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一般の仕事は腕輪を見せなくていいから楽なんだけど、子供扱いが多いから正直ヘコむ。せめて年相応に見られたいけど、この身長と顔じゃあなぁ……せめて百五十㎝はほしかった……。両親共背は高かった筈なのに、おかしいなぁ。
「ヴェネック本部への荷物はこれだけだよ」
ヴェネックから持ってきた荷物は全て配り終え、帰る次いでに支部へと寄った。本部では顔と等級が知れ渡っているため子供扱いは少ないが、支部だとそうもいかない。金だといちいち言うのも嫌なので黙ってはいるが、時々声を大にして言いたくなる。僕は子供じゃないし男でもないと。言った所で信じてもらえないか驚かれるか、あるいは生ぬるい目で見られるかのどれかだけど。
「じゃあ全部ください」
「大丈夫?結構多いよ?」
その言葉に僕はにっこりと笑い断言する。
「平気です。見た目よりずっと力もありますから」
行きはこの三倍以上を配ってるんだってば。それに“本部への”って、僕は見習い期間終了したばっかの下級じゃないってば。
ここで腕輪を見せれば片は付く……が、それは本当に最終手段の時だけだ。目の前で態度をころっと変えられるのははたで見てりゃあいいかもだけど、やられる本人は複雑だからね。
「じゃあ、お願いするけど、ちゃんと本部に届けてね?」
「……了解です」
どうせいつものことですよ。
笑顔を持続〈キープ〉させつつ、本部への一纏めにされてゆく荷物を極力見ないようにする。
一度でいい。武術大会見物に顔を出せ。仕事でいない金保持者もいるけど僕は大概参加してるから。
配達人は基本、野宿だ。
この世界には、魔物も獣もいるから配達人は武器の携帯が義務付けられている。もちろん僕もダガー類を必需品に入れてはいるが、素手が一番しっくりくるんだよなぁ。
行きは荷物がたくさんあったけど、帰りはかなり少ないし、急ぎの配達物もないからのんびり帰った所で今夜中にはヴェネックに着くだろう。結局往復七日間……次はもう少し遠くを選んでみようかなぁ。
「――……っちを探せ!――」
……何だ?人?……だけじゃないな。他にも何かいる……。何だろ?こっち……だな。
ガサガサと森の茂みを分け入ると、少し開けた場所に毛色の変わった猫がいた。
「ヴェネック本部への荷物はこれだけだよ」
ヴェネックから持ってきた荷物は全て配り終え、帰る次いでに支部へと寄った。本部では顔と等級が知れ渡っているため子供扱いは少ないが、支部だとそうもいかない。金だといちいち言うのも嫌なので黙ってはいるが、時々声を大にして言いたくなる。僕は子供じゃないし男でもないと。言った所で信じてもらえないか驚かれるか、あるいは生ぬるい目で見られるかのどれかだけど。
「じゃあ全部ください」
「大丈夫?結構多いよ?」
その言葉に僕はにっこりと笑い断言する。
「平気です。見た目よりずっと力もありますから」
行きはこの三倍以上を配ってるんだってば。それに“本部への”って、僕は見習い期間終了したばっかの下級じゃないってば。
ここで腕輪を見せれば片は付く……が、それは本当に最終手段の時だけだ。目の前で態度をころっと変えられるのははたで見てりゃあいいかもだけど、やられる本人は複雑だからね。
「じゃあ、お願いするけど、ちゃんと本部に届けてね?」
「……了解です」
どうせいつものことですよ。
笑顔を持続〈キープ〉させつつ、本部への一纏めにされてゆく荷物を極力見ないようにする。
一度でいい。武術大会見物に顔を出せ。仕事でいない金保持者もいるけど僕は大概参加してるから。
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「――……っちを探せ!――」
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