氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

カザハナ

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SS置き場

累計12500000ポイント突破記念 ~愛しい妻と子供達~

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 エドワルドは、リラに出会う前までは、異性に全く興味を持てずに居た。

 そして、子供に対して、愛しいとか愛らしいとか、そう言った感情が沸き上がる事も、皆無と言っていい程に無かった。

 リラと出会う前のエドワルドは、人間を含み、生き物全般を『生物』としてしか捉えておらず、子供も同様で、ほぼ無関心だった。

(それなのに、リラと出会ってからは、まるで世界が色付いたかのように、色々と違って見えるのだから、不思議な物だ)

 そして子供が産まれて、自身に似て居ようとも、愛しいと、嬉しいと思える事に、内心大いに驚いた。

 しかもリカルドは、外見所か中身もエドワルドに似ていて、リラに似たのは瞳の色だけだ。

 エドワルドは、甥のレオンの後見人になっては居たが、レオンが産まれた時も、大した感情は抱かなかった。

 多少甥と接する機会は有ったが、レオンに対しても、無関心に近かったのだ。

 まぁ、レオンがリラにやらかした後は、甥とは言え、敵認定になったが。

 やらかした当時のレオンは十三才。

 学院に通う子供では有るが、早い者だと社交界デビューする年齢に当て嵌まる。

 因みに学院は十才~十八才まで通うので、遅かれ早かれ、男性は学生中に社交界デビューをし、卒業と同時に一人前と見做され、婚姻も可能となるが、十三才からは婚約者の居ない嫡男等が、新たな出会いを求めて社交界デビューをする事が多い為、親の監督下では有るものの、大人の扱いを受ける事が多い。

 だからこそ、あのような厳しい再教育となったのだ。

 さすがに我が子をレオンの二の舞にする気は無いが、エヴァンス家の教育方針は実体験と遊び要素で吸収力も向上し、使用人の子供達や、後に生まれてくる弟妹達との交流で、解り易く相手に伝える事も学ぶ。

 リカルドが生まれて直ぐの頃は、将来父子で母親リラ争奪戦になるかもと少し危惧していたが、リラと使用人達がエドワルドを立てて、上手い事教育してくれているから、争奪戦と言った事は起きずに済んでいる。

 勿論、エドワルドも子育てにキチンと参加し、どんな些細な話でも耳を傾け、沢山可愛がっているし、駄目な事は理解し易いように、理由も添えて駄目だと諭す。

 貴族の子育ては男女かかわらず、高位になればなる程、子供と関わる時間が少なく、勉強も躾も全て、乳母や家庭教師、使用人と言った他人任せが多い。

 だが、エヴァンス家の教育方針は、基本、乳母や家庭教師、使用人達が世話をするが、親子での交流を必ず取り入れる時間を確保してくれるので、子供達も懐いてくれる。

 今の幸福が有るのは、妻のリラと出会えたお陰だ。

 あの日あの時、偶然リラの笑顔を覗き見る事が出来て、本当に良かったと心底思う。


「リラ、愛しているよ」


 この想いは増すばかりで、根底に有る想いは生涯変わらない事だろう。


「わたくしも、愛していますわ」


 頬をほんのりと染め上げながら、満面の笑顔で返す愛しいリラを、寝室に連れ込むのに時間はそれ程掛からなかった。




*****

 ※いつも有難う御座います!
 桜の季節になりましたねぇ♪
 あちこち桜が咲いていて、春が来たなぁと通り掛かった桜を愛でてます。
 今回はエドワルドのSSで、ちょっとした回想話を書かせて頂きました!
 皆様が少しでも楽しんで頂けたのならば幸いです♪
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