806 / 806
後日談
25
しおりを挟む
ダンスが終わった後、給仕係に飲み物を貰い、一息付いてクルルフォーン公爵夫妻、次いで高位貴族や高位の役職者から順に、エリオールとレオンの二人で挨拶回りを開始する。
因みに、エリオールとリラとの会話は、外用の正論武装……リラの結婚前であれば、壮絶な嫌味の舌戦と勘違いされるような会話が繰り広げられていたが、リラの本質を思い知った大人組は、リラ達の瞳の輝きで、似た者同士なのかと検討を付け、そうとも知らない子供組は、女って怖ぇと怯えていたりする。
エリオールはこの夜会前に、ディーランの貴族名鑑の最新版を何度も確認し、一通り頭に叩き込んでるが、女性の顔は載ってない為、顔と名前を一致させようとしていた。
当然今まで学んだ成果、領地の特産や土地柄の特徴、家族構成や個々の趣味等、エヴァンス家からの情報提供を元に、相手との会話に混ぜれば、侮られる確率は低くなる。
しかも、最初に話していたリラとの会話は、他領域の共通語にも及んでいた。
どこぞの自称レオンの婚約者候補達とは天と地程の差が有るのだ。
最近は、どの国でも国交が盛んになりつつある状況だ。
今はまだ、自国とは違う共通語領域の交流は少なく、ディーランはカルハゼ領域の中心部に近い場所に位置する大国な為、他領域の共通言語を使う使者が来る事は殆ど無い。故に、他領域の共通言語を学びはするが、勉学の時間以外で使う事は無いに等しい。
だが、時折領域を越えてまで、交流を持とうとする者が少数ながらも居るのだ。
例えば、儲けたい商人だったり傭兵だったり、時には亡命したい貴族や王族だったり、異なる文化や技術を学ぶ為だったり。
当然、善人も居れば悪人も居る。
ショーン国は中小国で、内陸部に位置するものの、海に面した隣国はカルハゼ領域の端で、ショーン国内に流れる川は大河となり海に通じている為、ディーラン国と比べると、他領域との交流は多少なりとも有る。
だからこそエリオールは、自国の者達にあまり知られぬよう、他領域の共通言語や大まかな地理等をほぼ独学で学んでいたのだ。
ジルギリス達と出会う前のショーン国に居る時とは違い、常に気を張らずに生活出来る環境は、エリオールにとって最良の環境と言える。
しかも、些細なミスで命取りになる事も無い為お気楽だ。
とは言え、仕事は仕事。手を抜けば、後々困るのは自分自身だし、せっかくあの国から抜け出す機会をくれたジルギリス達にがっかりされたくはない。
そんな思いを胸に、エリオールは次々と夜会での仕事を熟し、御披露目の夜会は大成功で終わったのだった。
因みに、エリオールとリラとの会話は、外用の正論武装……リラの結婚前であれば、壮絶な嫌味の舌戦と勘違いされるような会話が繰り広げられていたが、リラの本質を思い知った大人組は、リラ達の瞳の輝きで、似た者同士なのかと検討を付け、そうとも知らない子供組は、女って怖ぇと怯えていたりする。
エリオールはこの夜会前に、ディーランの貴族名鑑の最新版を何度も確認し、一通り頭に叩き込んでるが、女性の顔は載ってない為、顔と名前を一致させようとしていた。
当然今まで学んだ成果、領地の特産や土地柄の特徴、家族構成や個々の趣味等、エヴァンス家からの情報提供を元に、相手との会話に混ぜれば、侮られる確率は低くなる。
しかも、最初に話していたリラとの会話は、他領域の共通語にも及んでいた。
どこぞの自称レオンの婚約者候補達とは天と地程の差が有るのだ。
最近は、どの国でも国交が盛んになりつつある状況だ。
今はまだ、自国とは違う共通語領域の交流は少なく、ディーランはカルハゼ領域の中心部に近い場所に位置する大国な為、他領域の共通言語を使う使者が来る事は殆ど無い。故に、他領域の共通言語を学びはするが、勉学の時間以外で使う事は無いに等しい。
だが、時折領域を越えてまで、交流を持とうとする者が少数ながらも居るのだ。
例えば、儲けたい商人だったり傭兵だったり、時には亡命したい貴族や王族だったり、異なる文化や技術を学ぶ為だったり。
当然、善人も居れば悪人も居る。
ショーン国は中小国で、内陸部に位置するものの、海に面した隣国はカルハゼ領域の端で、ショーン国内に流れる川は大河となり海に通じている為、ディーラン国と比べると、他領域との交流は多少なりとも有る。
だからこそエリオールは、自国の者達にあまり知られぬよう、他領域の共通言語や大まかな地理等をほぼ独学で学んでいたのだ。
ジルギリス達と出会う前のショーン国に居る時とは違い、常に気を張らずに生活出来る環境は、エリオールにとって最良の環境と言える。
しかも、些細なミスで命取りになる事も無い為お気楽だ。
とは言え、仕事は仕事。手を抜けば、後々困るのは自分自身だし、せっかくあの国から抜け出す機会をくれたジルギリス達にがっかりされたくはない。
そんな思いを胸に、エリオールは次々と夜会での仕事を熟し、御披露目の夜会は大成功で終わったのだった。
373
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2443件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
お久しぶりです。更新に喜びました。確認してたら寝落ちしてしまい落ち込みましたが⋯。
それにしても、リラちゃんの親戚は凄い人ばっかりですね。本当に敵に回したくない人達です。
それと、2018年に連載が始まり2026年って凄い!この作品を執筆してくれる作者様と一緒に楽しんでる読者が続く作品ですよね。皆さんに感謝です。これからも暇な時に執筆していただけると嬉しいですあ
きみさんもお久し振りです~(≧▽≦)
喜んで頂けたら私も嬉しいです!!
親戚と言っても、長男以外は大抵エヴァンス領で平民と一緒にエヴァンス家を支えようと思う人達が多いので、遠縁は親戚扱いではなく、領民扱いだったりします(笑)
姪甥辺りまでは親戚として接っしますが、それ以降はって感じですかね?
皆様のお陰様で、この作品も長く続けてられてます~( 〃▽〃)
これからも更新続ける予定なので、この先も宜しくお願いします~(≧▽≦)
うわぁ(笑)
ここにも才能の無駄遣いする人が朗らかに(笑)
もらわれっこさんお久し振りです~(≧▽≦)
好きな事を存分に楽しんでしてるので、本人的には充実してます(笑)
ドレスとか作る場合ならメジャー要らずですが、ちまちま目測するのは好きじゃないみたいですね。
お久しぶりです。どーもどーも。
ついこの30分以内に無性にこのお話読み返したくなりまして、後で読もうと思ってたら更新きました。ヤッホーイ(((o(*゚▽゚*)o)))♡
ちょっとまだ他にやる事あるんで読み返しは後程。
このピッタリ感に自分でも驚きです(笑)。
いぬぞ~さんお久し振りです~(≧▽≦)
ナイスタイミングでしたね(笑)
実はこのアウローラ、エマが出て来てた時点で、エマの相棒は小柄だけどパワフルで、子供の頃に病弱だったエマの為に地図を作って行った気にさせると拳を振り上げる女の子が旅に出て、夢を叶えてる所までの構想が出来上がってたんです( 〃▽〃)
ただ、本編を書いてる内に出せなかっただけで(笑)
子供の頃のエマとアウローラを見つけたのは、先代のジオラルドで、どうせ作るならこの領地だけでなく、この国や他国のも作らないかとスカウトしてたりします(笑)
読み返しの時に思い出して頂けたら、世界観が少し広がるかもです(≧▽≦)