氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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本編

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 リラは、屈んでエドワルドの額に口付けを落とし、直ぐに離れて全身を赤く染める。

 その初々しい様子に、今までのリラに関する噂で、裏で何人もの男と遊んでいると言った噂や、複数の男を囲んでいると言った噂はデマかと気付く者達が続出する。

 他の男と遊んでいるような女が、高が額にキス程度で、レースから透ける素肌までもを真っ赤に染める訳が無い。

 しかも中身は人と接するのが苦手なコミュ障。その上、可愛過ぎる程の純真無垢な心。

 エドワルドとは、もっと色々、際どい事を何度もしている仲だと言うのに、未だにエドワルドとの軽いキスや言葉でも、素直に反応するリラは、エドワルドにとって幾度だろうと襲いたくなる可愛さだ。

(今日の夜!!夜まで頑張れば、あの最強呪文ともおらば出来て、この可愛過ぎるリラを、心行くまで存分に貪り、中を私の物で、存分に埋め尽くす事が出来るのだ!!!明日の朝……いや、三日間程はリラを寝室から出さずにイチャついて、その身体に私との情事を刻み込んで、その後も毎晩リラを求め続けて、休暇の日は、昼夜を問わずに貪って、年を取り、生殖機能を失おうとも、求め、愛し続けて見せる!!)

 普通の人が聞けば、明らかに心底ドン引きするような事を、エドワルドは心の中で決意して立ち上がり、リラに甘く微笑みながら、リラの腕を取り、絨毯の上を歩き出す。

 嬉しそうに、潤んだ瞳でエドワルドを見ながら、はにかむリラを連れて。

 そんな……まさか!!あの毒舌は、単なるコミュ障だったからだなんて!!!って事は何か?!!あの王族や公爵狙いだと言う話は、こちらの勘違いか?!?勘違いなのか!!!あんな……あんな極上の令嬢っ、この先どこを探しても、出てくる確率低過ぎるだろうがぁ~っっ!!!と言った心の声が、あちこちから漏れ聴こえて来そうな状況だ。

 そして、そんな事態を巻き起こした二人の後ろを絨毯の外側からジルギリスとジーン、気配を消したダンが付いていく。

 勿論ジルギリスは、皆、見る目が無いからなぁ~と言った、同情と、憐れみの目を向けながら。

 そんなジルギリスを目にした、ジルギリスの本性を知る一部の貴族達は、心の中で大いに叫んだ。

(((覇王だ死神だと呼ばれる、お前のような男からっ!!こんな可愛過ぎる純真無垢な令嬢が生まれるなんて、誰が想像するかぁぁ~~~っっ!!!単なる親馬鹿だとは思っていたが、まさか、そこまで裏をかいての計算尽くかぁ?!!)))

 ジルギリスは、内心で叫ぶ貴族達の数人と目が合い、内情を知らない者が見たら爽やかにすら見える黒い微笑みで、貴族達を見返したのだった。
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