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SS置き場
累計3000000ポイント突破記念♪ ~とあるクルルフォーン家の使用人~
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クルルフォーン邸は三階建てで、一部屋一部屋がとても広い上、部屋数もかなり有る。
そうは言っても、一階は広間やサロン、図書室や食堂を広く取っているので、他の階に比べると、部屋数も少ない。
ただし、食堂や図書室、一部のサロンは屋敷の中でも特に奥まった場所、私的で使用するプライベート空間に配置されている為、身内でも無い貴族を招いた事は一度も無い。
人間関係が淡白で、一度として女性を家に招いたり連れて来た事の無いエドワルドが、ある日いきなり言ったのだ。
「婚約者が出来たから、機会があれば近い内に連れて来る」
それを聞いて、驚かない使用人はいなかった筈だ。
何せエドワルドには、浮いた噂も婚約話も、これまで一度も持ち上がらなかったのだから。
エドワルドの幼少期を知っている使用人達は心の底から喜んだと同時に不安になった。
「あの、それは、政略的な物でしょうか?」
「いや、私自ら望んだ令嬢だ。態々兄上に頼んで王命にして頂いたが、それとて、相手の家に断らせない為と、他の男に取られたく無い為だ。噂ぐらいは知っているかも知れないが、相手はエヴァンス侯爵家の令嬢だ。世間では、悪評名高い令嬢としても有名みたいだが、そんな噂は所詮噂だ。私は彼女に惚れて結婚を望んでいる」
そんなエドワルドの返答に、使用人達は心底安堵する。
エヴァンス侯爵令嬢と言われて、頭の中に浮かんだのは、あの氷結の毒華か?!と思いはしたが、エドワルドが選んだ令嬢だ。噂通りで有る筈が無い。
(漸く心惹かれる女性が現れたのか。陛下もマーウィン様も、さぞお喜びの事だろう)
エドワルドに寄って来る者達は、男女限らず、エドワルドの容姿や資産、肩書きに目が眩み、エドワルドがどのような人物か、知ろうとしない。
更に女性は、初対面だろうとエドワルドに、しな垂れ掛かろうとする事が多く、母親であるハンナを彷彿とさせる仕草にエドワルドが嫌悪している事に気付きもしないのだ。
そんなエドワルドが結婚を望む女性。
世間では悪評名高い令嬢だが、きっと何か理由があるのだろう。
そして、隣国が余計な事をやらかした為に、令嬢の訪問が延期になり、年を越し、少し経った一月の中頃、遂にその令嬢を迎えられる事になり、夕食前にエドワルドの部屋で過ごされたエヴァンス家の令嬢と、初めて対面する事が出来たのだ。
その令嬢はエドワルドの隣に立ち、凛とした佇まいの、とても美しい令嬢だった。
(彼女が若奥様になる方で、エドワルド様の想い人!)
それは悪評とは別人じゃないのかと言いたくなるような、礼儀正しい令嬢に思えた。
(エドワルド様の好みがあのような令嬢ならば、言い寄る女性に見向きもしないのは当然だ)
エドワルドの幼少期を知る使用人は、心の中で納得した。
*****
※いつも有難う御座います!
すいません!!これを公開する前に、タイトルだけのを公開状態にしてました!大変申し訳ありません!!
タブレットで操作してたのですが、未公開押した筈が公開の方になってたみたいです(汗)
普段気を付けてはいるのですが、タブレットの場合、空間も無く、上下隣接してるので、どうも公開の方が反応してしまったみたいです(泣)←一番最初に編集中のジーン視点を先に公開してしまったのと同様です。
お騒がせして申し訳ありませんでした~(汗)
皆様が少しでも楽しんで頂ければ幸いです!
そうは言っても、一階は広間やサロン、図書室や食堂を広く取っているので、他の階に比べると、部屋数も少ない。
ただし、食堂や図書室、一部のサロンは屋敷の中でも特に奥まった場所、私的で使用するプライベート空間に配置されている為、身内でも無い貴族を招いた事は一度も無い。
人間関係が淡白で、一度として女性を家に招いたり連れて来た事の無いエドワルドが、ある日いきなり言ったのだ。
「婚約者が出来たから、機会があれば近い内に連れて来る」
それを聞いて、驚かない使用人はいなかった筈だ。
何せエドワルドには、浮いた噂も婚約話も、これまで一度も持ち上がらなかったのだから。
エドワルドの幼少期を知っている使用人達は心の底から喜んだと同時に不安になった。
「あの、それは、政略的な物でしょうか?」
「いや、私自ら望んだ令嬢だ。態々兄上に頼んで王命にして頂いたが、それとて、相手の家に断らせない為と、他の男に取られたく無い為だ。噂ぐらいは知っているかも知れないが、相手はエヴァンス侯爵家の令嬢だ。世間では、悪評名高い令嬢としても有名みたいだが、そんな噂は所詮噂だ。私は彼女に惚れて結婚を望んでいる」
そんなエドワルドの返答に、使用人達は心底安堵する。
エヴァンス侯爵令嬢と言われて、頭の中に浮かんだのは、あの氷結の毒華か?!と思いはしたが、エドワルドが選んだ令嬢だ。噂通りで有る筈が無い。
(漸く心惹かれる女性が現れたのか。陛下もマーウィン様も、さぞお喜びの事だろう)
エドワルドに寄って来る者達は、男女限らず、エドワルドの容姿や資産、肩書きに目が眩み、エドワルドがどのような人物か、知ろうとしない。
更に女性は、初対面だろうとエドワルドに、しな垂れ掛かろうとする事が多く、母親であるハンナを彷彿とさせる仕草にエドワルドが嫌悪している事に気付きもしないのだ。
そんなエドワルドが結婚を望む女性。
世間では悪評名高い令嬢だが、きっと何か理由があるのだろう。
そして、隣国が余計な事をやらかした為に、令嬢の訪問が延期になり、年を越し、少し経った一月の中頃、遂にその令嬢を迎えられる事になり、夕食前にエドワルドの部屋で過ごされたエヴァンス家の令嬢と、初めて対面する事が出来たのだ。
その令嬢はエドワルドの隣に立ち、凛とした佇まいの、とても美しい令嬢だった。
(彼女が若奥様になる方で、エドワルド様の想い人!)
それは悪評とは別人じゃないのかと言いたくなるような、礼儀正しい令嬢に思えた。
(エドワルド様の好みがあのような令嬢ならば、言い寄る女性に見向きもしないのは当然だ)
エドワルドの幼少期を知る使用人は、心の中で納得した。
*****
※いつも有難う御座います!
すいません!!これを公開する前に、タイトルだけのを公開状態にしてました!大変申し訳ありません!!
タブレットで操作してたのですが、未公開押した筈が公開の方になってたみたいです(汗)
普段気を付けてはいるのですが、タブレットの場合、空間も無く、上下隣接してるので、どうも公開の方が反応してしまったみたいです(泣)←一番最初に編集中のジーン視点を先に公開してしまったのと同様です。
お騒がせして申し訳ありませんでした~(汗)
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