氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

文字の大きさ
180 / 805
本編

128

しおりを挟む
 エドワルドは身体を起こし、聞き返す。


「行く。けれど、本当に良いの?」

「あっ……あの時のようなやり過ぎは、絶対に駄目ですぅっ!でっ、出入り禁止なんて、会えなくなるなんて、絶対に嫌ですっ!!わたくし、半年以上も会えなくなるなんて、絶対我慢出来ません~!言う事を聞いて下さると言うのなら、今後の為にもやり過ぎないで下さいぃ!!いっ、一週間程でも顔が見たくて仕方なくなるのに、半年以上なんて、寂し過ぎて、考えただけでも嫌ですぅ……」


 リラの目に、見る見る涙が溜まっていく。

(嫌です!寂し過ぎます!すすっ……、少しぐらいなら我慢出来ても、さすがに半年以上は無理ですぅ~!エドワルド様と会えないのに、かっ、身体が疼いたら、どうすれば良いのですか?!わたくし、エドワルド様に会いたいです、触れたいです、触れられたいですぅ~!)

 エドワルドは、リラの身体を抱き締める。


「大丈夫だよ。やり過ぎない。私もリラと半年以上会えないなんて、絶対に耐えられないからね。でも、寝室に行けば、リラの下着の中にも確実に手を入れるよ?胸だけでなく、蜜の有る所にまで手を伸ばすけれど、本当に良いの?」

「いっ……言わせないで下さい~……」


 しがみ付いて来るリラが、可愛くて仕方無い。

(かっ……可愛い可愛い可愛いっっ!!ああっ、もう、結婚したら絶対に長期休暇を申請し、この身体を心行くまで貪り食らう!!それまでは何としても、この生殺し状態を耐え抜いてみせる!!手出し出来ない事を考えたなら、今の状況の方が断然美味しい!挿入は出来ないが、味見は可能だし、徐々にリラが、行為その物に慣れてくれれば、また性器同士を擦り合わせる事も可能になる!!一度に求めるのでは無く、少しずつ仕込めば、誰にも文句は言われないし、式さえ終われば好きに出来る!!)

 エドワルドはリラを抱え上げて、寝室に向かう。

(結婚さえすれば当然の行為であり、夫婦の閨に口を挟む者は居ない!多少の加減はしろと言われるかも知れないが、それでも我慢する必要は無い!後半年の辛抱だ!絶対に耐え抜いてみせる!!)

 寝室の奥に向かい、エドワルドはリラを抱えたまま、ベッドに腰掛け、足と足の間に、リラを同じ方向に向かせて座らせ、リラの背後から抱き抱える。エドワルドが、密着したリラの臀部に、エドワルドの熱く膨張した物を衣服越しに押し付ける。


「リラ、リラの声が聞きたい。何か話して。何でも良い。この一週間、リラの声がずっと聞きたかった。何でも良いから聞かせて。リラの声、もっと聞きたい」
しおりを挟む
感想 2,440

あなたにおすすめの小説

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

黒騎士団の娼婦

イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

処理中です...