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本編
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ジルギリスとマーウィンが、まだ帰れそうに無い事と、暫く連絡出来ない事と言う内容の返信を、ジーンとエドワルドに、各々手紙を送っていたが、ほかの者の手に見られても大丈夫なように、詳細等全て省き、それだけを寄越していた。
娘の婚約話ですら戻らない事に、何か有ったのだろうと思っていたが、ドレファン国の状況を逸速く知り、ドレファン国内の内情調査をしに潜入していると情報が入ったのは、ジルギリスが連れて行ったエヴァンス家の使用人の一人が、王都のジーンに情報を持って帰って来た為である。
ジーンはローズウッド領から帰還したエドワルドを捕まえ、その情報を内密に話したのだ。
エドワルドは、捕虜を一人捕まえた事、それがドレファン国王の庶子である事をジーンに報せた上で、その者を洗脳して、ディーランの犬にしようと持ち掛け、それを潜入中のジルギリスにも報せて欲しいと頼んだ。
ジーンは了承し、ジルギリスに向けて使いを出す。
そんな事を、エドワルドはリラの前でも報告した。
「ジーン殿に聞けば、同じ答えが帰って来るだろうけれど、私からリラに、ちゃんと言いたかったからね。リラが手を貸してくれたお陰で、時間も掛からずドレファン国の侵入者達を退治出来、あの捕虜を捕らえられる事が出来た。リラのお手柄だ、有難う」
エドワルドがリラを引き寄せ、額にリップ音付きのキスを落とす。
「わっ、わたくしがお役に立てたのなら、嬉しいですぅ……」
頬を赤く染め上げ、はにかむリラが可愛くて仕方無い。
特にここ一ヶ月、男ばかりの中だったので、余計にリラが可愛く見える。
(まだまだ、あの男に教え込む事も多々有るし、仕事はあのドレファン国の所為で、余計な物が増えて山積みになったが、グラントもまだクルルフォーン邸に居てくれているので、家の方は最終確認だけで済み、本当に助かるな。前の状態ではリラに会いに来る時間も殆ど無くなっていただろう)
「まだ、仕事は山積みだけれど、出来る限り会いに来るよ。結婚式の日取りを変更する気は無いから、ちゃんと準備を進めていて欲しい。大丈夫。式の前には必ず決着を付けて、エヴァンス領にも連れて行くから」
「……無理はしないで下さいね?」
「多少の無理ぐらいはするよ。私がリラの笑顔を見たいのだから。大丈夫だよ。ジーン殿に協力して貰っているし、きっとジルギリス殿も、帰還した後に私達を祝福してくれる。ジルギリス殿も早く帰還したくて、ドレファン国での調査も最速で調べている筈だ」
娘の婚約話ですら戻らない事に、何か有ったのだろうと思っていたが、ドレファン国の状況を逸速く知り、ドレファン国内の内情調査をしに潜入していると情報が入ったのは、ジルギリスが連れて行ったエヴァンス家の使用人の一人が、王都のジーンに情報を持って帰って来た為である。
ジーンはローズウッド領から帰還したエドワルドを捕まえ、その情報を内密に話したのだ。
エドワルドは、捕虜を一人捕まえた事、それがドレファン国王の庶子である事をジーンに報せた上で、その者を洗脳して、ディーランの犬にしようと持ち掛け、それを潜入中のジルギリスにも報せて欲しいと頼んだ。
ジーンは了承し、ジルギリスに向けて使いを出す。
そんな事を、エドワルドはリラの前でも報告した。
「ジーン殿に聞けば、同じ答えが帰って来るだろうけれど、私からリラに、ちゃんと言いたかったからね。リラが手を貸してくれたお陰で、時間も掛からずドレファン国の侵入者達を退治出来、あの捕虜を捕らえられる事が出来た。リラのお手柄だ、有難う」
エドワルドがリラを引き寄せ、額にリップ音付きのキスを落とす。
「わっ、わたくしがお役に立てたのなら、嬉しいですぅ……」
頬を赤く染め上げ、はにかむリラが可愛くて仕方無い。
特にここ一ヶ月、男ばかりの中だったので、余計にリラが可愛く見える。
(まだまだ、あの男に教え込む事も多々有るし、仕事はあのドレファン国の所為で、余計な物が増えて山積みになったが、グラントもまだクルルフォーン邸に居てくれているので、家の方は最終確認だけで済み、本当に助かるな。前の状態ではリラに会いに来る時間も殆ど無くなっていただろう)
「まだ、仕事は山積みだけれど、出来る限り会いに来るよ。結婚式の日取りを変更する気は無いから、ちゃんと準備を進めていて欲しい。大丈夫。式の前には必ず決着を付けて、エヴァンス領にも連れて行くから」
「……無理はしないで下さいね?」
「多少の無理ぐらいはするよ。私がリラの笑顔を見たいのだから。大丈夫だよ。ジーン殿に協力して貰っているし、きっとジルギリス殿も、帰還した後に私達を祝福してくれる。ジルギリス殿も早く帰還したくて、ドレファン国での調査も最速で調べている筈だ」
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