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本編
73 リム
リムの翼が生み出す風で、ハインの髪が強風に煽られたかのように靡くが、当のハインは気にしない。
「かっ……格好良い~!なにこの大きさ!ってかハイン、腕大丈夫?!」
ガッツリ掴まれてるように見える為、イージーが聞いてくるが、ハインは平然と返す。
「はぁ。見た目程強く掴まれて無いので」
子供の腕に留まる事も有るので、そういった訓練は最初からキチンと受けているのだ。
「堂々としていて格好良いな。触っても大丈夫なのか?」
クラウスの言葉にハインは少し考えながら、リムを撫でながら言う。
「隊長、腕をわたしと同じように、前に出して貰っても良いですか?」
「こうか?」
クラウスが腕を前に出し、ハインが音のしない笛を吹くと、鳥が首を一度だけ傾げると、ハインの前に有るクラウスの腕へと飛び移る。
「その笛で指示出来るのか」
ウィンザックスが感心した声で呟く。
「はぁ。指笛でも出来ますが、室内だと煩いので。一応簡単な言葉でも理解してくれますが、知らない人の指示には反応しませんよ?」
ハインがウィンザックスの言葉に返事を返していると、クラウスが困ったような声で、ハインに声を掛ける。
「ハイン。俺はどうすれば良いんだ?」
「ああ、すみません。リムに触る事を伝えてから撫でて頂けたら大丈夫です。こんな風に前から近くに手を差し出せば、自分から撫でられたい場所や位置を教えてくれますから」
ハインが手を差し出すと、リムは身体を擦り寄せてくる。
クラウスは見様見真似で、ハインが手を引いた後に声を掛け、ソッと見えるように手を差し出すと、リムはクラウスの手にも擦り寄ってくる。
「随分人懐っこいねぇ。格好良いのに可愛いなぁ」
「野生のリルリーム種は警戒心が強く、人に懐きません。この子は雛の時から人が育ててるので、人に慣れているんです」
リルリーム種は複数の卵を産むが、同じ時期に育てるのは一羽のみ。
弱い雛は強い雛に巣から落とされ、そのまま他の動物の餌になる事が多い。
それをヴァンガルー族の、ケツァンと呼ばれる調教師が拾い、育てるのだ。
ヴァンガルーでは十五歳になると、成人した祝いとして、ケツァンからリルリーム種を一羽贈られ、家族の一員として過ごす事になる。
リルリームは視力も良いが、嗅覚も鋭い。
リムはクラウスや周囲の人間からハインの匂いを嗅ぎ取り、ハインが警戒して無いのを理解したから警戒を解いたに過ぎない。
この場でハインが臨戦態勢を少しでも醸し出そうものなら、リムは直ぐにでも応戦態勢に入る事だろう。
「かっ……格好良い~!なにこの大きさ!ってかハイン、腕大丈夫?!」
ガッツリ掴まれてるように見える為、イージーが聞いてくるが、ハインは平然と返す。
「はぁ。見た目程強く掴まれて無いので」
子供の腕に留まる事も有るので、そういった訓練は最初からキチンと受けているのだ。
「堂々としていて格好良いな。触っても大丈夫なのか?」
クラウスの言葉にハインは少し考えながら、リムを撫でながら言う。
「隊長、腕をわたしと同じように、前に出して貰っても良いですか?」
「こうか?」
クラウスが腕を前に出し、ハインが音のしない笛を吹くと、鳥が首を一度だけ傾げると、ハインの前に有るクラウスの腕へと飛び移る。
「その笛で指示出来るのか」
ウィンザックスが感心した声で呟く。
「はぁ。指笛でも出来ますが、室内だと煩いので。一応簡単な言葉でも理解してくれますが、知らない人の指示には反応しませんよ?」
ハインがウィンザックスの言葉に返事を返していると、クラウスが困ったような声で、ハインに声を掛ける。
「ハイン。俺はどうすれば良いんだ?」
「ああ、すみません。リムに触る事を伝えてから撫でて頂けたら大丈夫です。こんな風に前から近くに手を差し出せば、自分から撫でられたい場所や位置を教えてくれますから」
ハインが手を差し出すと、リムは身体を擦り寄せてくる。
クラウスは見様見真似で、ハインが手を引いた後に声を掛け、ソッと見えるように手を差し出すと、リムはクラウスの手にも擦り寄ってくる。
「随分人懐っこいねぇ。格好良いのに可愛いなぁ」
「野生のリルリーム種は警戒心が強く、人に懐きません。この子は雛の時から人が育ててるので、人に慣れているんです」
リルリーム種は複数の卵を産むが、同じ時期に育てるのは一羽のみ。
弱い雛は強い雛に巣から落とされ、そのまま他の動物の餌になる事が多い。
それをヴァンガルー族の、ケツァンと呼ばれる調教師が拾い、育てるのだ。
ヴァンガルーでは十五歳になると、成人した祝いとして、ケツァンからリルリーム種を一羽贈られ、家族の一員として過ごす事になる。
リルリームは視力も良いが、嗅覚も鋭い。
リムはクラウスや周囲の人間からハインの匂いを嗅ぎ取り、ハインが警戒して無いのを理解したから警戒を解いたに過ぎない。
この場でハインが臨戦態勢を少しでも醸し出そうものなら、リムは直ぐにでも応戦態勢に入る事だろう。
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