出会いと別れと復讐と

カザハナ

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「そもそも、ティファは特別扱いしてほしいと思うような子に見えないんだけど?エンヤさんのそういう行為が、壁を作ってると捉える可能性だってあるわよね?それに、あたしが絡むとエンヤさん、ティファの意見を聞かずに行動を起こしてるけど、それって良くないんじゃない?ティファはあなたの物じゃないのよ?ちゃんとした人間なの。よく、親が子供を物みたいに扱う時があるけど、あれと一緒よ」


 時に金儲けの道具に、時に自分の鬱憤晴らしに、時に命乞いの為に、子供の意思等関係無い。子供は都合の良い道具であり、使う為の道具だと考える親は、それ程珍しい存在ではない。


「そんな連中と一緒にするな!」

「そう思うなら、ティファの意見も聞く事ね。別の人間なんだから、考え方や感じ方が違うのは当たり前よ、混同しないで。あなたは大人の癖に、ティファに依存し過ぎなのよ」

「……お前に、何が分かる……」


 エンヤは、地を這うような低い声を放ち、カルラを睨み付けるが、生死の狭間を何度も行き来した事のあるカルラが、それぐらいで怖じ気たり怯んだりする筈もなく、正面からエンヤを睨み返す。


「分かる訳ないでしょ、あたしはあなたじゃないんだから。逆に聞くけど、あなたはあたしの何が分かるって言うの?生き方?人生?考え方?分かる訳ないわよね?あなたはあたしじゃないんだから」


 ティファに依存するのはエンヤの勝手である。が、行き過ぎた依存は害にしかならない。

 (崇拝対象だか何だか知らないけど、やるなら喜ぶ相手にしなさいよね!少なくともティファは、そういった事を喜んでるようには見えないわよ)


「守れるだけ良いじゃない。あたしは……看取る事すら出来なかった人達がいるわよ」


 家族や仲の良かった村の人達。実験体モルモットとされた人達の中では、閉じ込められた牢の中で亡くなる人もいれば、研究員あいつらに連れ出されて帰って来なかった人達もいる。

 当時は何も出来なかったし、喩えあの時村を出ていなかった所で、遺体が一つ増えていただけ。何をしても覆らない、それが現実だ。そんな事は解っている。だけど、だからといって、魔力研究所元凶を許せる訳がない。今は、元凶・・を潰せるだけのがカルラにはある。なら、それを使って潰せば良い。存在しあった所で悲劇を生み出し続けるだけなのだから。

 元凶あれを必要とするのは国や権力者だが、いずれ知るだろう。行き過ぎた行為や力は、いつか身を滅ぼす力を生むと。
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