氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

文字の大きさ
417 / 805
後日談

9

しおりを挟む
 その夜リラは、ウエディングドレス姿のまま、エドワルドに秘所を散々口淫され、そのままエドワルドを受け入れ、最奥を前からも後ろからも、体勢を変えながら、幾度も突き上げられ、何度も絶頂を味わい、また、何度もエドワルドの熱く滾る精を最奥で受け止め続け、ウエディングドレスが互いの性液で汚れるのも構わず、上半身を剥かれ、腰にウエディングドレスを纏わせたまま、直に胸を揉まれ、有りとあらゆる場所に所有印を散らされる。


「リラ、リラ……。私の愛する愛しい花嫁。私の物だ、私だけの物だ!リラのいない生活なんて考えられない!!この身体も想いも全て、リラだけの物だ!」

「えどさま、好きぃ!大すきなのぉっっ!!えっ、エドさまのいない生活なんていやぁっ!えど様しか欲しくないのぉ!!エドさまぁっ、えどさまぁ~っ!!」


 リラを散々喘がせ続けて、リラのウエディングドレスを剥ぎ取った後も、夜通しリラを抱き続け、朝日が顔を出す頃に、漸くリラを腕の中に収めて一眠りする二人。

 使用人達は、あの夫婦は暫く起きて来ないだろうしと、気にせず仕事に取り掛かる。

 休暇中に最愛の奥方とイチャつくぐらいよく有る事だと割り切っているのだ。

 負担が掛かるのはリラぐらいだが、リラ本人は喜んで受け入れているのだから、問題になる筈も無い。

 そんな訳でサイナスは、主人達が寝室に籠っている内に、ランドールの執事教育を再開しようと思っている。

 特にレベッカを能無しと勘違いした事に関しては、見過ごす気は毛頭無い。

 レベッカはリラの専属侍女であり、リラと共に学び、令嬢のマナーや、他の共通語まで身に付けている程だ。貴族の養女、侯爵令嬢としても何の問題も無く、潜入出来る知識を持っているのだ。

 勿論、レベッカはリラの専属侍女として働いている為、潜入捜査等をする事は無いが、それでもレベッカの能力は群を抜いている状態なのだ。

 そんなレベッカを、無能と勘違いした理由も聞きはしたが、ランドールは女性に対する知識が然程さほど無いように思うので、先ずはその女性に関して教えよう。


「さぁ、執事としての教育を再開しようか。ここの執事の方々も、全面協力してくれると言うし、先ずは女主人に付いて学ぼうか」


 サイナスは手に持っていた荷物をランドールに見せる。


「これは……ドレスですよね?ドレスに付いて学ぶんですか?」

「ドレスの形だ何だと覚える事は確かに有るけど、そんなのは後回しだよ。言っただろう?ここでしか出来ない事をやると。先ずはこのドレスに着替えろ。話はそれからだ」

「はぁ?!?」


 ランドールは顔を引き吊らせ、素頓狂すっとんきょうな声を出した。
しおりを挟む
感想 2,440

あなたにおすすめの小説

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

処理中です...