出会いと別れと復讐と

カザハナ

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「とにかく、ティファはあたしの部屋で預かるわ。部屋から出さなければいいでしょう?じゃあそう言う事で」


 反論する前に、扉を閉める。勿論鍵も掛けて。

 もし、それでも心配なら部屋の前で見張ればいいと思いながら。


「あの三人には内緒ね。さっきここのキッチン借りてお菓子とか作ったんだけど、ティファが味見してくれる?」


 カルラの言葉に顔を輝かせ、縦に勢いよく首を振るティファ。

 早速ティファに食べさせる為、紙袋から一種ずつ取り出しティファに椅子に座るよう促してから渡す。

 嬉しそうに受け取り、美味しそうに食べるティファ。

 (うん。やっぱり可愛い。口実として、服や下着もちゃんと買ってきたから彼等も文句は言えないだろうし、ティファに携帯食を渡しとけば彼等が勝手に食べる事もない筈。何せティファ至上主義だから。ティファが嫌がれば絶対手は出さなさそうだもの)


「これがティファの服と下着で、こっちの紙袋にはティファが食べてる携帯食を入れておくわね。こっちの瓶にはパンに塗るジャム。塗らなくても食べれる種類ばかりだけど、塗っても美味しいから。パイはミート、ピザ、アップル、カスタード。形が少しずつ違うからね。ピザは食べる前に少し火で炙ればチーズが蕩けるから。あの人達、乾燥剤とか知らないだろうけど、これがそう。入れとくわね」


 食べながらも、キョトンとするティファ。手に持つ携帯食をじっと見ているから、言いたい事が何となく分かる。


「そこそこ日持ちするから、携帯食としても持って行けるのよ。パイ包みはカスタードを早目に食べてくれた方がいいけど、他は大丈夫。こうして乾燥剤入れたり、暑い場所に置いといたりしなければ一、二週間なんて楽々持つから」


 (ミートパイなんて、防腐剤になるハーブも加えてるから、店で売ってる物よりも持つもの。ハーブは重宝するから、普段もある程度の量を持つ事にしてるのよね)


「これは全部ティファの物だから、彼等にあげちゃダメよ?あたしは彼等じゃなく、自分とティファの為に作ったんだから。もし欲しがるなら、お金を取ってやるわ!」


 お金と聞いてティファが自分を指差し首を傾げる。


「ティファは良いのよ。子供は遠慮しない!そもそもあたしが勝手にした事だからね。それよりティファ、美味しい?」


 カルラの問いにティファはコクコク首を縦に振り、満面の笑みを見せる。


「そう、良かった。作った甲斐があったわ」
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