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「長が好きでやってるんだからコーディーは気にしなくていいよ。寧ろ、コーディー絡みなら長自ら首を突っ込んでくるし。コーディーに会えないとなったらそれこそ仕事を放棄しかねないからね。コーディーはもっとわがまま言って困らせるぐらいでもいいんだよ?僕としては長が困ってるところを見たいぐらいだし」
それはちょっと……。
「その長とやらは若いのか?」
クリスが不機嫌そうにルー兄に聞く。
「見た目なら、二十後半から三十前後でしょうかね?実年齢はもっと上ですが。心配しなくても僕達一族は、コーディーに手を出すような者は一人もいません。コーディーは僕等にとって“特別”なんです」
ルー兄がきっぱりはっきりクリスに言い切る。
そりゃあそうだ。僕達に恋愛感情は生まれない。
僕は、地霊族の父様に引き取られ育てられた唯一の人間。そしてルー兄が言う一族とは地霊族のことであり、ルー兄本人も本来は獣姿の地霊族なのだ。
ルー兄は、地霊族の中では人に紛れて生活する変わり者で、もちろん他の配達人達はルー兄の正体を知らない。知ってるのは僕とケイド様だけで、他の金保持者にすら知らせていないのだ。
ちなみにルー兄の言う“お父さん”は僕の本当のお父さん。人前で父様のことを言う時はアス兄さん、二人もしくはケイド様や地霊族の人達の前だとアス様になる。元々地霊族同士は人間の兄弟姉妹というよりも、遠縁の親族って感覚なのだそうだ。
僕のお父さんは精霊族と縁があるらしく、知らぬ間にしょっちゅう遭遇していたらしい。相手が精霊族だと知っても崇め敬うのではなく、それまで通り親しい友人、もしくは隣人感覚で接していたため、精霊族からも好意を持たれることが多かったようだ。
元々僕の両親は、あちこち転々と暮らしていたけど、僕が産まれる少し前、父様と出会い仲良くなって父様の本体の近くにある村で暮らし始めたらしい。
僕が産まれて、両親が父様に僕の名付け親にと頼んで父様がそれを承諾。
そもそも地霊族が名付け親になること自体なかったそうだ。地霊族は他の精霊族よりも人間贔屓な精霊族だけど、それでもそこまで仲良くなることはなかったみたい。
そのため、両親を亡くし行き場を無くした僕を、僕の名付け親である父様が引き取り育ててくれたんだ。
本当は、地霊族同士の間で人間の子供を引き取るなんて大丈夫なのかと少し揉めたらしいけど、僕のお父さんは怪我した地霊族を助けたり、他にも何か色々してたっぽいから、その恩人の子供を父様が引き取れないなら儂が引き取り育てるってジジ様が言ってくれて、それならと他の面識のない地霊族の人達も承諾してくれたんだ。本当、ジジ様には感謝してるし、それからは僕は父様の娘として知らなかった他の地霊族にまでとても大事にされている。
だから、僕にとって地霊族は生き神とかじゃなく、大切な家族そのものなのだ。
それはちょっと……。
「その長とやらは若いのか?」
クリスが不機嫌そうにルー兄に聞く。
「見た目なら、二十後半から三十前後でしょうかね?実年齢はもっと上ですが。心配しなくても僕達一族は、コーディーに手を出すような者は一人もいません。コーディーは僕等にとって“特別”なんです」
ルー兄がきっぱりはっきりクリスに言い切る。
そりゃあそうだ。僕達に恋愛感情は生まれない。
僕は、地霊族の父様に引き取られ育てられた唯一の人間。そしてルー兄が言う一族とは地霊族のことであり、ルー兄本人も本来は獣姿の地霊族なのだ。
ルー兄は、地霊族の中では人に紛れて生活する変わり者で、もちろん他の配達人達はルー兄の正体を知らない。知ってるのは僕とケイド様だけで、他の金保持者にすら知らせていないのだ。
ちなみにルー兄の言う“お父さん”は僕の本当のお父さん。人前で父様のことを言う時はアス兄さん、二人もしくはケイド様や地霊族の人達の前だとアス様になる。元々地霊族同士は人間の兄弟姉妹というよりも、遠縁の親族って感覚なのだそうだ。
僕のお父さんは精霊族と縁があるらしく、知らぬ間にしょっちゅう遭遇していたらしい。相手が精霊族だと知っても崇め敬うのではなく、それまで通り親しい友人、もしくは隣人感覚で接していたため、精霊族からも好意を持たれることが多かったようだ。
元々僕の両親は、あちこち転々と暮らしていたけど、僕が産まれる少し前、父様と出会い仲良くなって父様の本体の近くにある村で暮らし始めたらしい。
僕が産まれて、両親が父様に僕の名付け親にと頼んで父様がそれを承諾。
そもそも地霊族が名付け親になること自体なかったそうだ。地霊族は他の精霊族よりも人間贔屓な精霊族だけど、それでもそこまで仲良くなることはなかったみたい。
そのため、両親を亡くし行き場を無くした僕を、僕の名付け親である父様が引き取り育ててくれたんだ。
本当は、地霊族同士の間で人間の子供を引き取るなんて大丈夫なのかと少し揉めたらしいけど、僕のお父さんは怪我した地霊族を助けたり、他にも何か色々してたっぽいから、その恩人の子供を父様が引き取れないなら儂が引き取り育てるってジジ様が言ってくれて、それならと他の面識のない地霊族の人達も承諾してくれたんだ。本当、ジジ様には感謝してるし、それからは僕は父様の娘として知らなかった他の地霊族にまでとても大事にされている。
だから、僕にとって地霊族は生き神とかじゃなく、大切な家族そのものなのだ。
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