氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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後日談

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 そのまま一旦、アシュリーとジーンは控え室に向かう。

 式に参列する他の貴族が席に着く時間を稼ぐ為だ。

 因みに高位貴族の結婚式の最中に、異議の有る者はと言う文言は無い。

 国王陛下に依る結婚許可証が出ている結婚式だからで有り、それに異議を唱えると言う事は、国王陛下の決定を覆すと言う意味が含まれ、謀叛の意志が有ると思われても仕方の無い行為になるからだ。

 婚約した時に書類を提出し、受諾されるのは割りと簡単に出来るが、高位貴族の結婚となればそれなりの下調べが有る。

 その為高位貴族の結婚許可証が発行されるのは、通常婚約後、最低でも三ヶ月から半年は掛かるのだ。

 例外が有るとすれば、国王陛下がその結婚を王命にするか、直接発行するか。

 そして、発行されたからと言って、直ぐに結婚が出来る訳では無い。

 何事も、準備が必要だからだ。

 夫婦となる二人が控え室に入ると、その二人の家族が控え室を訪れ、祝福している間に参列者達は席に着き、その報せを受けて夫婦となる二人と花嫁の父親を残し、参列席へと移動し、花婿が先に祭壇へと向かい、父は娘を連れて祭壇前で娘を花婿に託すのが、この国の結婚式の風習になる。


「そう言えば、リラの時はこの時間、国王陛下と大司祭様の、怒りの説教が行われていたなぁ」


 ジーンの言葉にアシュリーは驚くが、周囲の家族は私達は家族だから、説教の方に参加はしてないけど、ジーンは国王陛下の補佐的な役割と家族の代表として、事の結末の確認と不審者の有無、今までリラを貶していた者達の馬鹿面を拝む為に、最初にリラ達に祝福をしてからそっちに参加していたのだと、リラとアナスタシアに危害を加えようとした馬鹿な連中が居た事も説明したのだ。

(王族の花嫁に手を出そうとするなんて、なんて身の程知らずなのでしょう……)

 アシュリーが呆れて遠い目をするのも当然の事だろう。

 説教の内容と処罰を聞いても、同情の余地は無いとアシュリーが思える程、納得の出来る内容だった。


「リラ様とシア様に、何事も起こらなくて良かったです」


 アシュリーはリラと、家族枠として押し掛けて来たアナスタシアの手を握り、安堵した顔を見せたので、二人はとても綺麗な笑顔を返す。


「わたくし達の旦那様は、とても頼りになる方々ですので、心配には及びませんわ♪それはアーシュ様の旦那様にも当て嵌まりますから、安心なさって下さいね♪」


(わわわわっ、わたくしの旦那様っ!!そっ……そうですよね!ジーン様は今日から、わたくしの旦那様になるのです!!)

 ものの見事に真っ赤に染まったアシュリーを、周囲は微笑ましそうに見るのだった。
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