氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

5 (クレア視点)

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 エヴァンス領での結婚式が終わると、クレアはコランを両親に紹介する為休暇を貰い、両親と引き合わせれば、これまで小物やドレスに夢中で、男に興味を示さなかったクレアに子供は無理かも知れないと、半ば諦め掛けていた両親は、コランの存在を歓迎し、快く迎え入れられ、コランはクレアの両親に、クレアさんを私の花嫁に下さい!!と頭を下げ、喜んだクレアが勢いよく飛び付き、支え切れなかったコランがその場で押し倒された、と言うハプニングが有ったものの、両親にこんな娘で宜しければと言われ、勿論です!と即答した。

 クレアのウエディングドレスはまだ出来ていなかった為、出来次第、クレアとまたこのエヴァンス領に来て、ここでも式を挙げると約束し、クレアの家に泊めて貰ったのだが、クレアは自分の部屋へとコランを誘い込み、再度コランを押し倒し、コランの前で避妊薬を飲み、そのままコランとの初めてに挑んだ。

 それから半年後には、ライラがマッドの子供を出産し、シルビアとモーラのお腹にも、ちゃんと命が宿っていて、シルビアとモーラも幸せそうに暮らしてる。

 クレアのウエディングドレスは、コランが一人で作りたいと、クレアのいるエヴァンス家に通い続けて作っていた為、時間は掛かったが、丁寧に仕上げられ、クレアが結婚式を王都とエヴァンス領で挙げたいです!と言えば、エヴァンス家が後ろ楯となり、王都で式を挙げ、エヴァンス家関係者としてクルルフォーン夫妻も出席した。

 本当はクルルフォーン家が後ろ楯になっても良いと言われたが、コランはエヴァンス家に出入りしていたし、クルルフォーン家だと取り次ぎになれ!と言い出す貴族も出てくるだろうから、エヴァンス家の方がそう言った処理には慣れているからとエヴァンス家でと言ったのだ。

 そして、店の中の同僚達の中にも妬み出す者が増えて来たので、店の店主と話し合い、コランはエヴァンス家に引き抜いて貰う事になった。

 店に出る事は無くなるが、クレアと一緒に、これからクルルフォーン家で必要となる、ベビー服や子供服、リラのドレスもリメイクしたり、作る事にもなるので、する事は多いと聞けば、コランは即座に頷いた。

 クレアと一緒に仕事を続けられる事が、何より嬉しかったからだ。

 コランの両親とは、エヴァンス領でクレアの両親に会った後、王都に戻って来た時に、引き会わせて貰った。

 この二人はコランから、クレアの事を色々聞いていたのだろう。

 ニコニコとクレアを見て微笑み、祝福してくれたのだ。

 そうしてクレアとコランは、王都で結婚式を挙げた後に、エヴァンス領でも式を挙げ、エヴァンス家の使用人として、仲良く暮らし出したのだった。
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