氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

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 夜になり、マッドは仕事を終えてライラを呼び出し、ダンから聞いた事を話して置く。


「そういう訳でぇ、もし明日、出会えそうなら止めを刺しに行っても良いかしらぁ?ライちゃんは不快な目に合わされる可能性が高いから、あたしだけ会いに行っても良いんだけど……」


 マッドとしては、ライラと一緒に行って、存分に見せ付けてやりたい所だが、あの女の性格上、ライラを敵視するのは当然だろう。

 そうなると、シルビア同様、ライラにも絡んで来るだろう事は、目に見えている。


「勿論、僕も行きますよ。この期に及んで、僕のマッドさんに粉掛けられるのは嫌ですし。そんな女に、マッドさんだけを近付けさせたく無いですからね。娼館の人達が連れて来いと催促してたので、ルッグスを連れて行くつもりでしたが、今回は諦めて貰いましょう。僕達の子供に、危害を加えようとされては困りますから」


 ライラの返答にマッドは頷き、ライラが同行してくれる事を喜んでいる。


「そうね、そうしましょう。もしあの女と会えたら、たっぷりとライちゃん自慢してやるんだからぁ♪今までの迷惑不快な気分を晴らしてやるわぁ!ライちゃん、好きなだけ言いたい放題、たっぷり言っても良いからねぇ!」

「ええ、そうさせて貰います。ここの人達には、多大なる恩が有りますからね」


 翌日、マッドはライラと二人で下町に出掛けると、話に聞いていた傭兵団の団員と遭遇した。


「マッド?!お前もこの国に居たのか!」


 昨日ダンが話していた男の傭兵とは別の傭兵では有るが。


「久しぶりだなぁ。誰か探してんのか?」


 マッドは一応聞いてみると、相手から、少し困ったような顔で聞かれる。


「ああ。昔一緒に仕事をした事が有る人なんだが……。俺達はここ数日、来たばっかで、人探しもままならないんだ。お前、この国の傭兵達に詳しく無いか?」

「そこそこ詳しくは有るなぁ。10年以上ここに留まってっし」

「本当か?!じゃあ、ダンって人は知らねぇか?黒髪褐色の肌で、相当目立つ……って、マッドの連れか?」


 漸くそこに、ライラが居る事に気付く男。


「ああ、俺の嫁だから、手ぇ出すなよ?」

「お前もかぁ!!?」

「それと、ダンの事なら知ってっぞ。知ってる所か、俺の兄弟子だからな」

「……はぁあ?!?」

「因みにダンの紹介で、俺も今では上位貴族の屋敷の警護だ。言っとくが、紹介はしねぇし、どこぞの馬鹿女が貶した相手は、長年侯爵家に仕えていた護衛で、俺達が雇って貰ってる家の奥方とは、姉妹のように育った女性だぞ。その奥方も、自分が姉のように慕ってる相手を貶されたと知って、相当不機嫌だったからな」


 因みに、リラはシルビアが貶されたと知って、多少不機嫌だったが、ダンに仕返しならちゃんとしたぞと言われ、一応納得していたが、マッドはそこまで教える気は無い。
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