氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

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「そんで?あの馬鹿女をどうする気か、団長の意見を聞かせて貰えるか?」


 マッドが団長に聞くと、真っ青な顔色でマッドに言った。


「あの馬鹿は、切り捨てる!王族と言うか、そもそもダンに喧嘩売る事自体が間違ってるのが解らないなんて、馬鹿にも程がある!!!知り合いだろうと連れが居る場合、どんな関係かも判らないから、丁重に扱えと教えて居たんだぞ!!?どこでどんな繋がりが有るか分かったもんじゃないから、久し振りに会う相手や初対面の相手には、あれ程気を付けろと言ったのにっ!!」


 団に属して居るのなら、団長の言葉を聞くのが当然では有るが、自己中な人間は、他人の言葉を聞かない者が多く、それが自分よりも立場が上だろうとお構い無しだったりするのだ。

 何度言っても聞きやしない。

 世の中、そう言うタチの悪い人間も居るのだ。


「切り捨てんのは良いが、この近辺でするのは止めてくれや。舞い戻れるような場所だとあいつの事だ、報復しようと企んで来る恐れが有る。まぁ、勿論、報復しに来た段階で、一緒に来た阿呆共々、完膚無きまで叩き潰し、罪人として、それに相応しい場所へと送り込んでやるが、ウチの主人は奥方との時間を邪魔されるのを、何より嫌うからなぁ。元の古巣に責任取らされんのは嫌だろうし、俺だって不機嫌な主人の相手はごめんだからなぁ」

「そうだな。追放は遠方で、持ち金では帰って来れないような場所にしなければ、更なるとばっちりを食らい兼ねん。いっそ、他領域に行く船に乗せてやった方が良さそうだな」

「船を使い、他領域に行くなら、セイル領から出る船を使用し、セイル家から罪人扱いの書状を書いて頂けると思います」

「……誰だ?」


 唐突なライラの声に驚く団長。


「ああ、まだ紹介してねぇな。俺の嫁さんのライだ。手ぇ出そうとするなら団長だろうと容赦しねぇからな?」


 マッドは身体を横に移動させ、ライラを見せると、ライラの姿を目にした団長は、唖然としている。


「よっ……嫁?!お前まで結婚してたのか?!」

「俺の方がダンより早いがなぁ。今では可愛い息子も居るが、ダンに傭兵団のあの女から喧嘩売られたって聞いて、本当は知り合いに見せる予定だったが、急遽子供を預けたんだよ。あんな女と息子を会わせる訳にはいかねぇからな。何しやがるか、分かったもんじゃねぇ」


 マッドがそう言えば、団長や団員も確かになと納得し、頷くばかりだ。


「だが、マッドまで結婚してるとは思ってもいなかったぞ。どれだけ言い寄られても、女を近寄らせる事すら無かったのになぁ」


 当然だろう。何せマッドは身体は男でも、心は女なのだから。
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