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後日談
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結局その後、ランドールは男性使用人にも隙を見せてセクハラされた上で失態を晒し、侍女にまたもや嵌められ、連携をされ、失態の繰り返し。遂には時間内に10ポイントを取られてしまう。
ガックリと座り込むランドールに追い討ちを掛けるサイナス。
「お~い、夜会の時間はまだ終わってないぞ~。最後の最後までやらなきゃ、勉強にならないだろう。言っとくが、10ポイント取ったから終わり~なんて思考の奴等は居ないぞ?寧ろまだまだポイント稼ぐ気満々だ。それともお前は敵前逃亡でもする気か?夜会なんて物は、貴族にとっちゃ戦場と同じ物だぞ?魑魅魍魎の蔓延る魔窟って評する奴も多いからな」
サイナスの声で顔を上げれば、使用人達はさっさと立てと言いたげだ。
ランドールはもうこれ以上の失態を晒してなる物かと、必死に頑張るが、結局その後、2ポイント程取られて夜会終了時間となる。
「容赦無い……」
「有ったら勉強にならないよ。因みに使用人達の場合は初心者向けの分かり易い物だし、お前は気付かずにスルーしてる相手も何人か居るから、後で反省会を含めての答え合わせもするからね」
「気付かずにスルー?」
「例えば、一番最初に話し掛けて来た子息役がダンスに誘って来てたけど、あれ、一夜の相手として誘われてたのに気付いて無いだろ」
「……え……えっ?えぇえぇ~~~?!!」
「そう言う事を含めての答え合わせだから。因みに今日のお茶会も夜会も全部、一言一句間違え無いように数名が速記で記録取ってるから。グラントに清書させれば問題無く資料として使えるからね」
随分と落ち込んだ様子のランドールに、余程夜会を満喫したのかウキウキ気分のマッドが近付いて来る。
「サイナスちゃ~ん、これから毎日続けるのよねぇ?あたし達、今の所王都に戻るまで暇だし、毎日参加しても良いかしらぁ~?」
「勿論ですよマッドさん。ああ、それと、マッドさんには序でにこの後の反省会にも、ご協力下さいませんか?ウチのやり方を、ある程度知っているマッドさんに、女性としての価値観が参考になると思いますので協力して頂けると嬉しいのですが」
「もぉっちろんよぉ~♪あたしで良ければいくらでも協力するわぁ!」
「有難う御座います。不快な想いをさせるような男ですが、マッドさんのような広い心の持ち主で無いと、務まりそうに有りませんので。時間的にも他の侍女達に相手をさせる訳にもいかなくなりますし、本当に助かります」
「あらぁ~?あたしなら襲われても良いって言いたい訳かしらぁ?」
「いえ、彼がマッドさんを襲おうとしたら、襲い返して結構ですよ。ウチの侍女達でも、襲われたら返り討ちにする腕を、ある程度は持ち合わせていますので。ただ、ウチの侍女達は明日の早朝から仕事が入っていたり、相手が居る者もいるので、これと言って無い、と解っていても、不安を覚える相手もいるでしょうから、そう言った不安も取り除ければと思いましたので」
笑顔で言い切るサイナスを見て、マッドは満面の笑みを浮かべた。
「ウフフッ♪サイナスちゃんは、さすがエヴァンス家の執事ねぇ♪ちょっとランちゃん、ちゃんとした執事になりたいのなら、サイナスちゃんを見習いなさいよ?顔や態度に出すなんて三流だし、公爵家の執事なんて名乗れないからね?」
ガックリと座り込むランドールに追い討ちを掛けるサイナス。
「お~い、夜会の時間はまだ終わってないぞ~。最後の最後までやらなきゃ、勉強にならないだろう。言っとくが、10ポイント取ったから終わり~なんて思考の奴等は居ないぞ?寧ろまだまだポイント稼ぐ気満々だ。それともお前は敵前逃亡でもする気か?夜会なんて物は、貴族にとっちゃ戦場と同じ物だぞ?魑魅魍魎の蔓延る魔窟って評する奴も多いからな」
サイナスの声で顔を上げれば、使用人達はさっさと立てと言いたげだ。
ランドールはもうこれ以上の失態を晒してなる物かと、必死に頑張るが、結局その後、2ポイント程取られて夜会終了時間となる。
「容赦無い……」
「有ったら勉強にならないよ。因みに使用人達の場合は初心者向けの分かり易い物だし、お前は気付かずにスルーしてる相手も何人か居るから、後で反省会を含めての答え合わせもするからね」
「気付かずにスルー?」
「例えば、一番最初に話し掛けて来た子息役がダンスに誘って来てたけど、あれ、一夜の相手として誘われてたのに気付いて無いだろ」
「……え……えっ?えぇえぇ~~~?!!」
「そう言う事を含めての答え合わせだから。因みに今日のお茶会も夜会も全部、一言一句間違え無いように数名が速記で記録取ってるから。グラントに清書させれば問題無く資料として使えるからね」
随分と落ち込んだ様子のランドールに、余程夜会を満喫したのかウキウキ気分のマッドが近付いて来る。
「サイナスちゃ~ん、これから毎日続けるのよねぇ?あたし達、今の所王都に戻るまで暇だし、毎日参加しても良いかしらぁ~?」
「勿論ですよマッドさん。ああ、それと、マッドさんには序でにこの後の反省会にも、ご協力下さいませんか?ウチのやり方を、ある程度知っているマッドさんに、女性としての価値観が参考になると思いますので協力して頂けると嬉しいのですが」
「もぉっちろんよぉ~♪あたしで良ければいくらでも協力するわぁ!」
「有難う御座います。不快な想いをさせるような男ですが、マッドさんのような広い心の持ち主で無いと、務まりそうに有りませんので。時間的にも他の侍女達に相手をさせる訳にもいかなくなりますし、本当に助かります」
「あらぁ~?あたしなら襲われても良いって言いたい訳かしらぁ?」
「いえ、彼がマッドさんを襲おうとしたら、襲い返して結構ですよ。ウチの侍女達でも、襲われたら返り討ちにする腕を、ある程度は持ち合わせていますので。ただ、ウチの侍女達は明日の早朝から仕事が入っていたり、相手が居る者もいるので、これと言って無い、と解っていても、不安を覚える相手もいるでしょうから、そう言った不安も取り除ければと思いましたので」
笑顔で言い切るサイナスを見て、マッドは満面の笑みを浮かべた。
「ウフフッ♪サイナスちゃんは、さすがエヴァンス家の執事ねぇ♪ちょっとランちゃん、ちゃんとした執事になりたいのなら、サイナスちゃんを見習いなさいよ?顔や態度に出すなんて三流だし、公爵家の執事なんて名乗れないからね?」
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