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本編
67 提案と素朴な疑問
ウィンザックスは部屋に戻る道すがら、ルナルティーザの婚約者候補に付いて話す。
「ルナの婚約者候補は、三人いるんだ。三人共国内の貴族で、そこそこの金を持っている者達だから、お前の言う婚約者候補が三人共に当て嵌まるから、こちらから抗議するにも誰なのかを突き止めなければならない。とは言え、ルナに聞けば一番早いだろうが、今回の事をなるべく思い出させたくは無い。ハインは相手の顔を見たのだろう?ならば、誰がその男かは判別出来るか?」
「はぁ。まぁ、双子や三つ子と言った兄弟だと区別は難しいですが、全くの別人なら多分判別出来ると思います。なんなら相手にわたしの顔を見せれば、相手はそれ相応の反応を見せると思いますよ」
「そうだな。それも視野に入れよう」
そんな事を話している内に、ルナルティーザの居る部屋の前に到着する。
「あっ。その……すみません。鍵が掛かっていたので、その扉を壊してしまいましたが、弁償等は、相手に請求して頂けません、か……?」
無表情ながらも、気不味そうに言うハイン。
「これはお前か。ルナを助ける為にした事だから、弁償させる気は無いが、随分器用な壊し方をしたな」
「それとこれとは別だと、言われる事もまま有るので……」
「とんでもない程の劣悪環境だな……」
呆れた声でウィンザックスが言い、壊れた扉へと向かう。
「はぁ。賞金稼ぎに対する対応としては、よく有る事ですよ。まぁ、そんな雇い主は早々に見切りを付けますが」
ハインの言葉を聞きながら、壊れた扉から部屋に入るウィンザックス。
「それはそうだろう。ルナ、クラウス、待たせた。場所を変えるぞ。ここだとルナを守り難いからな」
クラウスが頷き、ハインに視線を向けると真摯に謝罪する。
「ハイン、ウィンを止められずに済まなかった。それと、ルナを守ってくれて感謝する」
(本当にこの隊長は、予想外の事ばかりする……)
ハインは内心戸惑うものの、思った事を口にする。
「いえ、あの状況では無理ですよ。寧ろ、その後王子を止めて頂いた上に、信用までして頂いて有難う御座います。それはそうと、ゼクト副隊長は……」
「ああ、ゼクトは医療従事者を呼びに行っている。直ぐに合流出来るだろう」
(それはそうと、王子と姫君を呼び捨て所か愛称呼び……。もしかしなくても隊長って、相当身分の高い人?それなら尚更、わたしなんかと関わらない方が良い筈なんだけど……)
「ハイン、でしたね。わたくし、まだ貴方に名乗ってもいませんでした。わたくし、ルナルティーザ=ルール=ステラと申します。どうぞ、ルナとお呼び下さい」
「ルナ姫ですね。新参者ですが、宜しくお願いします」
ルナルティーザは嬉しそうに微笑む。
(うん。深く考えない事にしよう……)
ハインは考える事を放棄した。
「ルナの婚約者候補は、三人いるんだ。三人共国内の貴族で、そこそこの金を持っている者達だから、お前の言う婚約者候補が三人共に当て嵌まるから、こちらから抗議するにも誰なのかを突き止めなければならない。とは言え、ルナに聞けば一番早いだろうが、今回の事をなるべく思い出させたくは無い。ハインは相手の顔を見たのだろう?ならば、誰がその男かは判別出来るか?」
「はぁ。まぁ、双子や三つ子と言った兄弟だと区別は難しいですが、全くの別人なら多分判別出来ると思います。なんなら相手にわたしの顔を見せれば、相手はそれ相応の反応を見せると思いますよ」
「そうだな。それも視野に入れよう」
そんな事を話している内に、ルナルティーザの居る部屋の前に到着する。
「あっ。その……すみません。鍵が掛かっていたので、その扉を壊してしまいましたが、弁償等は、相手に請求して頂けません、か……?」
無表情ながらも、気不味そうに言うハイン。
「これはお前か。ルナを助ける為にした事だから、弁償させる気は無いが、随分器用な壊し方をしたな」
「それとこれとは別だと、言われる事もまま有るので……」
「とんでもない程の劣悪環境だな……」
呆れた声でウィンザックスが言い、壊れた扉へと向かう。
「はぁ。賞金稼ぎに対する対応としては、よく有る事ですよ。まぁ、そんな雇い主は早々に見切りを付けますが」
ハインの言葉を聞きながら、壊れた扉から部屋に入るウィンザックス。
「それはそうだろう。ルナ、クラウス、待たせた。場所を変えるぞ。ここだとルナを守り難いからな」
クラウスが頷き、ハインに視線を向けると真摯に謝罪する。
「ハイン、ウィンを止められずに済まなかった。それと、ルナを守ってくれて感謝する」
(本当にこの隊長は、予想外の事ばかりする……)
ハインは内心戸惑うものの、思った事を口にする。
「いえ、あの状況では無理ですよ。寧ろ、その後王子を止めて頂いた上に、信用までして頂いて有難う御座います。それはそうと、ゼクト副隊長は……」
「ああ、ゼクトは医療従事者を呼びに行っている。直ぐに合流出来るだろう」
(それはそうと、王子と姫君を呼び捨て所か愛称呼び……。もしかしなくても隊長って、相当身分の高い人?それなら尚更、わたしなんかと関わらない方が良い筈なんだけど……)
「ハイン、でしたね。わたくし、まだ貴方に名乗ってもいませんでした。わたくし、ルナルティーザ=ルール=ステラと申します。どうぞ、ルナとお呼び下さい」
「ルナ姫ですね。新参者ですが、宜しくお願いします」
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(うん。深く考えない事にしよう……)
ハインは考える事を放棄した。
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