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後日談

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 子供達と一緒に街中を廻り、子供達が興味を示す店に入ったり、工房等ではちょっとした体験や見学をさせて貰ったりもする。


「少し休憩しようか。喉が渇いただろう。この店に入ろう」


 そこはリラと初めてこの街でデートした時に入った飲食店だ。

 ダンと双子は少し離れた席で、待機し、子供達はエドワルド達と座る。

 子供達は、何にしようか迷いながらも選び、各々が注文した物を仲良く分け合い、味の違いを楽しんでいる。

 周囲からの視線は集まるものの、子供達のその様子に、悶えてるようだ。

 エドワルドは、害が無いなら良いかと割り切り、リラと雑談し、外に出る。


「次は、どこに行きたい?」

「「「本屋に行きたいです!」」」


 両親の本好きが影響されたのか、リカルドも本をよく好んで読み、クロードもゾーイもリカルド同様、絵本の読み聞かせをして貰ったり、本が身近に有る生活をしていたので、三人共、知らない本を読んでみたいとの欲求が有るようだ。


「じゃあ本屋に行こうか。私も久し振りに購入したいから、欲しい本が有れば持って来なさい。勿論リラもだからね」

「はい。嬉しいです」


 子供達は自分の本が手に入ると、喜んでいるようだ。

 装丁や修繕等を見せて貰ったり、本を買い求め、後で届けて貰う事にして、色んな店を見て廻り、弟妹達のお土産を選ぶ。

 昼は、出店に並ぶ物を買い、カトラリーを使わない買い食いを初体験。

 普段なら行儀が悪いと言われそうな物だが、口を大きく開けてかぶり付く。


「「「美味しい~!」」」


 そうしてまた、街を廻り、レベッカとヨルドのお土産も買う。

 お土産は、自分達で持って帰ると大事そうに抱えて、馬車に戻ると、疲れたのだろう、それ程の距離は無いが、エヴァンス本宅に着く頃には、お土産を抱えたまま、ぐっすりと眠っていた。


「おやおや、すっかりお疲れのご様子ですね」

「お土産は自分達で渡したがっているから、暫くは部屋で寝かせて置こう」


 エドワルドは、出迎えてくれたサイナスにそう言うと、お土産を抱えたままのリカルドを抱える。

 そして、サイナスがゾーイを、ダンがクロードを抱えて、夕食までの時間を寝かせる事にした。

 子供達は夕食が出来たと起こされて、えっ……街に行ったのは夢だったの?!と周りを見回し、部屋に置かれたお土産を見て、夢では無かった事に喜んだ。

 夕食の時には皆に、今日の体験や見学と言った出来事を、三人で競い合いながら喋り、皆から微笑ましい眼差しを向けられる事になる。


「また、連れて行ってやるからな」


 エドワルドにそう言われ、三人は楽しみにしてます!と返事をした。
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