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本編
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前日の夜、リラが遠乗りに行こうとエドワルドを誘い、翌日の朝、リラはピクニックと評し、ランチ作りに励んでいたのだが、エドワルドに色々食べて貰いたいと張り切り過ぎてしまい、二人分を作っていた筈が、四~五人前程になってしまっていた。
因みに、同行者達は、ダンとレベッカ、双子達にマッドも来てくれるのだが、その者達の分は別で、料理長も多めにと張り切って作ってくれていたので、しょんぼりとエドワルドに事の次第を話し、絶対に食べ切れない量なので、好きな物だけ食べて、ちゃんと残して下さいねと告げた。
本来ならば、エドワルドの好きな物を詰めれば良かったのだが、エドワルドは好き嫌いがあまりハッキリしていないのか、食べてる時の表情もあまり変わることは無い。
なので、クルルフォーン家で出された食事は、リラが好きな物ばかりだったのだ。
因みに、エドワルド本人にも好きな食べ物は何ですかと聞いた所、首を傾げていた程だ。ただ、その後に、ドレファンに向かう際に食べた、差し入れの料理がとても美味しかったと言われたリラは、もっと喜んで貰おうと、今回張り切り過ぎてしまったのだった。
その為、何を取り出せば良いのかリラ自身も判らなくなってしまったので、残った物は家畜の残飯にでもするしかないと思っていたのだ。
「二人共、気を付けて行って来なよ」
そこに、ジーンが見送りに顔を出したので、エドワルドはジーンに声を掛ける。
「ジーン殿、急ぎの用が無ければ、一緒に来て頂けませんか?」
「えっ、僕?って言うか、いきなりどうしたの?何か問題でも有った?」
「私とリラ嬢だけでは、リラ嬢の手料理が余ってしまうそうなのです。それならば、ジーン殿もご一緒して頂ければ良いかと思いまして」
「……状況を把握したけど、エドワルド殿は、それで良いの?」
一応二人は、デートの予定だったよね?と、思わず目で確認をするジーンに対し、エドワルドはあっさりと言い切る。
「リラ嬢の手料理が、残飯扱いされる事の方が嫌なので。それに、ジーン殿はリラ嬢の大切な兄上で、私の義兄上になる方ですから、私にとっても大切な方です」
エドワルドの言葉で、ジーンは頷く。
「分かった。着替えてくるから少しだけ待ってて。ダンがいるなら従者はいらない。馬の用意だけ頼むよ」
後半は、近くにいた使用人に声を掛け、急いでジーンは部屋に戻って乗馬用の服に着替える。
「……エドワルド様、有難う御座います!!」
「お礼を言うのは私では無く、ジーン殿ではないかな?」
「勿論兄様もそうですが、エドワルド様の提案も嬉しかったので、エドワルド様にもお礼を言うのは当然です!」
リラはエドワルドに、本当に良いのかと問う代わりに、嬉し泣きしそうな顔で、エドワルドにお礼を言った。
因みに、同行者達は、ダンとレベッカ、双子達にマッドも来てくれるのだが、その者達の分は別で、料理長も多めにと張り切って作ってくれていたので、しょんぼりとエドワルドに事の次第を話し、絶対に食べ切れない量なので、好きな物だけ食べて、ちゃんと残して下さいねと告げた。
本来ならば、エドワルドの好きな物を詰めれば良かったのだが、エドワルドは好き嫌いがあまりハッキリしていないのか、食べてる時の表情もあまり変わることは無い。
なので、クルルフォーン家で出された食事は、リラが好きな物ばかりだったのだ。
因みに、エドワルド本人にも好きな食べ物は何ですかと聞いた所、首を傾げていた程だ。ただ、その後に、ドレファンに向かう際に食べた、差し入れの料理がとても美味しかったと言われたリラは、もっと喜んで貰おうと、今回張り切り過ぎてしまったのだった。
その為、何を取り出せば良いのかリラ自身も判らなくなってしまったので、残った物は家畜の残飯にでもするしかないと思っていたのだ。
「二人共、気を付けて行って来なよ」
そこに、ジーンが見送りに顔を出したので、エドワルドはジーンに声を掛ける。
「ジーン殿、急ぎの用が無ければ、一緒に来て頂けませんか?」
「えっ、僕?って言うか、いきなりどうしたの?何か問題でも有った?」
「私とリラ嬢だけでは、リラ嬢の手料理が余ってしまうそうなのです。それならば、ジーン殿もご一緒して頂ければ良いかと思いまして」
「……状況を把握したけど、エドワルド殿は、それで良いの?」
一応二人は、デートの予定だったよね?と、思わず目で確認をするジーンに対し、エドワルドはあっさりと言い切る。
「リラ嬢の手料理が、残飯扱いされる事の方が嫌なので。それに、ジーン殿はリラ嬢の大切な兄上で、私の義兄上になる方ですから、私にとっても大切な方です」
エドワルドの言葉で、ジーンは頷く。
「分かった。着替えてくるから少しだけ待ってて。ダンがいるなら従者はいらない。馬の用意だけ頼むよ」
後半は、近くにいた使用人に声を掛け、急いでジーンは部屋に戻って乗馬用の服に着替える。
「……エドワルド様、有難う御座います!!」
「お礼を言うのは私では無く、ジーン殿ではないかな?」
「勿論兄様もそうですが、エドワルド様の提案も嬉しかったので、エドワルド様にもお礼を言うのは当然です!」
リラはエドワルドに、本当に良いのかと問う代わりに、嬉し泣きしそうな顔で、エドワルドにお礼を言った。
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