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105 (クリス視点 7)
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「でもさぁ、カーネルも憐れだよな~(笑)。見下したその場でコーディーに聞かれるし、そのコーディーに翼人であるクリスが目の前で口説くし、階級落とされた上で、逆指名と言う名の公開処刑。金に敵認定されて、他の配達人からも総スカン。自業自得とは言え、本当、御愁傷様だよね!」
明るく話すエルに、コーディー以外は当然だとばかりに頷く。
「でも、コーディーは大丈夫?好きだったんじゃないの?」
ラズが心配そうにコーディーに聞き、その言葉にエルが叫ぶ。
「えっ、好きって……もしかして初恋?!」
「違うから。好意は持ってたけど、恋じゃないし初恋でもない」
首を振り、考え込むコーディー。
「そもそも僕の初恋は……誰だろ?」
「えっ、まだ、とか?」
「じゃなくて、子供の頃だし、該当者が複数?」
「「「コーディーが?!?」」」
「……」
該当者が複数……。子供の頃とは言え、複数……。
「皆、格好良すぎたからなぁ。あの三人以上に好きになった人っていなかったんだよね」
あの、三人以上に好きになった者はいなかった……。つまり、私よりも、と。
「……ほぉう」
「いや、あの、何か怖いよ?!クリス!」
「その話、じっくり聞こうじゃないか」
コーディーに罪はない。が、どれ程格好良かったのか、是非とも聞こうじゃないか。
私が嫉妬で腹を立てていると、ルーフェンスが呆れた声を出す。
「コーディー、さすがにクリス君が可哀想だよ。クリス君も落ち着いて。報われない上にコーディーらしいから」
「……報われない?」
「そりゃそうだよ!相手は両親と名付け親だし!報われなくて当然だし。寧ろ報われたらダメじゃん!言っとくけど僕のお母さん、今の僕より強いし中身なんてスッゴく格好良かったんだから!!あの三人の傍にいて、惚れない方がよっぽどおかしいから!」
「……」
……両親と、名付け親?亡くなったと言っていた両親と、名付け親……養父?
嫉妬対象が親。しかも、女親まで入っている、と……。
だから、潤んだ目で私を見るな。怒っているのは解るし、私も嫉妬を剥き出しにして悪かったが、初恋が複数、しかも私が敵わないとなれば、腹を立てたくなるのも当然だろう。怒っていても可愛いなんて、反則じゃないか。
血が繋がらない者もいるが、親と言う枠内で一応納得してみせる。
「……らしい」
「「あー、確かにコーディーらしいね」」
「えー、そんなオチ?確かにコーディーらしいけど」
確かにコーディーらしいが、私も吃驚だ。
「そのお母さんにクリス君が似てるんだよね?」
「そうだよ!お父さんは笑って、じゃあ両想いだねって言ってくれてたし!お母さんだって私も入るの?って言ってたけど、笑って有難うって言ってくれたよ!僕、お母さんに言い寄る人も蔑む人も大っ嫌いだし、お母さんには知られて困るようなことなんて無いし、今もお母さんが生きてたら、躊躇い無く抱き付くからね!」
その母親に似ているという事は、私もいつか、それ程好かれる存在、それ以上に好かれる存在になれる可能性があると思って努力しよう。
明るく話すエルに、コーディー以外は当然だとばかりに頷く。
「でも、コーディーは大丈夫?好きだったんじゃないの?」
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「違うから。好意は持ってたけど、恋じゃないし初恋でもない」
首を振り、考え込むコーディー。
「そもそも僕の初恋は……誰だろ?」
「えっ、まだ、とか?」
「じゃなくて、子供の頃だし、該当者が複数?」
「「「コーディーが?!?」」」
「……」
該当者が複数……。子供の頃とは言え、複数……。
「皆、格好良すぎたからなぁ。あの三人以上に好きになった人っていなかったんだよね」
あの、三人以上に好きになった者はいなかった……。つまり、私よりも、と。
「……ほぉう」
「いや、あの、何か怖いよ?!クリス!」
「その話、じっくり聞こうじゃないか」
コーディーに罪はない。が、どれ程格好良かったのか、是非とも聞こうじゃないか。
私が嫉妬で腹を立てていると、ルーフェンスが呆れた声を出す。
「コーディー、さすがにクリス君が可哀想だよ。クリス君も落ち着いて。報われない上にコーディーらしいから」
「……報われない?」
「そりゃそうだよ!相手は両親と名付け親だし!報われなくて当然だし。寧ろ報われたらダメじゃん!言っとくけど僕のお母さん、今の僕より強いし中身なんてスッゴく格好良かったんだから!!あの三人の傍にいて、惚れない方がよっぽどおかしいから!」
「……」
……両親と、名付け親?亡くなったと言っていた両親と、名付け親……養父?
嫉妬対象が親。しかも、女親まで入っている、と……。
だから、潤んだ目で私を見るな。怒っているのは解るし、私も嫉妬を剥き出しにして悪かったが、初恋が複数、しかも私が敵わないとなれば、腹を立てたくなるのも当然だろう。怒っていても可愛いなんて、反則じゃないか。
血が繋がらない者もいるが、親と言う枠内で一応納得してみせる。
「……らしい」
「「あー、確かにコーディーらしいね」」
「えー、そんなオチ?確かにコーディーらしいけど」
確かにコーディーらしいが、私も吃驚だ。
「そのお母さんにクリス君が似てるんだよね?」
「そうだよ!お父さんは笑って、じゃあ両想いだねって言ってくれてたし!お母さんだって私も入るの?って言ってたけど、笑って有難うって言ってくれたよ!僕、お母さんに言い寄る人も蔑む人も大っ嫌いだし、お母さんには知られて困るようなことなんて無いし、今もお母さんが生きてたら、躊躇い無く抱き付くからね!」
その母親に似ているという事は、私もいつか、それ程好かれる存在、それ以上に好かれる存在になれる可能性があると思って努力しよう。
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