奇跡の確率

カザハナ

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 “特別”と聞かされてクリスは益々納得できない様子だ。

 さて、どう説明しようかなぁ。


「えっと……特別っていうか、皆見た目は若いけど、結構年が離れてる人達ばかりだから、皆僕を可愛がってくれるんだよ。年の離れた妹、もしくは娘って感覚で」


 地霊族っていうのは、とんでもない年数を生きている。何せ何千万単位がゴロゴロいるのだ。ケイド様なんて億越えだし、ジジ様に至っては十億を軽っと越えてるらしい。父様は七千万ぐらいって言ってたかな?父様に近い年代が一番多く、ジジ様のように十億越える地霊族は希少なのだそうだ。逆にルー兄は地霊族の中ではとても若く、ジジ様から言わせると産まれたばかりの赤子同然らしいが、それでも千は優に越えている。

 地霊族は千年を越えてから自我に目覚めるが、それまではずっと大地の中に微睡〈まどろ〉んだ状態で眠ってるらしく、千単位の年を取れば取る程魔力が増すそうだ。


「一番年が近いのはルー兄だけど、僕にしろ皆にしろ恋愛感情はなく家族愛だから、クリスが心配するようなことはないよ?そもそも僕相手に異性として見てくれたのはクリスぐらいだし」


 実際、人間の異性からは子供か男の子扱いか、良くて一人前の男扱いしかされてない。女だって分かったところで恋愛対象外にされるしね。もう諦めてたけど。

 だから、クリスの反応というか、対応の方が初めてだった。

 まさか、こんな格好良い男の人から告白されるなんて、思いもしなかったよ。

 僕が平然と言い切ると、クリスが更に不機嫌そうな声を出す。


「私ぐらいと言うが、単にコーディーの魅力にコーディーの周りいる男共が気付いていないか、見る目がないかのどちらかだろう。コーディーをよく知れば惹かれるに決まっている」


 ……うん。それ、絶対僕に対する特別なフィルターが掛かってるからね!?掛かってると思うよ!?だって発言が地霊族の人達と似たり寄ったりだから!もしかしてクリスの種族って精霊族寄りの考え方なのかなぁ?ううっ……。真顔で平然と言うんだもん。こっちの方が恥ずかしいよぉ。


「まぁ、実際コーディーの周りにいるのは見る目のない男達が多いですが、下手に手を出す気は起こさせないようにもしていますよ?僕にとってコーディーは大事な大事な妹みたいな存在ですから」


 にっこりと笑顔でクリスに言ってるけど、その内容はどうかと……。それって僕、誰とも恋愛に発展しないよね?!

 思わずルー兄に視線を向けると、僕の視線に気付いたルー兄が今度は僕に向かって笑顔を向ける。


「大丈夫だよ。コーディーの邪魔をする気はないけど、そんじょそこらの男にコーディーを易々譲る気はないから」


 それは大丈夫とは言わないよルー兄……。 
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