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後日談
23 (ステラ視点)
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夜会当日。
ステラはアシュリーに時間を掛けて、丹念に着飾っていく。
と言ってもアシュリーがいた実家の侍女達より明らかにスピードが違い、ステラが一人で数人掛かりの仕事を熟している状態だ。
それなのに、とても丁寧で、手付きは優しく、実家での扱いとは大違いだとアシュリーは思っている事だろう。
「出来ました♪レベッカやクレアと、散々話し合って決めた甲斐が有りました。ドレスもメイクも完璧です!後は装飾品だけですね♪アシュリー様を知る者達は皆、きっと度肝を抜かれますよ~♪」
勿論、変装用のメイクでも無ければ、厚塗りしている訳でも無いので、今のアシュリーを見ても誰だと思う者は居ないだろうが、元は地味なメイクやシックなドレスで、侍女達もアシュリーを飾り立てようとしない、否、サラを引き立てる為のメイクやドレスを選ぶ侍女達の腕と比べれば、歴然とした違いが生まれるのは当然の事だろう。
(さぁ、とことん後悔して貰うわよ、アシュリー様を捨てた事に。勿論、アシュリー様を若様の花嫁に迎えられる事は感謝してるけど、これ程素直で可愛いアシュリー様を傷付け切り捨てた事は許さないんだから。序でにアシュリー様を敵視してた馬鹿女達も若様に突っ込んで行かないかしら?そうしたら若様が、絶対零度の冷たい眼差しと毒舌で対処するのになぁ。そうなればアシュリー様も、ご自身と他の女達の扱いの差が解って良いのに)
そんな事を思いながらも、表情には一切出さず、アシュリーに微笑むステラ。
「アシュリー様は若様のお隣で、堂々としていて下さいね。それと、若様からお預りしている物が有るので、先ずはご覧になって下さい」
ステラが箱を手に持ち、アシュリーの前へと回り、蓋を開ける。
ステラが手にしている箱の中で輝く物は、ジーンの瞳と同じ色をした宝石が付いた、髪飾りと首飾りだ。
「ジーン様が、これを?」
「ええ。アシュリー様と初めてお会いしたその日に、至急作らせるようにと手配なさっていましたよ。元々石だけは確保なされていましたので、今日の夜会に間に合って良かったですね♪因みに、若様もアシュリー様の瞳と同色の、同じ意匠のカフスボタンを着けていらっしゃいますよ♪」
「ジーン様が……」
アシュリーは箱の中の装飾品を手に取り、泣きそうな顔をしながら胸元で握り締める。
エドワルドも、リラに贈った婚約の証で有る装飾品を手渡した後は、ずっとリラの瞳と同色のカフスボタンを身に付けていたとリラに聞いたアシュリーは、とても羨ましいですと言っていたのだ。
元々この国の風習では有るが、恋愛婚以外でこれを用意する貴族は殆ど居ない。
アシュリーも元婚約者から貰った事は無く、ジーンから貰えるとは思ってもいなかったようだ。
(今では貰える女性の方が少ないから、女性達からすれば憧れの風習なのよね~。中には自分でせがむ人もいるそうだけど、後々虚しくなるだけでしょうし、言われて用意する程の愛情が有るかどうかにも依るし)
「泣いてはメイクが台無しになってしまいますよ、アシュリー様。早く身に付けて、そのお姿を若様に見て頂きましょう。きっと、物凄く喜ばれますから」
ステラの言葉に潤んだ瞳でコクコクと頷いたアシュリーは、装飾品をステラに渡して、ソワソワし出す。
(本っ当、素直で可愛いお嬢様だわ!)
ステラは内心悶えながらも、手早くアシュリーに装飾品を付けて、ジーンの待つ隣の扉へと向かい、その扉を開けるのだった。
ステラはアシュリーに時間を掛けて、丹念に着飾っていく。
と言ってもアシュリーがいた実家の侍女達より明らかにスピードが違い、ステラが一人で数人掛かりの仕事を熟している状態だ。
それなのに、とても丁寧で、手付きは優しく、実家での扱いとは大違いだとアシュリーは思っている事だろう。
「出来ました♪レベッカやクレアと、散々話し合って決めた甲斐が有りました。ドレスもメイクも完璧です!後は装飾品だけですね♪アシュリー様を知る者達は皆、きっと度肝を抜かれますよ~♪」
勿論、変装用のメイクでも無ければ、厚塗りしている訳でも無いので、今のアシュリーを見ても誰だと思う者は居ないだろうが、元は地味なメイクやシックなドレスで、侍女達もアシュリーを飾り立てようとしない、否、サラを引き立てる為のメイクやドレスを選ぶ侍女達の腕と比べれば、歴然とした違いが生まれるのは当然の事だろう。
(さぁ、とことん後悔して貰うわよ、アシュリー様を捨てた事に。勿論、アシュリー様を若様の花嫁に迎えられる事は感謝してるけど、これ程素直で可愛いアシュリー様を傷付け切り捨てた事は許さないんだから。序でにアシュリー様を敵視してた馬鹿女達も若様に突っ込んで行かないかしら?そうしたら若様が、絶対零度の冷たい眼差しと毒舌で対処するのになぁ。そうなればアシュリー様も、ご自身と他の女達の扱いの差が解って良いのに)
そんな事を思いながらも、表情には一切出さず、アシュリーに微笑むステラ。
「アシュリー様は若様のお隣で、堂々としていて下さいね。それと、若様からお預りしている物が有るので、先ずはご覧になって下さい」
ステラが箱を手に持ち、アシュリーの前へと回り、蓋を開ける。
ステラが手にしている箱の中で輝く物は、ジーンの瞳と同じ色をした宝石が付いた、髪飾りと首飾りだ。
「ジーン様が、これを?」
「ええ。アシュリー様と初めてお会いしたその日に、至急作らせるようにと手配なさっていましたよ。元々石だけは確保なされていましたので、今日の夜会に間に合って良かったですね♪因みに、若様もアシュリー様の瞳と同色の、同じ意匠のカフスボタンを着けていらっしゃいますよ♪」
「ジーン様が……」
アシュリーは箱の中の装飾品を手に取り、泣きそうな顔をしながら胸元で握り締める。
エドワルドも、リラに贈った婚約の証で有る装飾品を手渡した後は、ずっとリラの瞳と同色のカフスボタンを身に付けていたとリラに聞いたアシュリーは、とても羨ましいですと言っていたのだ。
元々この国の風習では有るが、恋愛婚以外でこれを用意する貴族は殆ど居ない。
アシュリーも元婚約者から貰った事は無く、ジーンから貰えるとは思ってもいなかったようだ。
(今では貰える女性の方が少ないから、女性達からすれば憧れの風習なのよね~。中には自分でせがむ人もいるそうだけど、後々虚しくなるだけでしょうし、言われて用意する程の愛情が有るかどうかにも依るし)
「泣いてはメイクが台無しになってしまいますよ、アシュリー様。早く身に付けて、そのお姿を若様に見て頂きましょう。きっと、物凄く喜ばれますから」
ステラの言葉に潤んだ瞳でコクコクと頷いたアシュリーは、装飾品をステラに渡して、ソワソワし出す。
(本っ当、素直で可愛いお嬢様だわ!)
ステラは内心悶えながらも、手早くアシュリーに装飾品を付けて、ジーンの待つ隣の扉へと向かい、その扉を開けるのだった。
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