100 / 806
本編
47
しおりを挟む
「むっ……息子は家督、家名を剥奪の上、幽閉もしくは国外追放。娘は生涯修道院へと幽閉させます!ですからどうかっ、どうか伯爵家の存続だけは!!」
「父上?!」
「お父様?!」
反論しようとする二人をダンカン伯爵は顔を怒らせ、怒鳴り付ける。
「黙れ!!お前達なんてもう、子供でも何でも無いわ!クルルフォーン公爵様は王位を返上し、臣下に下ったが、王族で有る事に変わりは無いんだぞ!!お前達の王族に対する不敬罪で、一家諸とも処刑されても文句は言えん状況だ!!」
皆は、元王族と言う言い方をするが、それはエドワルドが、王位を放棄し公爵になったのだから、今は王族では無く公爵だと言っているからに過ぎない。
「でっ、でも、皆元王族って……!!」
「罪人でも無いのに、元王子が王族を抜けられる訳が無いと、その足りない頭で考える事は出来なかったのかしら?そもそも貴方達二人は、エヴァンス侯爵家がどういう家柄か、理解していらっしゃるの?」
[訳=罪人でも無いのに、元王子が王族を抜けられる訳が無いし、エドワルド様は公爵としても王家に多大なる貢献をしていらっしゃるのよ。もう少し考えれば子供でも解る事なのに、どうしてそれが解らないのかしら?そもそも貴方達二人は、エヴァンス侯爵家を敵に回すような事を平気でしていらっしゃるけれど、エヴァンス侯爵がどういう家柄か、ご存知なの?]
「うっ、煩い!エヴァンス侯爵家が何だって言うんだ!!」
その子息の言葉で、全員が呆れる視線をダンカン伯爵共々に向ける。
「エヴァンス侯爵家は、代々国の中枢を担う家柄。現侯爵当主のジルギリス殿は、前国王陛下の右腕、つまりは私の父の宰相として働いて居られたお方だ。本来なら、現国王陛下の宰相として、補佐をして頂きたかったが、若い者に任せた方が良いと辞退なされ、今は外交官としてその腕を振るわれている。王家にとって重要な家柄だと言うのに、そんな事も教えていなかったのか?これは貴殿の怠慢だぞ、ダンカン伯爵」
「すみません、すみません、すみません!!この阿呆が!!黙れと言っただろう!」
「この調子なら、前国王陛下が存命である事も知らなそうだな。隠居中の父が知ればどれ程激怒するか。そんな者達に貴族を名乗られる等、以ての外だ」
騒ぎが起こって直ぐに、実は王宮騎士がエドワルドの近くに数名控えていた。その為、いつでも捕縛出来たのだが、エドワルドがまだ動くなと合図を送ってきていたが為に、動かずにいただけだ。
だから彼等は、エドワルドの言葉で動いた。貴族を名乗る資格の無い者達を捕らえる為に。
上位貴族、況してや王族を、公の場で愚弄したデビュー後の子供達の責任は、親の責任でもあるのだ。子を切り捨てたから良いと言う問題では決して無い。そんな事が罷り通るなら、身分制度等有って無いような物だ。
(そうですわね。マーウおじ様は退位している物の、影響力は失われていない。わたくしもマーウおじ様が激怒する所なんて見たくありませんもの)
口には出さなかった物の、リラと前国王陛下は、ジルギリスを通じて親交があったのだ。しかも愛称で呼べる程に。
リラは、マーウィン前国王陛下に迷惑が掛かるのは嫌なので、マーウィンの名を口にはしなかったが、実は最強の切り札を隠し持っていたのだ。
「父上?!」
「お父様?!」
反論しようとする二人をダンカン伯爵は顔を怒らせ、怒鳴り付ける。
「黙れ!!お前達なんてもう、子供でも何でも無いわ!クルルフォーン公爵様は王位を返上し、臣下に下ったが、王族で有る事に変わりは無いんだぞ!!お前達の王族に対する不敬罪で、一家諸とも処刑されても文句は言えん状況だ!!」
皆は、元王族と言う言い方をするが、それはエドワルドが、王位を放棄し公爵になったのだから、今は王族では無く公爵だと言っているからに過ぎない。
「でっ、でも、皆元王族って……!!」
「罪人でも無いのに、元王子が王族を抜けられる訳が無いと、その足りない頭で考える事は出来なかったのかしら?そもそも貴方達二人は、エヴァンス侯爵家がどういう家柄か、理解していらっしゃるの?」
[訳=罪人でも無いのに、元王子が王族を抜けられる訳が無いし、エドワルド様は公爵としても王家に多大なる貢献をしていらっしゃるのよ。もう少し考えれば子供でも解る事なのに、どうしてそれが解らないのかしら?そもそも貴方達二人は、エヴァンス侯爵家を敵に回すような事を平気でしていらっしゃるけれど、エヴァンス侯爵がどういう家柄か、ご存知なの?]
「うっ、煩い!エヴァンス侯爵家が何だって言うんだ!!」
その子息の言葉で、全員が呆れる視線をダンカン伯爵共々に向ける。
「エヴァンス侯爵家は、代々国の中枢を担う家柄。現侯爵当主のジルギリス殿は、前国王陛下の右腕、つまりは私の父の宰相として働いて居られたお方だ。本来なら、現国王陛下の宰相として、補佐をして頂きたかったが、若い者に任せた方が良いと辞退なされ、今は外交官としてその腕を振るわれている。王家にとって重要な家柄だと言うのに、そんな事も教えていなかったのか?これは貴殿の怠慢だぞ、ダンカン伯爵」
「すみません、すみません、すみません!!この阿呆が!!黙れと言っただろう!」
「この調子なら、前国王陛下が存命である事も知らなそうだな。隠居中の父が知ればどれ程激怒するか。そんな者達に貴族を名乗られる等、以ての外だ」
騒ぎが起こって直ぐに、実は王宮騎士がエドワルドの近くに数名控えていた。その為、いつでも捕縛出来たのだが、エドワルドがまだ動くなと合図を送ってきていたが為に、動かずにいただけだ。
だから彼等は、エドワルドの言葉で動いた。貴族を名乗る資格の無い者達を捕らえる為に。
上位貴族、況してや王族を、公の場で愚弄したデビュー後の子供達の責任は、親の責任でもあるのだ。子を切り捨てたから良いと言う問題では決して無い。そんな事が罷り通るなら、身分制度等有って無いような物だ。
(そうですわね。マーウおじ様は退位している物の、影響力は失われていない。わたくしもマーウおじ様が激怒する所なんて見たくありませんもの)
口には出さなかった物の、リラと前国王陛下は、ジルギリスを通じて親交があったのだ。しかも愛称で呼べる程に。
リラは、マーウィン前国王陛下に迷惑が掛かるのは嫌なので、マーウィンの名を口にはしなかったが、実は最強の切り札を隠し持っていたのだ。
143
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる