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私には、本来持つ事のない可愛い可愛い娘がいる。
親友と呼ぶ事の出来る人間の一人娘で、その親友が娘の名付け親にと私に言ってくれて、私が名付けたたった一人の娘。彼〈コーラル〉がもう一人のお父さんだと彼女に教えた為、彼女が私を可愛い声で父様と呼ぶ、私の大切な宝物〈コーディー〉。
彼の奥方も、私にとっては大切な友人で、彼女〈ジャスパー〉の事も親友と呼べるぐらい親しくなっていったのだった。
その大切な親友の二人の、愛しい愛しい忘れ形見。
彼等は真っ当に生きて来たというのに、ジャスパーの強い魔力に怯えた、愚かな人間の所為で、命を落とした事は、今でも赦し難い。
コーディーが生き残れたのは、ジャスパーが自身の命と引き換えに、彼女を時の魔力で私の元へと送り出したからだ。
通常、魔力持ちでも余程の魔力が無ければ、他の人間を移動させる事は不可能に近い。ジャスパーは、人間が持つには多すぎる程の魔力を持っていたから、それが可能だっただけだ。
あの二人を亡くした後、私は遺骨を引き取り、七歳だったコーディーと一緒に暮らした。
彼等の遺骨は、私の本体である巨石の傍らに埋めて、墓を作った。
暫くして、コーディーの一人称が変わった。コーラルと同じ、“僕”と。
大好きなお父さんが近くにいる気になるからと言っていたが、コーディーは今も覚えているのだろうか?
コーディーはコーラルによく似ていて、彼が子供の頃はこんな感じだったのだろうと思える程に、色合いも顔立ちも性格も考え方も全て似ていたが、性格は私とコーラルを足して割ったようなものだと嬉しい事をジャスパーは言っていた。
ジャスパー曰く、コーラルはもっとずっと腹黒いそうだ。
人間嫌いで関わる事を極力避けていたジャスパーさんを手に入れるには、多少、腹黒くなければ逃げられてましたと、コーラルは平然と言っていたものだが。
そんな彼等と私の可愛い娘は、ここにはいない。今は他の同族に預けている。
魔物に襲われたこの地に留めて置くには不安があったからだ。
あの魔物は危険だ。
人の姿をし、人を騙し、多くの人を貪り取り込んだのだろう。知性も高い。それは当然だ。
コーディーには言えなかったが、あれは“元”人間で、恐らくは魔力持ちであった者の成れの果てだ。
そして、被害者の中に魔力持ちも多く含まれているだろう。
コーディーは自身を魔力持ちではないと思っているようだが、それは違う。コーディーは生まれる事自体、ほぼないと言われる稀有な存在だ。
あの魔物はコーディーに目を付けたに違いない。生きていればこの先、必ずコーディーを付け狙うだろう。
だからこそ、力を蓄え何としてもコーディーを守らなければならない。
今はまだ、目覚めの時ではない。
愛しき我が娘、アイオ。どうか再び合間見えるまで、幸多き事を祈ってる。
※アイオとは、コーディーの真名となる名前。精霊族が真名を持つ為、コーディーにも真名を付けている。コーディーの真名を知っているのは、本人と地霊族と両親のみ。ただし、真名は迂闊に名乗ってはいけない名前で、親しい地霊族以外は知らない。コーディーに真名を教えた精霊族に限り、コーディーの真名を知る事が出来る。
お気に入り登録有難う御座います~♪♪♪
親友と呼ぶ事の出来る人間の一人娘で、その親友が娘の名付け親にと私に言ってくれて、私が名付けたたった一人の娘。彼〈コーラル〉がもう一人のお父さんだと彼女に教えた為、彼女が私を可愛い声で父様と呼ぶ、私の大切な宝物〈コーディー〉。
彼の奥方も、私にとっては大切な友人で、彼女〈ジャスパー〉の事も親友と呼べるぐらい親しくなっていったのだった。
その大切な親友の二人の、愛しい愛しい忘れ形見。
彼等は真っ当に生きて来たというのに、ジャスパーの強い魔力に怯えた、愚かな人間の所為で、命を落とした事は、今でも赦し難い。
コーディーが生き残れたのは、ジャスパーが自身の命と引き換えに、彼女を時の魔力で私の元へと送り出したからだ。
通常、魔力持ちでも余程の魔力が無ければ、他の人間を移動させる事は不可能に近い。ジャスパーは、人間が持つには多すぎる程の魔力を持っていたから、それが可能だっただけだ。
あの二人を亡くした後、私は遺骨を引き取り、七歳だったコーディーと一緒に暮らした。
彼等の遺骨は、私の本体である巨石の傍らに埋めて、墓を作った。
暫くして、コーディーの一人称が変わった。コーラルと同じ、“僕”と。
大好きなお父さんが近くにいる気になるからと言っていたが、コーディーは今も覚えているのだろうか?
コーディーはコーラルによく似ていて、彼が子供の頃はこんな感じだったのだろうと思える程に、色合いも顔立ちも性格も考え方も全て似ていたが、性格は私とコーラルを足して割ったようなものだと嬉しい事をジャスパーは言っていた。
ジャスパー曰く、コーラルはもっとずっと腹黒いそうだ。
人間嫌いで関わる事を極力避けていたジャスパーさんを手に入れるには、多少、腹黒くなければ逃げられてましたと、コーラルは平然と言っていたものだが。
そんな彼等と私の可愛い娘は、ここにはいない。今は他の同族に預けている。
魔物に襲われたこの地に留めて置くには不安があったからだ。
あの魔物は危険だ。
人の姿をし、人を騙し、多くの人を貪り取り込んだのだろう。知性も高い。それは当然だ。
コーディーには言えなかったが、あれは“元”人間で、恐らくは魔力持ちであった者の成れの果てだ。
そして、被害者の中に魔力持ちも多く含まれているだろう。
コーディーは自身を魔力持ちではないと思っているようだが、それは違う。コーディーは生まれる事自体、ほぼないと言われる稀有な存在だ。
あの魔物はコーディーに目を付けたに違いない。生きていればこの先、必ずコーディーを付け狙うだろう。
だからこそ、力を蓄え何としてもコーディーを守らなければならない。
今はまだ、目覚めの時ではない。
愛しき我が娘、アイオ。どうか再び合間見えるまで、幸多き事を祈ってる。
※アイオとは、コーディーの真名となる名前。精霊族が真名を持つ為、コーディーにも真名を付けている。コーディーの真名を知っているのは、本人と地霊族と両親のみ。ただし、真名は迂闊に名乗ってはいけない名前で、親しい地霊族以外は知らない。コーディーに真名を教えた精霊族に限り、コーディーの真名を知る事が出来る。
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