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(こいつ等本っ当に馬鹿じゃない?子供の成長なんてあっと言う間だってのに、何で先々の事を考えないのよ)
カルラとティファの二人だけの同室に、守護者達は最初難色を示したが、カルラがあっさり論破した。
曰く、結婚後もそうする気?今はあたしがいるけど、一人になる時間も無し?寝る時まで気を使わなきゃなんないの?最悪。囚人より扱い悪いんじゃない?そもそも、部屋一つ離れただけで拐われるなんて、怠慢じゃない?それを何て言うか知ってる?無能って言うのよ、無能、と。
さすがに無能呼ばわりは効いたのだろう。それ以上、カルラに反論する気は起きなかったようだ。
結局部屋は二人部屋を並びで三つ、カルラとティファが真ん中を使う事になった。
カルラはティファの荷物を引き取り、浴場に行く準備をして隣の壁を二回叩く。
これはカルラが提案した事だ。カルラ達の場合、些細な事でも用事がある時は必ず隣の壁を叩き呼び出し、逆に守護者達が叩く時は今から行くの合図。ただし、二回は良いで、一回は駄目の合図。互いに返事をしてから行動する事。
これなら不用意に扉を開ける事も無く、誰かが来た場合、扉を開ける前に守護者達に知らせる事が出来るからだ。
カルラとしては自由に出入りしたい所だが、ティファがいる事を考慮して、念には念をと思っただけだ。
隣から返事が返った後、部屋の扉がノックされる。鍵を外して扉を開ければ、確実に彼等がいる事になるから。
浴場に向かい、入り口で別れる。勿論ティファを連れて。
ティファは女湯に連れて行かれて周りをキョロキョロ見回す。興味津々ではあるが、少し不安もあるのだろう。
「ティファ、一人で脱げる?出来るとこまで一人でしようか」
カルラの呼び掛けに、こっくりと頷き、ティファは一人で脱ごうとするのをカルラが見守る。
途中、何度も四苦八苦するが、その度にカルラが手本を見せる。
そして、時間を掛けてやっと下着姿になった時、少し離れた場所からクスクスと笑い、嘲りの声が聞こえた。
「やだ、あの子、赤ちゃんみたい」
「本当、一人で着替えも出来ないなんて」
その声に、ティファの顔が羞恥で赤く染まる。が、カルラは臆する事無くそれに答える。
「ええ、そうね。でも、人間誰もが体験する事で、ティファはたまたま遅かっただけだと思うけど?この子の場合、ウザったるい程鬱陶しい兄馬鹿共が、妹可愛さに構い倒し、何もさせなかったのが原因かしら。あたしはつい最近同行する事になったけど、今日なんてあの馬鹿兄共は、彼女を男湯に連れ込む気でいたわよ。いくら嫌がっても連れ込まれる方の身になりなさいよ。本当、最悪な馬鹿兄共だわ」
カルラの言葉に、ティファが同情の目を向けられた。ティファは今までと違う目を向けられて戸惑うが、カルラは勿論それを狙っていた。
彼女等は入り口付近で彼等と一緒にいた場面を目撃していたのだろうが、だからと言って悪意を向けられ続けるカルラではない。これ程可愛い美少女に同情する味方を最初から付けていれば、彼等を見ても残念な美形としか思わないだろう。先程のカルラの発言を聞いていたなら尚更で、お近付きになりたいと思える強者は小数でしかない筈だ。
カルラとティファの二人だけの同室に、守護者達は最初難色を示したが、カルラがあっさり論破した。
曰く、結婚後もそうする気?今はあたしがいるけど、一人になる時間も無し?寝る時まで気を使わなきゃなんないの?最悪。囚人より扱い悪いんじゃない?そもそも、部屋一つ離れただけで拐われるなんて、怠慢じゃない?それを何て言うか知ってる?無能って言うのよ、無能、と。
さすがに無能呼ばわりは効いたのだろう。それ以上、カルラに反論する気は起きなかったようだ。
結局部屋は二人部屋を並びで三つ、カルラとティファが真ん中を使う事になった。
カルラはティファの荷物を引き取り、浴場に行く準備をして隣の壁を二回叩く。
これはカルラが提案した事だ。カルラ達の場合、些細な事でも用事がある時は必ず隣の壁を叩き呼び出し、逆に守護者達が叩く時は今から行くの合図。ただし、二回は良いで、一回は駄目の合図。互いに返事をしてから行動する事。
これなら不用意に扉を開ける事も無く、誰かが来た場合、扉を開ける前に守護者達に知らせる事が出来るからだ。
カルラとしては自由に出入りしたい所だが、ティファがいる事を考慮して、念には念をと思っただけだ。
隣から返事が返った後、部屋の扉がノックされる。鍵を外して扉を開ければ、確実に彼等がいる事になるから。
浴場に向かい、入り口で別れる。勿論ティファを連れて。
ティファは女湯に連れて行かれて周りをキョロキョロ見回す。興味津々ではあるが、少し不安もあるのだろう。
「ティファ、一人で脱げる?出来るとこまで一人でしようか」
カルラの呼び掛けに、こっくりと頷き、ティファは一人で脱ごうとするのをカルラが見守る。
途中、何度も四苦八苦するが、その度にカルラが手本を見せる。
そして、時間を掛けてやっと下着姿になった時、少し離れた場所からクスクスと笑い、嘲りの声が聞こえた。
「やだ、あの子、赤ちゃんみたい」
「本当、一人で着替えも出来ないなんて」
その声に、ティファの顔が羞恥で赤く染まる。が、カルラは臆する事無くそれに答える。
「ええ、そうね。でも、人間誰もが体験する事で、ティファはたまたま遅かっただけだと思うけど?この子の場合、ウザったるい程鬱陶しい兄馬鹿共が、妹可愛さに構い倒し、何もさせなかったのが原因かしら。あたしはつい最近同行する事になったけど、今日なんてあの馬鹿兄共は、彼女を男湯に連れ込む気でいたわよ。いくら嫌がっても連れ込まれる方の身になりなさいよ。本当、最悪な馬鹿兄共だわ」
カルラの言葉に、ティファが同情の目を向けられた。ティファは今までと違う目を向けられて戸惑うが、カルラは勿論それを狙っていた。
彼女等は入り口付近で彼等と一緒にいた場面を目撃していたのだろうが、だからと言って悪意を向けられ続けるカルラではない。これ程可愛い美少女に同情する味方を最初から付けていれば、彼等を見ても残念な美形としか思わないだろう。先程のカルラの発言を聞いていたなら尚更で、お近付きになりたいと思える強者は小数でしかない筈だ。
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