控えめに揺れる。華奢で、低身長のロリ体型。
それでも、その姿には確かに大人の色気があった。
「優しくしてね......」
彼女の言葉に導かれ、俺は人生で初めて、女性の身体に触れた。
柔らかな肌、震える指先。自分が何をしているのか、何度も自問しながらも、身体は自然と動く。
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